櫛木理宇のレビュー一覧
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「神様って、いねぇんだな」
主人公の櫂のこの台詞が非常に印象的です。
未成年保護法については度々議論されている問題ですが、櫂と文稀、学校では全く接点の無かった2人が復讐劇を通じて友情を育んでいく姿に、苦しい、というか悲しいというか、とにかく全編を通して胸が締め付けられます。
実際にあった事件も例...続きを読むPosted by ブクログ -
相変わらず安定の楽しさ&怖さです。ラブコメの進展にはあまり期待しない、と思いつつも、けっこう進展は……してるよね? だけど小指か……なんだかなあ、この純粋さが逆に羨ましくなってきます。そして戻ってしまった例の記憶のシーンでは、抱腹絶倒でした。藍さんお疲れさまです。
そしてホラーの部分。第一話からいき...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに時が経つのを忘れて、ほぼ一気読みした作品。
「世間のみんなは、死んだ子どもにしか興味ない。
生きてるうちは『自己責任』って言われるだけだ。
死んではじめて『かわいそう』って言われるんだ。
そんなのはいやだ。
同情されたって、死んだら意味ないじゃんか。」
本当に重い言葉だと思う。
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2023.06.30
こういう読み比べはとても楽しいです。
やはり、1番は道尾秀介。次は大山誠一郎。3番手に浅倉秋成を推す。
私は特殊設定ものが苦手ということもわかったのも収穫。Posted by ブクログ -
櫛木さんの作品は外れなない。改めて思った。
死体の描写が生々しく、生きていた頃の楽しい描写も相まって、悲しい気分に落ち込んだ。
犯人たちに同情の余地はない。
アパートの少女が特に印象に残った。Posted by ブクログ -
方丈さんが好きで方丈さん目当てで買った。
アミュレットホテル、とても楽しく読めて好き。
他にも初読みの作家さんが多く、楽しく読め気になる作家さんが増えた。Posted by ブクログ -
カイとフミキの鮮やかなアオハル復讐譚。
ブログの意図が分かった時「やめろ、立ち止まれ」って願ったけど、カイも止められなかったんだから蚊帳の外にいる自分が止められるはずもない。少しずつわかっていくフミキの邪眼やお兄ちゃん、お祖父ちゃんの話は悲しくなった。
最後の最後、ハッピーエンドじゃなくても二人にと...続きを読むPosted by ブクログ -
なんであんな目に合わなきゃいけなかったのか…無知は罪、馬鹿も罪。でも知識を与えてくれる人も、諭してくれる人も得られなかった人はどうやって道を進めばいいのか…Posted by ブクログ
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三十三年に一度の儀式に呼ばれた黒沼従兄弟コンビ。一方でサイコメトリーの能力を発現して行方を絶った父を探してほしいという依頼がオカ研に寄せられる。過去の幼女連続殺人事件、行方不明の指名手配犯、そしてオシラサマ伝説。さまざまな要素が絡み合い、怖気を震わせるホラーミステリ。もちろん少ししか進展のないラブコ...続きを読むPosted by ブクログ
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シリーズ久しぶりの長編はとても面白かったです!
過去に起こった連続幼女殺人事件と部長が向かった村に伝わる三十三年に一度の儀式
様々な謎と思惑、そしてオカ研メンバーも導かれるように村へと向かい全ての要素が揃った時……
Jホラーというか、「和」というよりは「日本的」という感じの怖さ雰囲気がとても好...続きを読む -
初っ端からほんのりネタバレでいきます。
1冊で1つの物語・長編でした。
櫛木理宇さん、書くの早くてどんどん刊行されますが、やっぱり短編3話で1冊は読み重ねると物足りなさが生まれてしまうみたい。
(もちろん短編もしっかりとした物語なのだけど!)
長編読んで、「そうそう、この充足感を求めていたのよ」と...続きを読むPosted by ブクログ -
ドキドキびっくりするような怖さではなく、ジワジワ怖い家族にまつわるお話を収録。
四谷怪談を題材にした話があり、ぼんやりとしか知らなかった内容を知れたのが面白かったです。
四谷怪談が長年語り継がれるのはいつの世も伊右衛門のような「まるであいつみたい」なワルがいたり、お岩に類する女性たちの影を四谷怪...続きを読む -
今回もあっという間に読了しました。面白かった!オカルトと神話と事件が絡みあい、どんどん読み進めました。それにしても、森司くん、自分が何を口走ったか知ったら、恥ずか死んじゃうじゃないでしょうか。でも、こよみちゃんは気合が入ったようで、良かった良かった。