酒井順子のレビュー一覧

  • 男尊女子
    最初は、男尊女子の女性たちにイラッと
    することやモヤモヤすることもあったけど
    読み進めるうちに、自分の中の男尊女子成分を
    感じて「あ、私もだわ」とドキッとした。

    今まで培ってきた男尊女卑の歴史は
    戦後数十年では覆ることなく
    男女平等が叫ばれる中でも未だに
    こびりついている。

    このようなフェミニズ...続きを読む
  • 処女の道程(新潮文庫)
    このテーマで一冊仕上げるのがすごい。まさに女性しか書けない。処女の価値についての歴史的変遷を追いつつ、その意味性と重さを捉え直している。
  • 都と京(新潮文庫)
    私も田舎から京都の大学に行って、そのまま関西に住みついたくちです。
    大阪に住んで、せっせと京都に通っています。
    京都、奥深いですね!
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む
    読み応えありました!
    いちばん意外だったのが著者が鉄道好きとは。

    百閒先生は大ファン、ヒマラヤ山系さんの話題も出てきて、なんだかうれしい。
    宮脇氏は知らなかったので、著書を紐解いてみたいと思って新たな楽しみも。

    題名の通り、鉄道と人生とはかくもリンクしている。
    この先の鉄道事情も憂いながらも、鉄...続きを読む
  • 本棚には裏がある
    書評として面白い
    毎回3冊紹介され、何かしらテーマがある
    面白いと書いているわけでないが、とても面白い本のような気がする
    実際のレビューを見るとそんなでもなかったりするので、書評が面白いのだ
    何冊かをテーマをもって選書するというのはいいなあ
  • 家族終了
    上野千鶴子さんの「女ぎらい ニッポンのミソジニー」を読んでいて、たくさん引用が出てくくる中に酒井順子さんが出てきたので読んでみました。「家族終了」というけっこうインパクト強いタイトルに惹かれて、小説かと思って買ったのですが、エッセイだった…エッセイって好んで読まないので「しまった」と思ったのですが、...続きを読む
  • 処女の道程(新潮文庫)
    処女の社会史です。
    感想でも評価でもなく、ただ思ったことだけ書き連ね……

    本人がどう思うかより世間様がどう見るかが問題。そして男性優位の視線から判断されてきた処女性。
    今更誰も気にしてねーよ
    って声も聞こえてきそうだけれど面白かった。

    最初のヒトになるってのは男性からすると少しプレッシャー。でも...続きを読む
  • 女人京都
    やはりこの方の文章は、鋭い!
    よく行く京都の違う一面を見ることができました。
    これで、京都の歴史がわかります。
  • 男尊女子
    「昭和の女子」である私には、本書に書かれている内容、酒井さんの思いにすごく共感できた。ただ、これが書かれてから5、6年経った今はまた状況が変わっているのではないかと思われる部分もある。
    細かい観察、分析が酒井さんの感性によりされていて、そこが素晴らしいところだと思いつつ、直前に読んだヤマザキマリさん...続きを読む
  • 処女の道程(新潮文庫)
    とても面白かった。
    前半は大昔の話で、なんとなくぴんとこなかったが、だんだんと近代の話になると、思い当たるところもあって、なるほどの連続だった。
    この本は単に処女の価値観を整理したものだけにとどまらず、時代時代の文学であったり文化についても言及をしていて、とても勉強になった。
  • ガラスの50代
    過去に読んだ「負犬の遠吠え」は、あまり共感できなかったが、時を経て自分も年を重ねた今、この本では、共感できる事ばかり。
    年を重ねる事に、前向きになれる本です!
  • 百年の女 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成
    雑誌の内容や女性の扱われ方が変わってゆく様子を、当時の社会情勢や主な出来事と照らし合わせて紐解いていくのがわかりやすかったし、とても興味深かった。

    分厚いので読み終わるのに時間がかかるけど、この本を書くために酒井さんが費やした膨大な時間と労力を思うと、そんなこと言えないなと思う。

    冷静な筆致で進...続きを読む
  • 日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか
    一番大好きなコラムニスト、勝手に心の師匠と慕う酒井順子さんによる日本のエッセイ史、一気に振り返りが読みたい本や思い出深いエッセイストが。
  • ガラスの50代
    最近思っていることを明確に認識できた部分が多くて勉強になりました。植物に例えてた最後のあたりが残りました。
  • 日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか
    古今東西の随筆、コラム、エッセイについて書かれた文学史的作品。紹介されている作品数が多く、全てに目を通したのかと思うと、著者の『エッセイ』に対する想いの大きさに圧倒される。相変わらずの『酒井節』が炸裂していて、読みやすく面白かった。
  • 女人京都
    京都を舞台にどんな女性達がどんな役割を果たしてきたのか、彼女達がどんな存在だったのかを、著者が彼女達の史跡を訪れながら思いを馳せる。

    平安時代から明治まで、誰もが知る紫式部や清少納言から初めて知る遊女まで、彼女達の功績をたどる旅は勉強にもなり、ますます京都に行きたくなる内容であった。
    歴史に名を残...続きを読む
  • 日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか
    エッセイの変遷や定義などをコンパクトに纏めた本である。井上ひさし氏、曰く『気軽に読めて、それでいてはっとさせられる見方や蘊蓄に富んだものがエッセイ』…至極納得。
  • 子の無い人生
    私は結婚はしているものの、子どもはいません。
    子どもを欲しいと思ったことがありません。

    ただ、そろそろ真剣に考えなければならない年齢になりつつあり、子どもがいない人生をこのまま歩んでいいのか、迷っていました。

    自分が子どものころから、子どもは欲しくないと漠然と思っていました。
    周りの兄弟や、友達...続きを読む
  • 平安ガールフレンズ
    五人の平安時代の女性作家をとりあげ、その人となりや作品が紹介されていました。時代背景なども説明してくれていてわかりやすいし、作家としてというより人間としてこの人はどんな人、という分析をしてるのが面白かった。
  • うまれることば、しぬことば
    アスリート達が、インタビューを受けた時にまず言う言葉「そうですね〜」、これが以前から気になっていたので、これを読んで、そうだったのか〜と納得した。

    今まで会話の最後に無意識に追加してた「・・知らんけど。」、全国的に広まってたのか・・知らんかった。