櫛木理宇のレビュー一覧

  • 少年籠城
    重い、とにかく重かった。
    しかし、続きが気になって一気に読み切った。

    子供たちがみんな幸せになってほしい。
    馬鹿な大人たちには天罰を。

    もしかしたら続編もあるかも。
    期待したい。
  • 残酷依存症
    「死んだほうがましだ」は真っ赤なシグナルだった。「死にたくない」はあざやかなエメラルドグリーンだった。


    そう90ページで思いを馳せるのは《彼》だ。
    厭に詩的な、それでいて場違いな言葉だなあと印象に残っている。



    前作の【殺人依存性】で嫌という程の《絶望》を叩きつけられた私が手に取ったのは本作...続きを読む
  • 監禁依存症
    読んだ。読んでしまった。
    《依存性シリーズ》三作。一日にして全てを、だ。
    三部作だと思ってたら他レビューを見て知ったが五部作だったのか。これがあと二作続くのか。その度に私は胃にムカつきを覚えながらも目を見開いて一心不乱に櫛木理宇が綴る活字を貪るのだろう。


    本作は《性犯罪者を主にした顧客を持つ悪徳...続きを読む
  • 殺人依存症
    酷い。胸糞。重い。辛い。
    本作を簡単に説明しろと言われたらこの陳腐な単語たちに尽きるだろう。私程度が持つボキャブラリーでこの作品を語るには余りにも貧相すぎた。


    これが書き下ろしだと?
    全く、本当に櫛木理宇には毎度やられる。

    彼女の書く物語には嘔吐くような生々しさと胸焼けするほどのエグさ、そして...続きを読む
  • チェインドッグ
    実は1年前、【死刑にいたる病】の映画を観ていた。
    穏やかに話す阿部サダヲが印象的で、話の内容も面白いなあと思った記憶がある。

    そして今。
    やっと原作である本作品を手に取り読んでみた。



    ある意味《主人公》である榛村の容姿が映画と原作で異なっている(決して悪い意味では無い)以外は映画は原作に忠実...続きを読む
  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛
    買った理由→
    表紙買い(好きな画家さん)
    「『死刑にいたる病』の人なんだーへー読んでみようかな〜」


    ラストの怒涛の展開で鳥肌立った。
    文体の硬さも程良くて読みやすい。

    犯人の動機とキャラクターが特に良かった。
    主人とは常にそうあって欲しい。
    予想外の着地。どんでん返し大好き。
    エピローグまで読...続きを読む
  • 執着者
    章によって異なる登場人物の目線で描かれるけれど、こんがらがることもなくすんなり読めました。
    なお内容は暗く重めなのですんなりではありません…。
    久しぶりの櫛木理宇さんの作品でしたが、面白かったです。
  • 執着者
    この人の本は、とても読みやすい。個人的に連続殺人系は休憩が必要だけど、続けて読みたくなってくる。緩衝材になってるキャラクターもすきだな。北野谷と今道さん。北野谷に会いたいなー。
  • 氷の致死量
    社会的課題とミステリを絡めた作品。
    相変わらず描写が残虐。とてもグロテスクだった。
    性的マイノリティに関しては初めて知る部分も多く勉強となった。
    LGBTQが主流というイメージがあったが性にも個性があるということを知り驚いた。
  • 鵜頭川村事件 上 無料試し読み版

    何が起き何が起こって来るのか…

    閉鎖された「村」社会で起こる事件
    過去の確執・個々人の思惑・妬み・愛憎…
    様々なモノが絡み合ってきそうな序章って感じでした
    続き、気になるなぁ
  • 死刑にいたる病
    病、とはこのことか、と思いあたったのは物語の後半。信じられないほど救いのない、それなのにこれはフィクションなのだから、と受け流せないリアリティが本当に怖かった。
  • 執着者
    久しぶりの本格サイコミステリー。
    謎のストーカー老人、老人による殺人事件、老人の正体は気になるし、刑事3人の持ち味も良いし、被害者の女性が仲良くなるのも良かった。
    沢山の人間の心理を順に表していく、矛盾なく、話を構築する技術もすごい。
    過去の事件を辿っていく、ミステリーが好きかも。
    面白い。
  • 少女葬(新潮文庫)
    とあるシェアハウスの劣悪な環境のなかで寝食を共にした2人の少女。別れからしばらくして、うち1人は壮絶なリンチの果てに殺されてしまうが、もう一方の少女は幸せとも形容できる生活を手に入れる。もといた場所は同じだったはずなのに、何が2人の道を分けてしまったのか。
    冒頭で2人の名前は書かれておらず、どちらが...続きを読む
  • 少女葬(新潮文庫)
    えぐい。おもしろくはない。
    けど、すごい続き気になってしまった。めっちゃ一気読み。
    上下のない人間になりたい。
  • 殺人依存症
    胸糞だけどなかなか目が離せない作品…
    予想外の展開になったりして面白いし、ドキドキハラハラなったりして最高(^_^)
  • 残酷依存症
    何者かに拉致され、監禁された三人の大学生。彼らに突きつけられる奇妙な指令と拷問にも似た命令は、何のためのものなのか。一方で彼らとも交友関係にあった女子大生が殺された。怨恨としか思えないその残虐な手口、そして被害者である彼女の正体。何が悪なのか、誰が被害者なのかがわからなくなってくるような、ぞっとした...続きを読む
  • 氷の致死量
    「ママ」なんて気色の悪い呼称で呼ぶからこんな事になるんだ。「おふくろ」と「おっかあ」で統一したらこんな事件おきないんだぜ
  • 殺人依存症
    なにこれヤバすぎる。怖すぎる。
    めっちゃ怖かった。イヤミスとかそういうレベルじゃないというかホラーだった…。

    息子を惨殺された刑事と、数々の犯行の裏側にいる女性の話。
    女性は性的虐待をずっと受けており大人になって男を操って性犯罪を起こさせていった。
    最後には女性が捕まるが、それを予想しており仲間の...続きを読む
  • 残酷依存症
    いろいろ考えさせられる一冊ですね。

    人間の尊厳を踏みにじられても、抵抗することができない状況があるという問題。例えば、中学生に美人局をされて逃げようとした大学生が死亡した事件とか、なぜ被害者はマスコミにさらされて、加害者は守られるのか(この事件は少年法がかかわっているのでそこに問題もあると考えます...続きを読む
  • 監禁依存症
    表紙のとおり、「目には目を、歯には歯を。同じ地獄をお前にも」ですね。
    簡単に殺さなくなった分主人公が成長しているのか???

    あいかわらずさらさら読める。相変わらず★×5にしてはいけない感満載。
    あと、毎回叙述トリックがあるけどミステリーじゃないよね~
    叙述トリック自体には力を入れなくなっていってい...続きを読む