中島らものレビュー一覧

  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    読んでおかなくちゃいけないなと思いつつ読めてない本が何冊か、何十冊か、何百冊?か、ある。これもその一つ。

    著者がどのように逝去したか知った上で読むのも、また味わい深い。ミルクじゃ済まなかったんだよなあ、と思いながら読んだ。
    フィクションのフリしたノンフィクション。作者の分身である小島容(いるる)。...続きを読む
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    お酒好きだからって後輩におすすめされた本。

    酒飲みの私にはなんだかもしかしたらの未来が見えて怖い気持ち。

    読んでも読んでも結果答えはないんだけど、
    すごい深いことを言ってるようで浅かったり
    浅そうで深かったり。

    あっという間に読み切ってしまった。

    お酒はほどほどに。
  • 永遠も半ばを過ぎて
    以前に写植業に携わっていました。なかなか陽の目を見ない職種でこの作品を原作とした映画が公開されたときは変な嬉しさを感じたような思い出があります。

    20QナールEツメ、本文ゴナUの記述には『大丈夫か?』と思いましたがあの頃の雑誌を含めた出版物のデザインは文字組をはじめ、全て今よりも洗練されたものだっ...続きを読む
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    今夜、すべてのバーで 中島らも

    アル中の主人公が、病院に40日間入院する話。
    (この主人公が中島らもさんに瓜二つ。)

    『なぜ人はアルコールを飲むのか?』
    この事を自問する主人公が、入院生活を過ごすなかで担当医、他の患者、見舞い者などと出会う。

    私はお酒は飲まない質だが、アル中になってしまう人の...続きを読む
  • ガダラの豚 2
    主人公達が、テレビ番組の取材でアフリカの呪術師へ会いに行く。
    最後には、とんでもないどんでん返しが待っている。。。

    面白い。

    その3へ続く…
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    わたしもお酒がすきなので、酷くなるとどうなるのか参考になった。

    途中わかりにくい例え方があり、すこし読みづらかった
  • バンド・オブ・ザ・ナイト
    ラリっている時にひしめく百万言の羅列が圧巻だった。全然入ってはこなかったけど、おもしろい言葉をたくさん見た。
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
     ドラッグカルチャーに詳しい中島らもの本はずっと読んでみたいと思っていた。本当は『アマニタ・パンセリナ』を読みたかったけど本屋には無く、店頭に並んでいたこの本を購入した。
     文章も内容も読みやすく、すらすらと読み進めることができたが、内容としては主人公の入院生活が主なのでドラマチックな展開とかは特に...続きを読む
  • こどもの一生
    狂気に満ちた作品。グロテスクで追われる恐怖を味わう。「よろしいですかあ」を連呼する山田のおじさんは臍がない。という発想が、らもさんらしい。いしいしんじさんの解説も良かった。
  • 頭の中がカユいんだ
    はちゃめちゃでやりたい放題、自由奔放。著者の果てしない妄想、想像力にやっとこ追いつき、笑う。表現が独特で発想が豊か。らも作品は下ネタ多いが気分が軽くなるので再読します。
  • ロバに耳打ち
    おもしろくて読みやすいなあ…。
    なんか、他に読んだことあるらものエッセイと比べると、けっこう彼なりの主張をはっきり小出しにしていってる感じがあって、そこも好きだった。
  • お父さんのバックドロップ
    アントニオ猪木さん追悼
    久しぶりにこんないい本読んだ

    早く大人になりたかった

    損な子どもの役割から
    抜け出したかった

    でも大人になってみると
    そんないいものじゃない

    子どもより子どもっぽい
    プロレスラー、落語家、魚河岸、テレビ番組制作者のお父さん4人のお話
  • お父さんのバックドロップ
    夢枕漠の解説が成程と思わせてくれました
    4作品少し変わったお父さんたちがでてくる短編小説
    子供がなにかをまとったのが大人なだけであって
    中身は子供のまんまなんだ
    そういう見方をすると少しお父さんが好きになるかもしれません
  • 永遠も半ばを過ぎて
    スピーディな展開で一気に読める。
    相変わらず参考資料の多さに舌を巻いてしまう。
    何よりも「孤独」に関しての記述は心にぐっとくる。

    ぜひ読んでいただきたい部分である。
  • ガダラの豚 3
    2、3は続けて読むべきだと思う。
    時間を感じさせることなく読み切ることができる。

    確かに面白くない訳がなかったです。
  • ガダラの豚 2
    アフリカ編になって一気に面白さが増した。
    前半と後半でこうも変わるものか。

    次が気になって仕方ない。
  • 永遠も半ばを過ぎて
    これが半フィクションだという事がとても凄い
    生者はそこまで誇らしくない事
    生きてるのが異様
    取り憑かれてこそ作家なのだと
    らもさん思想が伝わってくる文でしたね...

    中盤、僕にとっては少々難解で読むのが苦しかったのですが
    終盤からするっと読む事ができました。
  • ガダラの豚 1
    呪術や新興宗教を題材にしたお話。
    登場人物がいちいちキャラが立っていて、どこか心が壊れているようで、話のテンポも良く、どんどんのめりこんでしまう。
    続きが楽しみだ。
  • 頭の中がカユいんだ
    中島らもによるエッセイ・小説。中篇と短篇が合計4篇入っている。

    中島らもの作品は初めて読んだが、独特の世界がある。醜くくて強かな現実を強烈に皮肉りながらも、その世界の一部に自らも飲み込まれていくどうしようもない様を描き切る。その表現の味わい深さとユーモアが素晴らしいと思った。
    小説なのかエッセイな...続きを読む
  • 愛をひっかけるための釘
    終わりに近づくにつれて「千利休がレフェリーのリング内」での比較的作法を突き破らないような勝負にかかってる気がして、それで最後またも綺麗に収められちゃった気がして、悔しありがたい気持ちになった。すごく良かったです。