永井路子のレビュー一覧

  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代
    藤原道長とその妻倫子を軸に、平安時代の貴族たちとその時代に大きな役目を担う女性たちの有り様話。大河ドラマきっかけで平安時代話に初挑戦。み~んな元を質せば天皇家の末裔。思ってた以上に女性たちが強い時代?面白かったです
  • 北条政子
    政子は女としても妻としてもまずまず幸せだったのではと思う。大恋愛の末結婚し、夫は浮気はするも夫婦仲はいい。
    ただ、全ての子どもに先立たれ、母としては悲惨としか言いようがない。
    しかし政子が政治の表舞台に顔を出すのは夫も子ども達も全て失ったあと。尼将軍になった後の様子を知りたかったけど、この小説は実朝...続きを読む
  • 炎環
    鎌倉殿の13人に影響されて読みました。 戦国時代と違って基礎知識が少ない為登場人物が多いとその人物の貢献度がイマイチわからない。 登場人物の樹形図が欲しいところ。
  • 炎環
    『鎌倉殿の13人』を毎週楽しみに観ていた者としては、読みながらイメージが膨らませやすく面白く読めました
  • 北条政子
    『鎌倉殿』ロスに供えて読み始めました。
    1979年の大河ドラマ『草燃える』は、この『北条政子』(1969年刊行)と『炎環』(1964年刊行)が原作。

    中学生の頃に一度読んでいるんですが、嵐の中、政子が頼朝の元へ走っていくのが冒頭と記憶していたらちょっと違いました。

    そのほか、実朝が造らせた船が海...続きを読む
  • 炎環
    久しぶりの永井路子さん。
    苦手な時代だが、大河ドラマで少し触れたので挑戦してみた。

    が…やはり前半はページが進まず苦しみました。
    全成、景時、保子、などの目線での短編集のよう。
    感情移入し始めたところで次の人に移ってしまうのが、長編好きとしては辛い。

    ただ歴史というものは、こうやってそれぞれの人...続きを読む
  • 炎環
    性悪陰湿陰険根暗。
    小説としては良いのかもしれないが、人物設定があまり好きでない。嫌な人ばかり。嘘でもいいから好人物を出してくれ…
  • 北条政子
    人の人生にはいろいろな側面がある。この「北条政子」に関しては、愛した男であり冷徹な武家政権の創始者である頼朝との夫婦の愛憎を前段として、その子達との関係について、よくある母親の娘や息子・孫への深い愛情や絶望等を、頼朝の妻でありその子であるという特殊な立場にまつわる結果として、女性作家の目から抉るよう...続きを読む
  • 源頼朝の世界
    改めて「炎環」を読んで感心したので、理解を深める為にも本書を読む。
    この時代のことに詳しいわけではないが、永井氏の人物解釈や歴史観にはなるほどと思わせるものもがある。

    本書の題名は「源頼朝の世界」となっているが、内容的には北条が主役。北条一族の権力奪取の過程はすざましいので「北条の野望」とでもした...続きを読む
  • 炎環
    鎌倉時代を勉強しよう第4弾
    そろそろ小説を読んでも良かろう
    知識のないまま歴史小説を読むと、そのイメージが自分の脳に定着してしまうので、我慢して最後に取っておくことに

    剥き出しの野望と血で血を洗う時代にふさわしく妖しく激しく美しいタイトルと装丁

    こちらは4編から成り、それぞれの人物の視点で描かれ...続きを読む
  • 炎環
    生まれた時代が今で良かったと思わせてもらった。
    大切なものの優先度が今の時代とは違うのだろう。
    覚悟が人を決断させる。覚悟を持たなければ生き延びることができない時代。
  • 寂光院残照
    頼朝の死の真相や実朝暗殺の内幕などがミステリータッチで描かれ、気軽に読める6編。44年前の作品ながら、歴史ものなので古臭さも全く感じません。永井路子さんならではの視点で、女心の怖さもしっかり教えてもらいました。
  • 北条政子
    大河ドラマの題材の元となった歴史小説は、年に一度読んでも良いなと思うくらい面白かった。強い女性、ファーストレディー、承久の乱前の演説のイメージしかなかったが、生々しく、嫉妬深く、ひたむきな女性としての北条政子が描かれている。『ひたむきで潔癖な大姫と頼朝はおそらく生涯平行線を辿るだろう。』
  • 北条政子
    それにしてもすさまじい一生である。

    北条というと、頼朝のと血のつながる者たちが亡くなったおかげで幕府の実権を握れた一族。ただ、政子の立場からすると、長女は政略結婚の末の悲劇を嘆いて若くして亡くなり、長男は精神を病み、次男は長男の子どもに殺されるいったように、これ以上不幸なことはないというひどい目に...続きを読む
  • 寂光院残照
    短編集。鎌倉幕府の中枢近くに位置した4人の人物を取り上げている。それぞれの人物像をうまく作り上げている。
    この時代のメインでない人物の小説はなかなかなく、読み応えある。
  • 源頼朝の世界
     論考というほど難しくはないけど、ちょっとホネのある歴史エッセイ集。

     人物別に書かれています。「頼朝とその周辺の人びと」では、源頼朝、北条政子、比企尼と阿波局、頼家と実朝、北条義時。「逞しき東国武者」の部では、三浦一族、伊豆の軍団、武蔵七党。そして「西国の権謀家たち」として、後白河法皇、源通親、...続きを読む
  • 北条政子
    大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を観るにあたり、知識を補おうととっさに浮かんだ本作。政子自身の妻や母親の視点で書かれているが、鎌倉時代の大きな流れを理解するには適切な選択だった。
    『吾妻鏡』などの資料をもとに永井さんは政子像を描いている。そもそも女性は歴史資料に残っていないことが多く、「政子」と云う名も...続きを読む
  • 流星 お市の方(下)
    この時代、武家に生まれた女性は、その家の女として戦国時代を生き抜いた。お市の方は、織田家の女として、信長に近い肉親として、誇り高く生き抜いた。
  • 流星 お市の方(上)
    お市の方。戦国時代、お市は、織田家のお市として、またあの信長の妹として嫁ぎ、彼女なりに戦国の世で闘い抜いたのだということが、よくわかります。
    そうなんですよね、戦国時代では、今以上に、女性は、しっかりと自分の意志を持ち、強く生き抜いているんですよ。
  • 流星 お市の方(上)
    お市の方の感情がすごく細かく描かれてて、ほかの本とはだいぶ違った描かれ方でした!また、解説や現代的な例えもあり、分かりやすかったです☺︎