トーベ・ヤンソンのレビュー一覧
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とても深いムーミンパパの冒険記です。
スナフキン、スニフのパパと大冒険のムーミンパパ。
スナフキンのパパ、ヨクサルの言葉や生き方がスナフキンに箔を付けたように重みがあり、為になりました。
第二次世界大戦中の避難民など、その時代を感じさせながらも夢のあるパパたちの冒険。
ムーミンパパの生まれが、新聞紙...続きを読むPosted by ブクログ -
ムーミン谷に冬が来た。
冬場はみんな春まで冬眠するんですね。
更にムーミン谷に新しい仲間が続々と入りますが、スナフキンが旅に出たりと少し寂しかったり。
トフスランとビフスランの暗号みたいな話ぶりも、ちょっとしたゲーム感覚で楽しかった。
背景はよく知らないですが、ヤンソンが平和を願って書いたことは何と...続きを読むPosted by ブクログ -
トーベ・ヤンソンによるムーミンシリーズ全九冊の最後を飾る作品。最初に出版された「小さなトロールと大きな洪水」から四半世紀を経た1970年、ヤンソン56歳の年に出版されました。
ヤンソンはその後も末弟のラッセとともにコミックでムーミンシリーズを生み続けますが、小説はこの作品で終わりです。
小説最後の...続きを読むPosted by ブクログ -
ムーミンシリーズの、これは短編集です。
これまでの長編作品に登場してきた色々な人物たちが主人公になっています。
相変わらず派手さはないですが、季節の移り変わりのなかで、自然の恵みも猛威も、浮き世のしがらみも幸せも、受け入れながら暮らす小さな生き物たちの心の動きを丁寧に追った良作ばかり。
昨年からム...続きを読むPosted by ブクログ -
いつもは冬眠している季節に目覚めてしまうムーミントロール。みんなが目覚めない中、1人で外に出て冬のムーミン谷を冒険する。
雪に埋もれたムーミン谷で、他の話よりもムーミントロールが1人成長していくような気がする。そして最後の最後でいつも以上にムーミンママの器の広さ、偉大さを実感する。
たまたま春の訪れ...続きを読むPosted by ブクログ -
「世界でいちばん最後の竜」
友情と冒険のはざまで葛藤する、クールなスナフキン。
哀しくて空想豊かな、ムーミンシリーズを端的に表しているようでこの話がいちばん好きです。Posted by ブクログ -
ムーミンパパが自身の若い時代の話を執筆しながら、子供たちに話して聞かせていくという回。
冒険家として広大な世界に出て行くことと落ち着いた幸せな暮らしの間で揺れ動いている時の心情など、彼の気持ちがよくわかるようにかかれていて、共感できるところが多い。Posted by ブクログ -
これは読んだことなかったな~、と長距離移動時に読むために購入。ムーミンパパの出自やスニフ、スナフキンの両親の話など、知らなかったエピソードがあり、面白かった。Posted by ブクログ
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毎度のことながら、ムーミン一家は到底解決しそうにないような奇想天外な事件に巻き込まれるのに、最後はきっちりめでたしめでたしで終わるのがすごいですね。
今回は現状を嘆き、己の不幸を泣いたり不満を抱えている人たちが沢山出てきますが、全ての事件は突拍子もないようで、この人たちをふさわしい場所につれていくた...続きを読む -
ムーミンパパが自叙伝を子供たちに読み聞かせる形式で半生が語られます。なかなかヘビーな生い立ちにビックリしました。
パパの過去は冒険の連続でワクワクしながら読み進めることができます。
また、そうした日々のなかでパパの抱いた苦悩もとてもリアルに感じられ、ああ、そういう気持ちわかるなあ…としんみりしました...続きを読む -
タイトルどおり、とても楽しそうなパーティの様子が綴られていて、読んでいるこちらもワクワクしてきます。また並べられている料理の美味しそうなこと!
ビフスランとトフスランの優しさや気遣い、飛行おにの長年の苦悩に終止符が打たれる辺りは、とても良かったと思いました。 -
東京遠征の友その2。
日本で知られているムーミンでは1番新しい
(実際特装版のムーミンでもこれが9冊目になっている)
ムーミンの1番古い物語。
3冊目にあたる「楽しいムーミン一家」に比べ
この作品や2冊目(長く1冊目だった)の
「ムーミン谷の彗星」にはどことなく不安定なというか
ほの暗さが漂うの...続きを読むPosted by ブクログ -
限定スペシャルカバーに魅かれて即購入。
すごく面白かった。
100ページにも満たない物語とは思えないほどの濃さ。いなくなったパパを探して旅に出たムーミントロールとママ。途中で出会ったスニフやチューリッパ達と冒険をし、様々な出会いと別れを繰り返す。
美味しい目にあったり、恐ろしい目にあったり。
ハラハ...続きを読むPosted by ブクログ -
火山が噴火して洪水が起こり、床上浸水になってしまったのに楽しい楽しいドタバタ喜劇。本書で初登場のホランがムーミン一家について何故こんな大変な時に余裕があるのか不思議がっていたが、彼の感覚のほうが一般的だろう。確かにムーミン一家は余裕があり過ぎている。
もう一人本書から登場したミーサはくよくよいじけて...続きを読むPosted by ブクログ -
個人が個人として求める個々の最良の生活は、理解はされなくても許されるものだし、それはむしろ当たり前のことなのだと。
わからないけどそれもまあアリだよなというゆるやかな個人主義が心地良い。「だれだって自分のすきかってにやるのが、いちばんたのしいんだからな(p158〜159)」Posted by ブクログ -
アニメ「楽しいムーミン一家」で三話に分けて明かされたムーミンパパの過去の話が、まるっと通して読むことができます。
アニメにはなかったエピソードが多く、キャラもそれぞれ立っていて、まとめ方といいとても読んで満足できる内容でした。ミムラ夫人とヨクサルの接点とか、自分の親の話を聞きたがるスナフキンやスニ...続きを読むPosted by ブクログ -
スナフキン、ホムサ、ヘムレン、フィリフヨンカ、ミムラ、スクルッタおじさん達がムーミン一家の家に集まり、ムーミン一家不在の中を共に過ごす。
ムーミン一家に会いたくて皆集まったけれど、それぞれのキャラクター達はほとんど馴染みの無い者同士。それが一緒に過ごし、色々な摩擦が起きる中で、キャラクターの意外な一...続きを読むPosted by ブクログ -
いままでの挿し絵とは、ちょっと違っていました。
「もみの木」 わらっちゃいます! 冬眠をするムーミン一家 クリスマスなんてしるはずもないですよね。「クリスマスがくるよ」と、言われて 何をしていいやら クリスマスって… 怖い人?とか、
ムーミンママが クリスマスは、お腹がすいているんですかね。
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