酒井順子のレビュー一覧

  • 平安ガールフレンズ
    五人の平安時代の女性作家をとりあげ、その人となりや作品が紹介されていました。時代背景なども説明してくれていてわかりやすいし、作家としてというより人間としてこの人はどんな人、という分析をしてるのが面白かった。
  • うまれることば、しぬことば
    アスリート達が、インタビューを受けた時にまず言う言葉「そうですね〜」、これが以前から気になっていたので、これを読んで、そうだったのか〜と納得した。

    今まで会話の最後に無意識に追加してた「・・知らんけど。」、全国的に広まってたのか・・知らんかった。
  • 家族終了
    エッセイはあまり読まないけれどエッセイこそ同年代で感覚が似ている著者であれば面白いと思えた。独身の同年代の著者が家族についてどう考えているのか、彼女自身の家族についてを語りながら、またいろんな統計や小説を持ち出して意見を述べている。
    日本の将来は、家族の在り方はどう変遷しているのか私の存命中は大きく...続きを読む
  • 平安ガールフレンズ
    本当に清少納言や紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部が身近な存在として感じられる素晴らしい本。
    枕草子や更級日記を改めて読みたいと思った。
  • その人、独身?
    はい、私も30代後半です。
    どのエピソードも胸にぐさぐさ来る。

    負け犬という言葉をつくった酒井順子さんのエッセイ。今はもう負け犬という言葉も存在しないほど、独身は当たり前になっているが、独身アラフォーの心情は変わんないなぁ。
  • 負け犬の遠吠え
    負け犬=未婚、子ナシ、三十代以上の女性のことを指す
    2004年の流行語大賞トップテン入りし、ドラマ化もされたらしい。
    著者酒井順子さんの「家族終了」が面白かったので、タイトルでチョイスした本書でしたが、まあよくぞ「負け犬」というワンテーマでここまで書ききったなと感心するばかりです。もう20年前の本な...続きを読む
  • ananの嘘
    ananの1970年創刊号からの50年余りの変遷をつづったエッセイ。

    私はananまったく読んだことなかったので、へーそういうコンセプトの雑誌だったのかと、楽しく読めました。

    今はどうかわからないけど、昔は皆雑誌から情報を得ていたわけで、そういう意味で、世相を敏感に映していた。
    ananも時代に...続きを読む
  • 家族終了
    自分が生まれ育った家族のことを「生育家族」、結婚などによってつくった家族を「創設家族」というそうである。
    著者は、両親と兄を亡くし、同居人はいるが婚姻関係は結んでいないので「家族終了」となるらしい。

    確かに遠くにいても家族はあって、今はいても当たり前だと感じるが、そうでない人も多くなっているのだろ...続きを読む
  • 平安ガールフレンズ
    平安時代の文豪達をこれほど身近に感じさせてくれるとは。
    清少納言はパリピー。僧侶だってイケメンの方がいいよね。
    枕草子はうちに秘めるタイプ。おっぴろげな清少納言は許せない。
  • ガラスの50代
    『負け犬の遠吠え』以来の酒井順子さん。
    やっぱり女性の心理を深く細かく突いてる。
    私もアラフィフ。
    妻・母・娘はひと休み を出来るまでもう少し。
    頼りにされても心配はされないってフレーズが忘れられない(笑)
    そういう年代をユーモアにでも切実な女性心理を見事に描きあげてるので一気読み。
  • 煩悩カフェ
    酒井さん赤裸々です。隠し通したい諸々をここまで大っぴらに出来る勇気は無いので天晴でした。
    わたしなら隠し通したいが…となる煩悩が書かれててうわぁと。解説の鷺沢さんみたいに「見てたんですか士官!」ってなります。
    「ここまでないけど」と思ってる方々はきっと、他のかたのレビューにもある「アタシだけは違うと...続きを読む
  • うまれることば、しぬことば
    ことばの移り変わりを描くエッセイ。私達は普段なにげなく使ってることばの一つ一つの意味をわざわざ考えていない、が、その中にある気持ち悪さや、「おや?」という気持ちを思い出させてくれる。いちばん頷いたのは「Youの不在」だった。英語を勉強してると、居心地が悪くも、日本語と違い、思い切りの良さを感じられる...続きを読む
  • 平安ガールフレンズ
    2022.11
    ただの悪口が多くて面白かった!古典は難しく感じる時もあるけれど、このくらいのノリで書いてたって分かると気楽に読めそう
  • うまれることば、しぬことば
     イクメンなんだー!と育児をしている男をひとくくりにしないでほしい。わかる!その気持ち!

     カテゴライズと言う行為はするほうが楽しいけれどされた方がさほど楽しくない。そのカテゴリーの中に存在する様々な濃淡や凸凹やらをツルッと平板化する。
    言われた方は微妙な心持ちになる。

     言葉って大事だなと改め...続きを読む
  • 紫式部の欲望
    本屋さんでタイトルに目がとまり、思わず手に取りました。 紫式部の決して表に出すことができない心の内にある欲望や願望などを代弁させるがごとく描かれたのではないかと。でも、本著を読んで、私が思ったのは、紫式部同様に著者である酒井順子さんの欲望でもあるという事。 何度かトライするもいつも挫折してしまう源氏...続きを読む
  • 子の無い人生
    「負け犬の遠吠え」筆者の本

    子無しが子有りを皮肉る本ではなく、
    自虐でもなく、
    男を女を父を母を日本を宗教を考える本

    でも、可愛い子供しか可愛くなかったと言い切る
    筆者はもちろん独身子無し

    独身子無しより
    既婚子無しの方が負け犬!?

    安倍昭恵さんとの対談は
    今となっては少し切ない
  • 女人京都
    まだまだ知らない京都の魅力が、京都女子をキーワードに語られています。次の機会には、幾つか紹介されていた場所を私も訪れてみたいです。
  • 家族終了
    両親と兄を亡くして一人になったから家族終了。そんな50代女性の著者による、家族をテーマとした生々しいエピソードを交えたエッセイ集。
    フラリーマン、家庭科の授業、嫁の役割、毒親、事実婚など、面白く読めた。
    フラリーマン、コロナ禍前は結構やってたけど、今は出社が無くなったからしなくなったな。子供がそこそ...続きを読む
  • 食のほそみち
    「分かる〜」と共感多き一冊でした。
    ちなみにこの本を知ったきっかけは、「滝悦子のマイブックストーリー」というラジオ番組でした。
  • 家族終了
    現代の清少納言、酒井順子のエッセイも、冗漫な部分がますます削ぎ落されて、純化が進んできたような気がする。
    酒井の父親は出版社勤めで本好きであったとのことだが、酒井が子供の頃に父親の会社を訪れたときに入った書庫の独特の匂いを覚えていて、子供時代とその頃の父親を思い出すキーになっているとの描写が印象に残...続きを読む