寂光院残照

寂光院残照

704円 (税込)

3pt

3.8

壇ノ浦の戦いで九死に一生を得て寂光院に隠棲した建礼門院。彼女のもとに突然、後白河法皇が姿を見せる。平家に対する裏切りに一切の罪悪も感じない様に恐怖と憤りを覚える侍女に対し、驚くほど冷静な女院。彼女は何を思うのか。平家滅亡後を描く表題作の他、義経追討に名を挙げた男の顛末を描いた「土佐房昌俊」、「頼朝の死」など全6作を収録。鎌倉時代の権力の座を巡る複雑な人間模様と渦巻く陰謀に切り込んだ傑作歴史小説。

...続きを読む

寂光院残照 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月16日

    壇ノ浦で助けられて寂光院で余生を送った建礼門院のもとに後白河院が訪ねたという大原御幸。永井路子さんは杉本苑子さんとの対談本で大原御幸はなかったわよ、わはははと言っていた。無かったと言いつつどんな話を書いたのだろうと興味があった。
    現実にはなかったと思いながら、もしそうだったら、どんな言葉を交わしただ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月16日

    鎌倉は大好きな場所で鎌倉にまつわる歴史も大好き。
    源頼朝や義経、後白河法皇、建礼門院、土佐房昌俊はじめ彼らにまつわる人々からみた権力の世界や駆け引きの様子がとてもおもしろいです。
    題名にもなっているお話、寂光院に隠棲した建礼門院と後白河法皇とのやりとりが目に浮かぶようでじわっときました。
    駆け引きや...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月19日

    頼朝の死の真相や実朝暗殺の内幕などがミステリータッチで描かれ、気軽に読める6編。44年前の作品ながら、歴史ものなので古臭さも全く感じません。永井路子さんならではの視点で、女心の怖さもしっかり教えてもらいました。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月03日

    短編集。鎌倉幕府の中枢近くに位置した4人の人物を取り上げている。それぞれの人物像をうまく作り上げている。
    この時代のメインでない人物の小説はなかなかなく、読み応えある。

    0

寂光院残照 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

永井路子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す