櫛木理宇のレビュー一覧

  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに
    シリーズ初の長編である本作は、瓜子姫伝説をテーマとしている。
    瓜子姫ものの伝奇作品というと、私は真っ先に諸星大二郎の『妖怪ハンター』に収められている一篇を連想するのだが、本作もなかなかどうして、面白い解釈でスリリングな展開となっている。
    特に、瓜子姫と天邪鬼の争いに、(片方だけが偏愛される)きょうだ...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月
    相変わらず安定の面白さと、怖さと、いいかげんどうにかしようよーってなラブコメ満載です。こよみママグッジョブ! そりゃあ見ていてもどかしいですよねえ(笑)。
    今回もやはり幽霊そのものよりも恐ろしい人間心理、ってな物語だったのですが。……いや、それはやめて、と思ったのが「金の帯 銀の帯」。私もあまり得意...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに
    大学生を取り上げた作品の中でもトップクラスに面白いと思う。大学生活にありがちな要素を織り交ぜた描写や、主人公の恋模様を含めた人間関係も洗練されている。
    全体的にホラー要素だけでなくミステリー要素もある作品だけど、こちらの謎の表現も絶妙で読みすすめるなかで驚かされるシーンが多くて楽しい。
  • ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵
    夢中で一気に読んでしまった。巻数を重ねるごとに面白くなっていく気がする。青春時代っぽいスレ違いも微笑ましい。
  • ホーンテッド・キャンパス 雨のち雪月夜
    いままでのシリーズと変わらず面白い!
    短編としてのそれぞれのストーリーと、長編としての一貫してストーリーが上手く組み合わされていて、どちらとしても楽しめるのが素晴らしい
    ホラーと恋愛物としての要素も文句なくつめ込まれていて素晴らしい。
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに
    シリーズ初長編。そしてシリーズ最強にホラー感ばりばりです。因習めいた村にクローズドサークル、いわくありげな秘祭と伝説。連続殺人こそ起こらないものの、はらはらどきどき。民俗学的な謎解き部分もあって楽しめます。こういうの、大好き。
    一方でラブコメ部分も健在なので、ホラー度が高いわりには読みやすいです。で...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁
    このシリーズの魅力はなんといってもリアルな大学生活の描写とその中で繰り広げられる恋愛模様に尽きると思う。今回は全体的なテーマが合宿と学生イベントの定番であるだけあって、その魅力が今までに増してよく描かれていて楽しかった。
  • ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者
    今回のテーマは学園祭だが、それ以上にライバルの出現によって主人公の恋模様が大きく変化していくところが一番の見所だろう。ヒロインがヒロインらしい言動を取るようになって、主人公だけでなく読者も心を揺さぶられるはずだ。
  • ドリームダスト・モンスターズ 眠り月は、ただ骨の冬
    シリーズ三作目。今回の悪夢も怖いのだけれど、しかもそれが伝染して広がるというホラー感満載の一作です。でもそれだけでなく、あくまでも論理的に解き明かされるミステリとしても、大満足。そしてやはりどれほど怖い夢よりも、現実の方がさらに怖かったりもするのですね。
    ラブコメ要素はとにかく可愛い、のひとことに尽...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵
    シリーズ7作目。今回もしっかり怖い。面白い。でもって気になる二人の進展は……いいかげんに気づけ~(笑)。傍目で見てるとこれは抱腹絶倒でしょうね。
    お気に入りは「嗤うモナリザ」。ほんっとうに怖いなあこれは。意外な真相でもあったし、出だしからとてつもないインパクトの一作でした。いちおう心霊現象ではあるけ...続きを読む
  • お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖
    骨董ミステリ。ほんのりラブコメ要素もありでライトな印象。今回はあまり超常現象的なホラー要素はないなあ、と思ったのですが。……あれ? やっぱりなんだかいろいろと怖い部分がありますよ。期待の新シリーズ。
    お気に入りは「わたしの人形はよい人形」。タイトルからして怖いのだけれど、その期待にそぐわずやっぱり怖...続きを読む
  • ドリームダスト・モンスターズ 白い河、夜の船
    「ドリームダスト・モンスターズ」続編。あいかわらずほのぼのムードの青春ラブコメ、を装った、肝胆寒からしめるホラーミステリ。幽霊だのなんだのが登場しなくっても充分すぎるくらいに恐ろしいです。読後感が穏やかなのは救いですが。
    今回も怖い話ばっかり。表題作「白い河、夜の船」も怖かったけど。一番怖かったのは...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵
    文庫の帯に「きみたち付き合っちゃえば」と書いてあるのですが、正しくそんな感じ!
    もぉ見ててもどかしいけどきゅんきゅんしてしまう。
    今回は物凄いホラーってのは第4話だけだけど相変わらずすごく面白くて読む手が止まらない。
    二人のもどかしい関係も読んでいてにやにやしてしまうのがたまらない。
  • ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵
    ホーンテッド・キャンパス第7巻。
    今回の副題の鍵はホラー要素にはあまり関係しない模様。でも、森司とこよみ二人の関係には大いに関係しています笑

