無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
すがすがしく力強い声がする。
この先、人間として小説家として迷ったとき、
私はこの本の言葉に奮い立たされることになるだろう。
ーー宇佐見りん
山田詠美は常に今を生きている。それも常に今に迎合せずに。
だからこそ、誰よりも文学を愛した少女は、誰よりも文学に愛される作家となったのだ。
ーー吉田修一
初めて「売文」を試みた文学少女時代、挫折を噛み締めた学生漫画家時代、高揚とどん底の新宿・六本木時代、作家デビュー前夜の横田基地時代、誹謗中傷に傷ついたデビュー後、直木賞受賞、敬愛する人々との出会い、結婚と離婚、そして……
積み重なった記憶の結晶は、やがて言葉として紡がれる。「小説家という生き物」の魂の航海をたどる本格自伝小説。
私は、この自伝めいた話を書き進めながら、自分の「根」と「葉」にさまざまな影響を及ぼした言霊(ルビ:ことだま)の正体を探っていこうと思う。
ーー山田詠美
Posted by ブクログ 2023年10月04日
以前読んだ雑誌ダ・ヴィンチで特集があって、
普段はエッセイはあまり読まないが気になっていた。
私小説?というくらい、
いろいろな人生を歩んでこられて、それぞれが小説のようで、面白くてあっという間に読み進めてしまう。
山田詠美。1959年生まれ。
今まで読んできた作家は、勧められたのも含め、
若い...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月18日
詠美先生の文章は職人技とも思えるほどの洗練さと都会の香りとちょっと危ういLoveで、ずっと私を感化して下さってました。
その自伝というか、生の声を一冊の本で読めるのは今更だけど興奮モノ。
積み重ねられた知識と経験があってこその数々の小説なのだと納得。
かつて夢中になって読んでいた小説、また再読したく...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月02日
確かに山田さんが登場した頃の文壇あるいは世間というのは、こんな雰囲気だったと思い出す。
トガリ方よりも、彼女を支えた先輩達の存在に、そうなのかと驚いた。特に270ページの人達は、接点すら思い浮かべることが出来なかった。野口冨士男、八木義徳、芝木好子、江藤淳、古井由吉。その他のページにも、色々な作...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月08日
自伝的私小説とか。
全てのことが事実かは不明だが
それでもここまで赤裸々に自分自身を描ける小説家という人種は面白い。
字を書けるだけでは作家になれない。
作家は職人である。
なるほどと思いました。
年齢を重ねるにつれ
山田詠美の興味も変わってきていると思うと
次に何処へ行くのか
次回作が楽しみに...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月11日
デビューしてからのマスコミのいじめにあうあたりから俄然面白くなった。山田詠美とはいえ、かなり凹んだのだなあ。我関せずでずっと堂々としてるイメージだったのだが。そこで支えてくれた文壇の大御所たちが、山田詠美の腕を磨いてくれたという。
私もかつて、「風味絶佳」を読んで、山田詠美ってなんかメチャクチャ一皮...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。