中島らものレビュー一覧

  • 恋は底ぢから
    「結婚するということは、恋愛という『詩』から日常という『散文』へと下っていくことです」(稲垣足穂)

    「唇と唇が初めて触れあう至高の一瞬、そこですべてが完結してしまい、それ以外は日常という散文への地獄下りなのだ。」

    なるほどねーと思った
  • ガダラの豚 3
    かなりの長編だけど、面白くてページをめくる手が止まらなかった。
    呪術が世界中でどれだけまだ身近にあるかわからないけど、色々調べてみたくなった。
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    斉藤壮馬さんが好きな本に挙げていた1冊
    そのインタビューで話していた
    「『教養』のない人間には
    酒を飲むことくらいしか残されていない。
    『教養』とは学歴のことではなく、
    『一人で時間をつぶせる技術』のこと」
    という一節に心を打たれて購入
    .
    途中アルコール中毒だけでなく、
    薬物中毒などの他の中毒にも...続きを読む
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    限界アル中小説

    お酒は適度に楽しむものが一番だけど、その「適度」が難しいもの。
    「今夜、すべてのバーで」は、限界まで飲み続けるとこんな人生が待っているという小説仕立ての教則本。

    この作品を読むとお酒に対する考え方が変わるかも。「飲むなら、このくらいの覚悟を持って飲め」という強いメッセージが感じら...続きを読む
  • ガダラの豚 3
    堂々の完結!最後はらもらしい笑笑。が....人が少し死に過ぎたかもしれないな..せめてレイと清川、ミラクルを生かして欲しかったなぁというのが本心...これじゃあ劇だよもう。とりわけ“呪術”の雑学は大幅に深まったことに違いない、2章まではよかったんだけど..解説でも言われてた通り1章目は日本で起きた最...続きを読む
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    アル中のお話。
    作者中島らももアル中だったので、自身に近いキャラが複数に出てきているのだと推察する。
    人はなぜ酒を飲むのか、破滅へ向かうのか、単純には説明できない、というか単純ではないということを物語を通じて感じられた。
    酒に溺れたことはない(その日飲み過ぎて失敗はあるが、恒常的にやめられないという...続きを読む
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    相当昔、らもさんがまだご存命の頃に読んで以来。
    改めて読んでも面白かったけど、中島らもという人を良く知らずに読んだ当時と違いさやかのモデルとなったであろう人がはっきりと思い浮かんでしまったり、結局書いた本人が福来と同じ選択をして不二雄的な人生、最期を歩んでしまうことを知ってしまっていたりするので何と...続きを読む
  • こどもの一生
    読もうと思ったきっかけは、ちょっとハマってたSexyZoneの松島聡さんがこの舞台に出られるので、舞台は見に行けないけど原作の小説読んでみようと手に取りました。
    どんな風に話が進んでいくんだろ?って予想がつかない設定で不思議な世界観。
    読むにつれて不穏な空気が漂ってきて、怖いけどページをめくる手が止...続きを読む
  • ガダラの豚 3
    1993年に刊行した中島らもさんの長編スペクタクル小説。もう30年以上の時を経て今ならこれはスマホとか電子機器で色々対応できそうだなとか思う部分もないことはない。だが引き込まれて読んでしまえる冒険活劇が広がり、これは是非映画化して欲しいなと思った。早い段階で英訳していれば、もしかしてハリウッド映画に...続きを読む
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    普段酒を呑まない自分にとっては、アル中患者が世界をどのように見ているかを追体験しているようで新鮮だった
  • 寝ずの番
    映画を観て、ぜひ原作を!と思っていましたが…
    期待通りの内容でした。
    コンプラばっかり言ってたら、こう言う面白い作品は出てこないですね!
  • ガダラの豚 1
    登場人物の全員がキャラが立っており、しかも脳内で顔まで想像できちゃうほど凄まじい表現力。
    ハッピーエンドで終わったのに、2巻以降でどんでん返しが起こりそうなのを予感させしめくくり。
    いい意味で後味の悪い終わり方。

    以下は備忘録。
    ----------------------------------...続きを読む
  • ガダラの豚 3
    面白かった〜。
    呪いとは何か。奇術か、トリックか。文化か。集団幻覚か、催眠か。あるいは本当に超然としたパワーがあるのか。そういう呪いに関する問いや疑念を物語の根幹に据えたまま、読みやすい文体と膨大な知識で長編エンタメにまとめ上げた一作でした。特にⅡ部、アフリカでの呪術文化や呪術合戦はすごく面白かった...続きを読む
  • ガダラの豚 2
    かなり現地の調査をされたのか、細かな描写がとてもリアルです。予想外な展開にちょっとハラハラドキドキしながら一気に読み進めました。3巻ではどんな展開になるのか楽しみです。
  • ガダラの豚 1
    呪術、超能力と物語の出だしでは、これからの展開がまだ掴めません。舞台はアフリカに移るようなので2巻の展開が楽しみです。
  • お父さんのバックドロップ
    子ども向け童話が四編収録されており、大人なら1時間で読み終わる分量。ひさうちみちおの挿絵がかわいらしく、なんとなく心温まる一冊。やはり表題作の出来がとても良く、優れたところもあるが尊敬しきれない父を持つ息子の葛藤をその友人目線でユーモラスに描いているのが、童話なので少々作為的すぎる点に目をつぶるとし...続きを読む
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    アルコール依存症の男が主人公。
    作中に酒、酒と出てくるので、飲みながら読むのもまた一興かと飲んでいたら「ついにはアル中の本を肴にしてウイスキーをあおる」とあり、目的は違えど同じ行動なものだから親近感が湧いてしまった。
    というのもこの主人公、万引きやら籠脱やらするのにどこか賢くて真っ直ぐで憎めない。そ...続きを読む
  • こどもの一生
    らもさんの本は何冊か読ませてもらいました。
    こちらの作品も大好きです。楽しく読み進めていたんですが途中、恐怖のドン底に叩き落とされます!この作品好きです。
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    飲むことは、自分を痛めつけること。

    どうすれば回復するのか?
    自分を受け入れてくれる酒以外のやさしさに触れること。

  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    お酒を飲むことをやめられないいわゆるアル中の主人公がお酒が原因で入院し心身共に回復、改善していく様を描いた小説。
    筆者が実際にお酒に苦しんだらしくその実体験を基に書かれたらしいのでリアリティと本当に体験してないとわからないであろう例えがあり入り込めた。
    面白かった。