炎環

炎環

682円 (税込)

3pt

京の権力を前に圧迫され続けてきた東国に、ひとつの灯がともった。源頼朝の挙兵に始まる歴史のうねりは、またたくうちに関東の野をおおいはじめた。鎌倉幕府の成立、武士と呼ばれる者たちの台頭――その裏には、彼らの死にもの狂いの情熱と野望が激しく燃えさかっていた。鎌倉武士たちの生きざまを見事に浮き彫りにした傑作歴史小説にして第52回直木賞受賞作!

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炎環 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    オムニバス形式。
    一つの出来事でも、異なる視点から見れば異なる解釈で意義を見出すことができる。
    今まで薄らとした流れしかわかっていなかった鎌倉時代の解像度が鮮明になった。
    人の名前がなかなか入ってこず、大河ドラマ観ておけばよかったとちょい後悔。

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    Posted by ブクログ 2023年03月14日

    大河ドラマの鎌倉殿とちょうど重なる時期。
    鎌倉幕府創世期から承久の乱まで。4人の人物の物語で紡ぐ。

    あとがきの
    「一台の馬車につけられた数頭の馬が、思い思いの方向に車を引張ろうとするように、一人一人が主役のつもりでひしめきあい傷つけ合ううちに、いつの間にか流れが変えられてゆく」歴史を描いた、が全て...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月15日

    鎌倉殿が始まった頃に買っていたのにずっと積読に。

    基本的になんであれ映像化は好きじゃないのだけど、でもこちらはドラマ後に読んでも大変良かった!
    源頼朝はともかく、その周辺人物像がいまいちわからなかったから、全て把握している今なら知識不足と理解不足に悩むことなく読み進められた。

    全4章の構成は
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    Posted by ブクログ 2023年02月15日

    鎌倉の十三人を観て北条一族のことをもっと知りたくなりました。
    いきなりたくさんの武将の名前が出てきて困惑しました。
    読む本の順番を間違えたかも。
    第一章は全成、第二章は梶原景時、第三章は保子、最後は北条時政と義時。
    それぞれ目線を変えていてとても面白かったです。
    しかし保子ってしたたかですねー。恐ろ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月31日

    大河ドラマが面白かったので、関連書籍として読んでみた。
    登場人物が多くて関係も複雑なので、ドラマを見ていなかったらきつかったと思う。ドラマのおかげで登場人物の顔とキャラクターが自然と浮かび、映像として脳内に再現できた。

    小説の構成も面白い。連作短編のようでいて、そうでもない。同じ時間軸のできごとを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月08日

    1964年下半期の直木賞受賞作で大河ドラマ『草燃える』の原作のひとつになった作品だそう。鎌倉幕府創成期のお話。
    『草燃える』は観てないので、やっぱり『鎌倉殿の13人』が思い浮かぶ。人物像が全然違うのかな?と思っていたけど、案外、自分の持っていたイメージと遠からずだった。
    章ごとに主役が変わり、それぞ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    1964年の直木賞受賞作品。鎌倉時代の歴史小説。物語は四つに分かれそれぞれ阿野全成、梶原景時、北条政子と保子姉妹、北条四郎義時を中心に描かれている。冷静な描写と表現は歴史小説というより、ノンフィクションを読んでいるよう。全てを読み終えると鎌倉幕府、源頼朝、北条家などが立体的に浮かび上がってきて面白い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    武士政権として誕生した鎌倉幕府ですが、これまでは源頼朝が「坂東の武士たちよ我についてこい」的につくったとものだと思っていました。
    しかし、この本を読んで頼朝の辣腕以上に頼朝の取り巻きの者たちの権謀術数が幾重にもかさなり、それがつながった結果できた幕府なんだと自分には思えました。

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    Posted by ブクログ 2023年11月28日

    2022年NHK大河ドラマ、鎌倉殿の13人関連の一冊として。

    好きな鎌倉時代を改めて読む。
    頼朝嫌い、北条嫌いは変わらないが、歴史を身近に感じて面白かった。新たな人物発見にもなった。

    やはり歴史の影に女性あり!
    政子の妹の阿波局が気になる!

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    Posted by ブクログ 2023年07月01日

    読み終えると表題がしっくりきます。炎(命)の交わりと終わりなき連鎖。時には真っ赤に、時には青白く、勢いよく燃え上がったと思えば消えてゆく。其々の思いから発せられる言動が連鎖して一つの流れをつくり、それらが絡まり合って時代を作る。鎌倉の中枢で生きる人々の生き様を個々の視点で見せる物語です。
    人の思いの...続きを読む

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