私のことだま漂流記

私のことだま漂流記

1,716円 (税込)

8pt

すがすがしく力強い声がする。
この先、人間として小説家として迷ったとき、
私はこの本の言葉に奮い立たされることになるだろう。
ーー宇佐見りん

山田詠美は常に今を生きている。それも常に今に迎合せずに。
だからこそ、誰よりも文学を愛した少女は、誰よりも文学に愛される作家となったのだ。
ーー吉田修一

初めて「売文」を試みた文学少女時代、挫折を噛み締めた学生漫画家時代、高揚とどん底の新宿・六本木時代、作家デビュー前夜の横田基地時代、誹謗中傷に傷ついたデビュー後、直木賞受賞、敬愛する人々との出会い、結婚と離婚、そして……

積み重なった記憶の結晶は、やがて言葉として紡がれる。「小説家という生き物」の魂の航海をたどる本格自伝小説。

私は、この自伝めいた話を書き進めながら、自分の「根」と「葉」にさまざまな影響を及ぼした言霊(ルビ:ことだま)の正体を探っていこうと思う。
ーー山田詠美

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私のことだま漂流記 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年10月04日

    以前読んだ雑誌ダ・ヴィンチで特集があって、
    普段はエッセイはあまり読まないが気になっていた。

    私小説?というくらい、
    いろいろな人生を歩んでこられて、それぞれが小説のようで、面白くてあっという間に読み進めてしまう。

    山田詠美。1959年生まれ。
    今まで読んできた作家は、勧められたのも含め、
    若い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月27日

    読書家なんだなと読んでいて分かった。
    奔放そうに見えるのに、大御所の小説家の先輩たちに
    可愛がられている様子がいいな(微笑ましいな)と感じた。
    読むことも書くこともたくさんしてきた方だからこそ
    今後も芥川賞の選考を、どのように見るか楽しみだなと思った。

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    Posted by ブクログ 2023年02月25日

    作者の作品は今まで読んだことがなく、初めて読むのが最新作の自伝となってしまった。小説家に限らず、何らかの「表現」を志す人には是非手に取ってほしい。きっと心の支えになるはず。また、誰からも理解されず孤独を感じている人にも。

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    Posted by ブクログ 2022年12月18日

    詠美先生の文章は職人技とも思えるほどの洗練さと都会の香りとちょっと危ういLoveで、ずっと私を感化して下さってました。
    その自伝というか、生の声を一冊の本で読めるのは今更だけど興奮モノ。
    積み重ねられた知識と経験があってこその数々の小説なのだと納得。
    かつて夢中になって読んでいた小説、また再読したく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月02日

     確かに山田さんが登場した頃の文壇あるいは世間というのは、こんな雰囲気だったと思い出す。
     トガリ方よりも、彼女を支えた先輩達の存在に、そうなのかと驚いた。特に270ページの人達は、接点すら思い浮かべることが出来なかった。野口冨士男、八木義徳、芝木好子、江藤淳、古井由吉。その他のページにも、色々な作...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月26日

    山田詠美の本を初めて読んだのは、放課後の音符。
    それ以来大好きな作家となり、エッセイでのポンちゃんもまた大好き。
    懐かしい本のタイトルが出てくるたびに、自分の過去も思い出した。
    忘れていた大事なことを思い出させてくれた。

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    Posted by ブクログ 2023年05月08日

    自伝的私小説とか。
    全てのことが事実かは不明だが
    それでもここまで赤裸々に自分自身を描ける小説家という人種は面白い。

    字を書けるだけでは作家になれない。
    作家は職人である。
    なるほどと思いました。

    年齢を重ねるにつれ
    山田詠美の興味も変わってきていると思うと
    次に何処へ行くのか
    次回作が楽しみに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月23日

    作家、山田詠美(本名・山田双葉)の自叙伝。幼い頃から想像力が豊かで実行力があったのだなとしみじみ感じ入る。自由で正直で逞しい彼女の生き方が小説に生かされている気がした。

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    Posted by ブクログ 2023年02月24日

    子どもの頃から現在までの自伝的エッセイ。家族や夫、文豪や作家たちとの交流など赤裸々に書かれていて面白い。

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    Posted by ブクログ 2023年02月11日

    デビューしてからのマスコミのいじめにあうあたりから俄然面白くなった。山田詠美とはいえ、かなり凹んだのだなあ。我関せずでずっと堂々としてるイメージだったのだが。そこで支えてくれた文壇の大御所たちが、山田詠美の腕を磨いてくれたという。
    私もかつて、「風味絶佳」を読んで、山田詠美ってなんかメチャクチャ一皮...続きを読む

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私のことだま漂流記 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    312ページ
  • 電子版発売日
    2022年11月22日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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