山田詠美のレビュー一覧
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「勉強ができる=世間の常識を盲信する」と考えると、秀美の言動には耳の痛い思いをさせられたりもします。
学校生活の場面が多いので、過去の自分を振り返って「アイタタタ…」と反省させられまくりでした。Posted by ブクログ -
いわた書店の選書で入っていた本。
タイトルからとても興味深い感じだった。
とても冷静な高校生のお話だが、実際にこういう友達がいるので、友達が高校生だったころはこんな感じだったんだろうなと思いながら読んだ。
主役は男子高校生、彼は母親と同じ歳ぐらいの恋人を持ち、祖父と母親との三人暮らし。
母親は...続きを読むPosted by ブクログ -
それぞれが違う形で前のパートナーをなくした男女が再婚し、お互いの連れ子合わせて三人と、新しく出来た一人の子どもで、合計六人の家族が出来上がった。
素敵な家に移り住み、家族仲も良好で、素晴らしいスタートを切る。それは幸せな人生づくりの完璧な再出発かと思われた。
しかし落雷が原因の長男の死をきっかけに、...続きを読むPosted by ブクログ -
秀美くんみたいな子が同じクラスにいたらきっと親しくはしないだろうけどなんだか楽しそうだなぁと思った。
私としては共感する部分が多くてうれしい気持ちになりました 笑
自分も学年で一番モテる女の子をみて「隙がないなぁ~」と感心してしまいます・・・
私は真理が一番好きなんですが、再読してみるとお母...続きを読むPosted by ブクログ -
しぶとく続く(笑)
「10代の頃に読んだ作家を再読しよう」企画の第四弾。
山田詠美は村上春樹や村上龍と並んで
学生時代からよく読んでた作家だけど、
中でもいちばん好きで
思春期に自分っていうものを作る上で最も影響を受けた作品が
「ぼくは勉強ができない」でした。
新装文庫本の綿矢りさの秀逸な解説の...続きを読むPosted by ブクログ -
懐かしい。まだ本なんてあまり読まなかった高校生のときに影響を受けた本(歳がばれるな)。大人になった今読んでもやっぱりいい。
高校生の頃は割とまじめな方だった私は、秀美くんみたいな男の子が周りにいたら友達になれなかったかもしれない。でもきっとほんとは憧れて、羨ましいとさえ思っていたはず。自分のことを...続きを読むPosted by ブクログ -
素敵な少年?青年?の時田くん。高校生の彼と、ユニークで力強い養育者達。年上の素直で大人な恋人。 「でも、おまえ、女にもてないだろ」「セックスのどこが不純なんだ。」彼の素直でまっすぐな言葉たちが、大人を打った。高校生に近い気持ちなら、きっと彼の言動に羨ましさを覚える。 きらきら輝いて、自由に見えて。 ...続きを読むPosted by ブクログ
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はー、言葉だけで匂いや味や風景を思い起こせるって凄い…。エイミーと村上龍は、何読んでも五感を刺激してくれる作家さんだわ。
あしたは、浅利の酒蒸しカルピスバター添え作ろう!!Posted by ブクログ -
何の縛りもない本当に色々な21編だが、どの話も印象深く、じんわりと余韻が残る。
哀しさ、ニヤリとしてしまう可笑しさ。
そして痛烈な皮肉が心地良い。
また、さらりと描かれる心のドロドロした部分や黒い部分には、興奮でゾクゾクしてしまう。
「宿り木」「モンブラン、ブルーブラック」「ガラスはわれるものです」...続きを読むPosted by ブクログ