    今作の話ではゾクッとくる様なホラーホラーした話は第4話くらいですね。他のはホラーというよりも、ちょっと超常とか想いの話って感じで、後味も良い感じ。二人の関係...続きを読む
  • お城のもとの七凪町 骨董屋事件帖
    田舎町にある商店街で起こる事件を人形師の弟子の主人公が入院中の師匠に変わって解決していく日常ミステリー。
    ちょっとホラー要素が入って、微かに恋愛要素も入ってくる所が櫛木さんのお話っぽくて好き。
    きっと続編も出るだろう(勝手な推測)と思っているので続きも期待
  • ドリームダスト・モンスターズ 白い河、夜の船
    ドリームダストモンスターズの続編。
    今回の話はだいぶダークな感じ。血なまぐささも感じるし、犯罪もある。
    全話通して気になるのが神林さん。
    思春期の女の子にはよくありそうなひそひそ話。
    晶水は最後はそれに格好良く立ち向かうのが流石って感じだった。
    今後この神林さんがどう関わっていくのかも楽しみ。
  • ホーンテッド・キャンパス 雨のち雪月夜
    ヘタレな森司と可愛いこよみちゃんの、恋するオカルト体験記、第6作。

    ある日ふと本屋で手にした日から私に降ってきたオカルトブームの火付け役!
    毎回じれったい2人に身悶えしながら読んでます。
    数あるオカルトライトノベルの中でも、ダントツお気に入りの作品です。

    ただ視えるだけとの言葉通り、話の結末もす...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 雨のち雪月夜
    シリーズ第6弾。相変わらず進展しそうでなかなかしないラブコメと、次々迫りくる怪異。今回はオカ研創設のエピソードが語られたりもして、ますます目が離せません。
    お気に入りは「よくない家」。怖い。これ、本当に怖い。自分が視えない人でよかったと思うべきか、それとも視えて避けられる方がいいのか。こんな家が身近...続きを読む
  • ドリームダスト・モンスターズ
    ホーンテッド・キャンパスが大好きで、櫛木さんの作品を読みたいと思いこの作品も購入。
    今回は幽霊ではなく悪夢。
    続けてみる悪夢に悩まされている人たちを救う「夢見」の能力を持つ壱と祖母の千代。
    主人公晶水も悪夢にうなされ、同級生の壱と千代に助けられ、二人と関わっていきます。
    流石櫛木さん!きゅんきゅん、...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 雨のち雪月夜
    待っていました続編!
    今回も八神とこよみちゃんの恋愛模様も気になりますが、ホラーもゾクゾクしました。
    よくない家、と異形の礎も怖かった。
    八神の旧友、浩太が面倒なキャラ。同じ年の八神の方が数倍も大人に感じる。でも東京に帰っちゃったし、今後は出てこないのかな?
    クリスマス前からクリスマスにかけての話で...続きを読む