唯束いのりは何をやらせても人並みにできない女の子。
その事もあって自信のない性格をしている彼女が夢中になっていることがフィギュアスケートだった。
ただ姉が頑張りすぎるのを見ていた母親はどんくさい妹であるいのりにできる訳がないと決めつけていたが、のちにコーチとなる明浦路司の説得により娘の熱意を信じ
...続きを読むてスケートを習うことを承諾した。
その後バッジテストに合格したいのりは名港杯に出場するために練習を頑張るがなかなか上手くいかない。
そしてジャンプで基礎点を重ねる方法より他の要素で点数を重ねる戦法を選択する。
スケーティングを伸ばす練習をした結果本番直前にフライングシットスピンで基礎点を上げることを選択肢に入れれるようになった。
そして迎えた本番当日。
直前練習でうまくいかず自信を喪失してしまういのり。
そんな娘を見ていられない母親は簡単な技のみで本番を乗り切らせてやってほしいと司に提案する。
しかし、いのり本人が自分の口からスケートで勝ち負けをやりたい、選手としてメダリストになりたいと告げるのだった……。
いのりをはじめとして色んな子供たちが出てくるが、みんな真っ直ぐで上をみて頑張っている姿に目が潤んでくる。
そしてその子たちの周りにいる一癖も二癖もある大人たちからも目が離せない。