トーベ・ヤンソンのレビュー一覧
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ムーミン一家は変わり者揃いで自分勝手だけど、そんなお互いを尊重しているのが偉い。ママやムーミンがたまに見せる優しさや洞察がきらっと光るお話だった。童話でありながら深い人間理解がベースにあり、大人が読んでも面白い作品。人として大事なことはムーミンシリーズで全部学べるのかもしれない。
装丁が可愛いので全...続きを読むPosted by ブクログ -
ムーミンシリーズ3冊目。いつの間にか住人が増えていくムーミン屋敷、その暮らしに起こる事件や冒険は、大人(四捨五入すれば五十)が読んでもわくわくする。ムーミンパパが、子どものころ「だれにも愛してもらえなかった」という一説で泣く。詳しくは次作「ムーミンパパの思い出」に書かれているのだろう。ムーミン谷、ム...続きを読むPosted by ブクログ
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自分を見失っていると、なんだかうまくいかない。
ムーミン谷お馴染みのスナフキンとミムラねえさん。はるばるやって来たヘムレンさん、フィリフヨンカ、ホムサ、おじさん。
この前者後者の違い、とっても考えさせられるものでした。
なぜスナフキンとミムラねえさんなのかも、興味深いです。
スナフキン、頑張ってる...続きを読むPosted by ブクログ -
1978年版
ムーミンを読むのは多分初めてだと思います。
アニメも見た記憶がないのでキャラクターとしてのムーミンしか知りませんでした。
登場人物がたくさんいて、なおかつ超個性的です。作者自身による挿絵が私は好きです。
それから、日本語の教科書のような日本語。なんだか読んでいて落ち着く原因...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょうど十一月だったので読んでみた。
ムーミンは、ほとんど出てこないけど、ムーミンの身近な仲間たちが、思い思いに何を感じているのかを丁寧に描いていて、少しずつお互いを思いやっていって一つの結末を迎えるのが、とても良かった。
一番のお気に入りは217ページ後半のフィリフヨンカの何気ない言葉。
フィリフ...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょうど台風19号がきた後に、「この世の終わりにおびえるフィリフヨンカ」から読み始めた。最後に全てを失ったフィリフヨンカが笑うシーンに爽快感があった。ムーミンパパがニョロニョロと彷徨って最後に身近な自由に気づく話も、とても素敵だった。Posted by ブクログ
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ムーミン一家が出てこない短編集と聞いていたので、面白くないだろうと期待しないで読んだら、意外に面白かった。
しんみりとし的な感じで、何度も読みたいなと思いました。Posted by ブクログ -
盛り上がるところ、ゆったりしたところ、静かなところ、緊張感のあるところ…などがくっきりと分かれていて、緩急ついた話の構成にとても楽しませてもらった。スナフキンの警戒心や責任感の強さはアニメ以上によく表現されていて、今まで以上に好きになった。良くも悪くも某ヨクサルの育て方が出たのかなと思った。
みんな...続きを読むPosted by ブクログ -
気持ちの表現や風景の描写がムーミンっぽくかなり独特なんだけど、なぜかとてもしっくり来るし情景が思い浮かぶ。
ところどころの細かい会話や、登場人物の行動が面白い。
ムーミンパパの綺麗な人間くささや、4人で船旅をしている時のわちゃわちゃ、旅が終わってしまってみんな安定してしまった時の居心地悪さなど、状況...続きを読むPosted by ブクログ -
なんでそこでそういう感情表現になったんだろう…?と何度も考えさせられた。
雰囲気をあっさり楽しむのもいいけど、わからない心理描写で立ち止まりながら読んだらもっと楽しいのかも。
難しい…Posted by ブクログ -
これまでの冒険活劇とは違った内省的な物語。だからこそ、登場人物たちの一つ一つの言動にフォーカスしやすく、物語を読むうちに自分を見つめ直すきっかけを与えてくれます。Posted by ブクログ
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これと、前作、ムーミン谷の冬、そしてムーミンパパ海へ行くの三点が至上の傑作。
キャラの造詣が、すごく深くなった。
新装版は美しい。背表紙もかっこいい。ムーミン展で購入。
ムーミン展では本作のスケッチが大量に出されていたが、習作からの厳選がおもしろい。より、自然で、より、無感情な絵にしていっている。
...続きを読むPosted by ブクログ -
あーおもしろかった!それが第一声☆相変わらずの冴子さんだったし、続編もやっぱり楽しめました。 あともう一冊、冴子さんシリーズがありますが、読むのが惜しい!空美や京一のキャラもイキイキしてていい☆ひそかに合子おばさんが好きだな。もっとシリーズ化して、ドラマ化とかしてほしい!Posted by ブクログ
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用事があって飯能に行くことになったので、宮沢湖畔でゆっくり読むならやっぱりムーミンかなと本を探したところ、ちょうど新版のムーミン全集の発刊が3月に始まったばかりであった。ヤンソンの執筆順に刊行とのことで”彗星”が第1巻。下村隆一氏の名訳そのままである。
年齢が行ってから改めて読むと、あれそうだったっ...続きを読むPosted by ブクログ -
ムーミン好きを公言している者として、改めてムーミンの原作を読んでおかねばとかねてより思っていたが、今年はやってやろうと!本屋に走った!
ムーミン好きというより、キャラクターとしては、なんと言ってもリトルミィ!そしてスティンキー(原作には出て来ない・・・)が大好きで、本作では出てこないけれど、大...続きを読むPosted by ブクログ -
一気読みでした。
ムーミン谷に洪水が訪れるところから、とんでもなく楽しい方向へ話は進みます。
何より驚いた発見が沢山ありました。
ニョロニョロは種から生まれること。
スナフキンがイクメンなこと。
大人向けの話になっているそうですが、お気に入りの台詞が沢山見つかりました。Posted by ブクログ -
ムーミンの本は読んだことがなくはじめて読んでみました。たんたんと話しは進んでいくのですがその中にもテンポがあり自然とムーミンの世界に入り込んで夢中になりました。後半に進むにつれ、あ!まさかこれは、、と何気なく進んでいた話しが繋がってきたりと久しぶりにワクワクしてページを読み進めました。
ちょっと切な...続きを読む -
アニメを見てムーミンにハマり、ようやく原作を読みはじめました。やっぱりムーミンの世界観はとんがってて好きです。キャラクターがみんな思ったことを口にするので、自分もここまで素直な人間になりたいと感じます。大人の視点から見ると、出来事の一つ一つが深い比喩や暗喩のように感じることができて面白い。まだミイが...続きを読むPosted by ブクログ