トーベ・ヤンソンのレビュー一覧

  • 新装版 ムーミン谷の仲間たち
    読み終えてから、たのしさがひたひたと波のように戻ってきて、くすくすっと笑ってしまいたくなるようなすてきな一冊。短篇集で、会ったことのない登場人(?)物たちも、おなじみのメンバーもそれぞれにおはなしを繰り広げる。それぞれがそれぞれらしくあって良い、というような本。
  • ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬
    新年をすぎたばかりの春はまだまだ遠いある晩、雪にうずまったムーミン屋敷では
    月あかりにムーミントロールが目を覚ましてしまったのです。

    「ママ、起きてよ!
    世界中が、どこかへ行っちゃったよ」

    はじめてみる雪。冬の生き物たち。
    ひとりぼっちが寂しくて、スナフキンに会いに行くのだと外へ飛び出します。
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  • 新装版 ムーミン谷の仲間たち
    この本は1963年に出版された。60年前ということだ。これからもずっとムーミンは愛され続けていくのだろうな。何故なんだろう。物語を何冊か読むうちに、気づいたことは、ムーミンやその仲間たちの独特な個性が魅力的であることが大きいと思った。欠点もあるけどでもいいとこもあるよと肯定的なところもいい。ムーミン...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の冬
    冬眠しているはずのムーミンが、冬に目を覚ましてしまう。お家での出来事だけど、家族や仲間たちはみんな寝ている。初めましての人やあんまり好きじゃない人とか色々な人々の中で暮らしていくことで沢山の経験をする。家の中や周りだけど、冒険して新たな発見をしているのがいいね
  • 新装版 ムーミン谷の夏まつり
    ムーミン一家が大水の災害に遭って、ムーミン谷を脱出し、様々なな冒険や経験をし、また、ムーミン谷に戻ってくる話。
    人生山あり谷ありだけど、ムーミン一家はいつも必ず乗り越えて笑顔一杯、幸せ一杯になるね
  • ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水
    ムーミン物語の第1作とのこと。なんでも出てくるママのバッグ、心強いなあ。パパははじめから放浪癖があったんだな。そして巻末の解説。本作が書かれた時代背景を読むと、今とあまりにも通じるところが多くてびっくりする。と同時に、ムーミンシリーズにただよう、楽しいながらもどこかうっすらと影のある感じも納得がいく...続きを読む
  • ムーミン全集[新版]9 小さなトロールと大きな洪水
    ムーミンを一度も読んだことがなかったので、作品を書かれた順に読んでみようと思い立った。
    全体を通して不安・薄暗い感じのストーリーなのは、書かれた当時が第二次世界大戦の真っ只中であったということから納得できた。
    また、パパに放浪癖がある事を知らなかったし、ママも強気な所があるので、創造の生物でも意外と...続きを読む
  • ムーミン谷のしあわせレシピ
    ムーミンの世界がたっぷり楽しめる。
    分量や材料にちっとばかり躊躇するが、ムーミンママのパンケーキはぜひ挑戦したい!
    群島パンケーキも気になる…お粥入りのパンケーキはどんな味?
  • ムーミン谷のしあわせレシピ
    2022.11.7

    全て文章だけのレシピ集なので、
    写真・料理のイラストがないのが残念だけど
    作ってみたい料理がいっぱい載っててわくわく。

    作り方も大抵のレシピが5つくらいの工程で、手軽に出来そうなものが多い。
  • ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家
    タイトル通りの本!
    読んでいても、とても楽しい!
    ミィ以外の主要メンバーが登場して、さくさくと読める。
  • 新装版 ムーミン谷の冬
    いままで存在を知らなかったものが居ることを知るムーミントロール。おしゃまさんのことばがいい。夏や秋には居場所がないものたち、冬にそっと姿をかそけくあらわすものたちがいること!
    そして眠れなかった、どうしてか起き出してしまったものたちを迎えたムーミントロールの、そのお母さんの言動もすばらしいと思う。
  • 新装版 ムーミン谷の夏まつり
    物語そのものが、ひとつの「舞台」のよう。終わりぎわ、愛すべきスナフキンと小さなヘムルとの小さな交感が好きだ。看板という看板を引き抜く巷でも有名なシーンが、このような結末を迎えるのはとても面白いことだと思う。
  • ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく
    これは8月末から10月3日までのお話し。

    夏の終わりのある日、パパは、手もちぶさたに庭を歩いていた。しなけらばならないことは、すっかりやってしまったか、他の誰かがやってしまったように思い、悲しげに…。
    ってつまり、自分が家族から頼りにされないことが気に入らない男なんですよ、このパパは。(新版訳者の...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の彗星
    ムーミンは小さい頃にアニメを見ていたのでキャラクターの特性はなんとなく理解はしていましたが改めて原作を読みたくなり(ムーミンバレーパークに行ったせい)買い揃えました。
    この作品はムーミントロールとスニフの大冒険が描かれていてスナフキンやスノークのおじょうさんとの出会いもこの旅でありとてもワクワクした...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の彗星
    中学生の時に読もうとして断念した本。当時はムーミンなのにこわいというイメージ。今回読んでみて、物語が焦燥と不安に満ちた作品であり、作者のトーベヤンソンが自信がなかったりソ連との戦時中という時代背景もあるからだとわかった。
  • 新装版 ムーミン谷の十一月
    「ムーミン谷」が表題となっているのは本作を入れて5冊。その中で本作はまごうことなくムーミン谷が主人公でした。ムーミン一家が不在のムーミン谷、しかし、本作の登場人物の思いや動きの隅々に、ムーミン一家を感じました。
    登場人物が語る言葉にどこからか返事をしているムーミン一家の姿を思います。しかし、その返事...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の十一月
    まさかのまさかで、最後までムーミン一家が出てこないびっくりの一冊。しかも普段は脇役の更に脇役的な子たちが集まり特に何も起きないというなんともシュールな展開に戸惑いが隠せない。
    どうも話自体を楽しむというよりは乏しい展開のなかで変化していく登場人物(妖精?)たちの心具合を読み解く哲学的なお話でした。最...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の彗星
    ムーミンの全集を買ったので読み始めた。
    この物語はムーミントロールたちがムーミン谷へ引っ越してきたからの出来事になる。原因不明の現象を調べるために旅に出るムーミントロールとスニフ。その旅先にてスナフキンやスノークのおじょうさんと出会うことに。やがて明かされる地球に迫る彗星。果たして彼らはどうなるのか...続きを読む
  • 新装版 ムーミン谷の夏まつり
    これまでの中では1番好み
    わたしはかわいそうって思いに縛られてるミーサ
    親類を呼ぶべきだという観念に縛られるフィリフヨンカ
    こういう人って実際いるし、自分の中にもそういう部分があったりする
    好きなように、好きな人と、思うようにしてもいいんだよ、と軽やかに伝えてくれる
    ムーミンやスノークのおじょうさん...続きを読む
  • 新装版 たのしいムーミン一家
    ワクワクしながら読むけれど、それは後記にもある通り、「教訓じみた」寓話あるいはアレゴリーではなく、ただ決まらない冒険の世界を子どもたちが駆け回るからなのだろうか?