言語小説集
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言語小説集

506円 (税込)
354円 (税込) 12月25日まで

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ワープロのディスプレイ上でカギ括弧同士が恋をした。威張り腐った●や■に他の記号たちが反乱を起こす「括弧の恋」。方言学の権威が、50年前自分を酷い目に遭わせた特高の元刑事を訛りから見破って復讐する「五十年ぶり」。ある日突然舌がもつれる青年駅員の悲劇を描く「言語生涯」など言葉の魔術師による奇想天外な七編に加え、抱腹絶倒の四編を新たに収録した著者最後の短編集。

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言語小説集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    言葉を巧みにあやつり、今までみたことのない小説が描かれていた。鉤括弧を擬人化した人はこの人がはじめてでないだろうか。小銭も擬人化したりと、擬人化の走りとも言えそう。また、梅毒におかされた男の身体を元に大戦模様を描くのも面白かった。すごいセンスの作者であった。

    0
    2023年12月18日

    Posted by ブクログ

    ・括弧の恋
    ・極刑
    ・耳鳴り
    ・言い損い
    ・五十年ぶり
    ・見るな
    ・言語生涯
    ・決戦ホンダ書店
    ・第惨事人体大戦
    ・親銭子銭
    ・質草

    ---


    括弧の恋を見て、バカリズムのライブを思い出した。
    記号や言葉、無機物を単なる表現の手段としてではなくあたかも生きているかのようにとらえた作品が印象的。(

    0
    2018年07月31日

    Posted by ブクログ

    「言葉の魔術師」の本領発揮の短編集。

    『括弧の恋』、ワープロの "」" さんが "「" さんと恋に落ちて、威張った"◉"とか"■"に邪魔されながらも"!"や"×"に助けられながら

    0
    2015年03月09日

    Posted by ブクログ

    最後の「質草」はいい。歌舞伎になる。「芝浜」や「文七元結」みたいな世話の新作にできるんじゃなかろうか。落語にするのもいいかも。

    0
    2015年02月19日

    Posted by ブクログ

    冒頭の「括弧の恋」や「耳鳴り」なんかは、なんとなく筒井康隆のような…シュールな作品。
    (そういうご縁でか、解説は筒井康隆が書いている。)

    そうかと思うと、マレー語が残っている集落の話である「見るな」とか、老方言学者が五十年ぶりにかつての憲兵に復讐する「五十年ぶり」など、ドラマティックなものもある。

    0
    2015年02月14日

    Posted by ブクログ

    ワープロの上で暴れ始める記号たち、ある日突然舌がもつれて落魄する元青年駅員、古書店で繰り広げられる小説と映画の仁義なき戦い…。
    本書は言葉にまつわる、そんな奇想天外な物語を集めた短編集。
    実は恥ずかしい話、井上ひさしの小説を読んだのは今回が初めてで、代表作のひとつで読売文学賞を受賞した「吉里吉里人」

    0
    2015年02月08日

    Posted by ブクログ

    80年代の雰囲気が残る、懐かしさを感じる作品集。解説を書いている筒井康隆の作品を感じさせる短編もあります。

    0
    2015年02月01日

    Posted by ブクログ

    井上ひさしらしい言葉をいじった(?)短編集。個人的には「言語生涯」が面白かった。文庫版にあたり、4編追加。筒井康隆の解説も嬉しい。

    0
    2015年05月25日

    Posted by ブクログ

    2015.3.9 車校にて
    テンポよく読めて楽しい。あまり深く考えずに読んだ。方言すご。著者のことばや言語に対するアンテナの広さを感じた。広くないと、こんなの絶対書けない。私のパソコンは、「 さんと 」さんが一緒に出てきてくれないので、辞書登録して一緒に出るようにしようかな(笑)

    0
    2015年03月09日

    Posted by ブクログ

    バラエティ豊かな短編集。
    特に好きなのは以下の2編。
    鉤括弧(「」)がなかなか出てこなくなったら、それは恋愛中だからかも…?→「括弧の恋」
    本屋さんで肩身が狭くなっていく本達の我慢も限界に。ビデオ達との合戦が始まる!→「決戦ホンダ書店」
    他にも散り散りになった小銭一家を追う「親銭子銭」など、人間以外

    0
    2015年01月28日

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