山田詠美のレビュー一覧

  • フリーク・ショウ
    パーティーフリークにしてラブフリークの男女の物語。
    日本人同士の恋の話もあるけれど殆どがジャパニーズとブラックの恋愛話。

    毎晩あの店ではパーティーみたいな夜が繰り広げられ、パーティーみたいに恋が始まる。
    パーティーは華やかで自分は酒と空気に酔って浮かれて地に足が着かない。
    パーティーはいつのまにか...続きを読む
  • ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー
    初めて読んだ山田詠美作品です。イケイケな感じの女性達が主人公ですが、内面はか弱くて傷つきやすかったり実は強がりだったり、みんなとても女のコで可愛い。そこそこ遊んできた方なら彼女達の気持ちに頷かずにはおれないでしょう。大好きな一冊です。
  • トラッシュ
    圧倒された。凄かった。山田詠美は、多感な中高生を主人公とする作品と、黒人社会をテーマにする作品の2つにわかれる。「僕は勉強が〜」が前者のベスト作品だとすると、これは後者のベスト。
  • トラッシュ
    すきですきでたまらない作品。
    ココとジェシーの関係がなんだかこそばゆくてもどかしくて、
    それからリックはとてもいたいけで、
    一章の終わりは何度読んでも涙が止まりません。
  • マグネット
    9つのお話が入った短編集。

    「おれ、今日人を殺してきちゃった」
    もし、自分の愛する人にそう告げられたら。
    自分の愛する人は、ださくてもボロボロでも、どんな状態でも愛しくて、
    例え彼が人を殺したとしても、その事も女心をつかむのかもしれない。

    愛する人に愛を囁かれるように、そう告げられた黒木。 ...続きを読む
  • 姫君
    支配する事で支配されるという真実。
    支配されていることで、実は相手を支配している。
    姫子は摩周を支配していたけど、そうすることで摩周に支配されてた。
    摩周は姫子に支配されてたけど、それは同時に姫子を支配することになってた。

    二人の関係はこのことに気づかない時はうまくいってた。
    だけど、あ...続きを読む
  • マグネット
    一時期彼女の書くものは全部一緒じゃないか、と思ってたが、『姫君』を読んで見る目変わった。
    日常を生きる人がいきなり犯罪と関わる・・・というのはよくあるし、私が好きな乃南アサも書きまくってるが、書く人によってこんなに違うんだ。
    話としては『アイロン』が好きだけど、最後の『最後の資料』には泣いてしまった...続きを読む
  • 120%COOOL
    すごーく好きだー!!詠美さんのお話は、最後にすとんと落ちがつくのがいい。この短編集はとくに秀逸で、全部のお話が好きでした。性の扱い方もかっこいい。嘘をついていない感じが好ましい。
  • 4U ヨンユー
    名言が至る所にたくさん散りばめられた短編集。
    そのフレーズは反則やろ、っていうのがいっぱいあって、何回読んでも飽きない。
    特におすすめなのは、「4U」と「メサイアのレシピ」
  • 120%COOOL
    100%では満足できないアナタに。
    +20%moreを掴めたら、それはそれは素敵。ひとつひとつのタイトルがステキすぎて、目次ですでににやけますw
  • マグネット
    罪って何かって考えさせられる作品☆
    教師と生徒の恋愛ですが・・・
    教師はやがて罪を犯してしまいます。。。
    でもほんとに罪なのは?
    ミステリアスな生徒はやがて
    大人になっても男性の心を
    掴み続けるのです☆
    女の怖さもありますが
    魅力的です☆
  • 120%COOOL
    比喩表現が凄く綺麗だし、この人の書く女の人は凄く魅力的!男の人も妙にカッコいいしねー「ガリレオの餌」は本気で笑います。授業中読んでて吹き出した。(こら)あと「R」が好きだったなー
  • マグネット
    彼女の文章は何でこんなに艶と色気があるのか。
    まるで上等なカクテルを飲んでるみたい。
    久々に山田詠美さんの本を読んで、
    あぁ、この人はこんな文章を書くんだと
    改めて認識した。恋愛そして己の
    罪と罰をモチーフにした短編集。
    一つ一つ光るものがあって、
    私はとくに最後の資料が好き。
    さらりと読めるんだけ...続きを読む
  • 路傍の熱血ポンちゃん!
    これはかなり癒し系だと思う。思わず笑いが漏れて、そしてなんだか元気が出ます。永久に続いて欲しいシリーズです。
  • 4U ヨンユー
    小娘的恋愛教祖のたくさんの愛のカタチが詰まってる本。どれも逸品だけれど、特に「眠りの材料」が大好き。白紙の遺書を書きたくなったり、土に食べられたくなります。ロマンチックだけどドロドロな純粋愛。「ぽっ*」から「ぎゅー」まで恋愛を堪能したい方に読んで欲しい一冊。
  • 肌馬の系譜
    とてもスキャンダラスな作家という
    イメージなので
    読むのに勇気がいるけど
    作品は現実社会を捉えていて
    人物描写も細かい
    人間の感情やセックスに対する
    考え方も
    時代とともに変化していることを
    感じる
    山田詠美も時代を観ながら
    描いているんだろうか
  • 血も涙もある(新潮文庫)
    不倫を扱った小説なので、人間関係における泥臭い部分が見えると期待していましたが、予想以上のものを見れたと思います。三角関係にあるそれぞれの主観が各章で見れるため、面白いですし、何よりユーモアが溢れていると思いました。
    桃子の考え方や会話の返しなどが非常に面白く、解像度の高い描写が多く、予想外の所...続きを読む
  • 4 Unique Girls 人生の主役になるための63のルール
    山田詠美さんの彼女なりの筋が大好き。彼女のように、自分のカラーをはっきり持っている女性は本当に素敵で憧れます。
  • A2Z
    最後はどうなるかと思ったがハッピーエンドで良かった!山田詠美の恋愛だけど、胸きゅんだけじゃない、コミカルかつ色気のある文章、オシャレな小説だったなという印象。
  • 私のことだま漂流記
     確かに山田さんが登場した頃の文壇あるいは世間というのは、こんな雰囲気だったと思い出す。
     トガリ方よりも、彼女を支えた先輩達の存在に、そうなのかと驚いた。特に270ページの人達は、接点すら思い浮かべることが出来なかった。野口冨士男、八木義徳、芝木好子、江藤淳、古井由吉。その他のページにも、色々な作...続きを読む