櫛木理宇のレビュー一覧

  • 少女葬(新潮文庫)
    好きな人と17の誕生日の日に初体験を迎える幸せいっぱいの綾ちゃんと、有象無象の男たちに囲まれて見せ物にされるマミちゃん。裸で寝そべっているってのは同じなのに、状況は痛いほど違くて涙が出た。2人の決定的な違いは賢さだよね。やっぱり教養って大事。本読もう。

    文だけで伝わってくるヴィラハウスのカビ臭さに...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり
    久々の長編で、しかも各部員の別行動パートもあるという特別感満載な巻。ホーンテッドキャンパスの面白いところの一つとして、ホラーでありながらホラー意外のトリックも充実してるところがある。
    しかし泉水はほんと男前だよなぁ。
  • ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く
    お、小山内!!
    お前、告白だなんて...!
    最近めっきり出番がなくなって、登場人物一覧の挿絵にいるものの間隔が空きすぎて誰だっけ?となっててもおかしくない小山内が...!
    灘が森司が両片思い状態なもんだから扱いにくいキャラになっちまった小山内が...!!
    告白!!

    お前やったよ....!
    玉砕は目...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語


    突然いつもと違う文体で始まったモノだから驚いた。よもや鈴木くん視点かと思ったがどうやら今回初出の登場人物視点だったようだ。百物語形式だがよくまぁこんなに出てくるモノだと思う。櫛木先生の作品は家族絡みのものが多く今回も例に漏れず。

    懲悪物というか悪役に裁きが降る話がいつにも増して多かった気がする...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月
    オカルト研究会についに新入生が!

    今回は前巻に比べホラー要素は前半に集中して後半は浅めな印象。
    しかしそりゃあオカルト研究会なんてサークルに灘のような美少女がいれば彼女目当てで男が寄ってくるのもそれは仕方のない事ではなかろうか?
    もっとも部長が卒業するまではしばらく相談は続くだろうからホラーに耐え...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり
    4章立てが3章立てになって話も濃密で複雑に、やや因果関係を整理しながら読まないと難しい話も増えてきた印象。もっとも解決の快感は健在に思う。
    ちなみに森司くんの恋愛思考回路は相変わらず複雑というか面倒臭いのでそこはご安心。
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに
    今日も灘はかわいいよ!

    シリーズ初のオムニバス形式では無い単一の事件。
    ホラーの王道とも言える、古くからの因習が残る山奥の山村モノを相変わらずの量の参考文献の元で書き上げられた傑作。
    森司とこよみのゆっくり進んでいく関係に、本命のホラーも合わさって、もう恐怖に顔をこわばらせたり微笑ましさにニヤけた...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに
    村が秘めた過去の所業から生まれたしきたり
    「7の倍数で・・・」この子のななつのお祝いに
    瓜子姫の話を知る(民俗学のるつぼみたいな印象)
    「瓜から生まれた瓜子姫」パクリではなく植物由来
    の主人公の民話で、歌いながら機織りをするがアマ
    ノジャクに騙されて誘拐・・・後のバリエーション
    は多い
    柿の木を登ら...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり
    あーーー、ほんと相変わらず日常パートとホラーパートのギャップよ。
    今回は特に、ひたすら森司とこよみのテレテレらぶらぶパートと、怨念と執念のホラーだったので、温度差すごい。
    こよみちゃんにとっては、森司がかっこよくてたまらないんだろうねぇ。
    人間の業は深いなぁ。幽霊のがまともやん!て勢い。オカ研のみん...続きを読む
  • 赤と白
    思ったよりテンポ良く読めた。

    4人の少女の心の闇(苺実は種類がちょっと違うが)。

    それにしても、小柚子はあまりにも救いが無くて辛い…。

    性暴力のトラウマから逃れるために
    衝動的とはいえ「母殺し」という手段を選んだのに
    結果、また性暴力の被害に遭うなんて。

    心を失った小柚子に、弥子はどう寄り添...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり
    クリスマスイヴの一日を舞台にオカ研を襲ういくつもの事件。連作短編の形式は今まで通りですが畳みかけてくる勢いがすごい。
    部長達の計らいでそんなこととは別にこよみちゃんとデートを楽しむ森司ですがやがて事態は彼等も巻き込むことに。
    呪われた家だったり女優の霊だったりいままでもラスボス候補は出て来たもの...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり
    いよいよ森司君とこよみちゃんのデート❤️
    素敵なクリスマスプレゼントも用意して
    ドキドキでした
    途中までは良い感じなんですが、オカルト現象が
    またもや邪魔をするwww

    でもこの2人の場合それで絆が深まってくんですよね
     
    3つのエピソードが同時進行して
    最後の事件で全員を巻き込んで
    けっこうヤバい...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり
    いよいよクリスマスデート! なのですがまあ、二人の進展についてはあまり期待はするまい(笑)。ただし抱腹絶倒でかなり楽しめました。この人たち、どこまで純朴なんだか。
    世間は華やぐクリスマスイヴに、部長と藍、泉水と鈴木がそれぞれに出くわす事件。今回もさまざまな人間関係の呪縛に取り憑かれた人たちの、恐ろし...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下
    3作目
    ホラーもミステリーもかなり重厚な感じが増してきました。
    それに加えて、森司の恋のライバルも登場。
    森司にとっては大問題だろうけど、櫛木ワールドの息が止まるような緊張感を和らげてくれます。

    益々ふたりの今後が楽しみ。

    あと今作は、部長さん大活躍でした。
  • ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議

    少年の集団による犯罪心理

    単にホラーと恋愛だけでなく、社会問題に切り込んでいく作品。今回オカ研メンバーは少年の集団による犯罪によって起こる霊障と立ち向かう。世の中を支えていく社会人にもうすぐなろうという若者たちが、社会問題について調べ、考えを巡らすのを好ましく頼もしく読みました。
    固すぎす軽すぎずで楽しく読みやすい作品です...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 待ちにし主は来ませり
    今回も恒例の季節外れの短編集♪

    いやぁ、八神くんもこよみちゃんもやっと両片思いから脱失思想でめでたい!

    なんとなくラスボスのような人が出てきたので、そろそろ終わりに近づいてるのかな?

    GW時期にクリスマスというのも乙な感じで面白かったですね。
  • ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く

    バイトまで

    ブラック企業とか社畜とかいう言葉を聞いて久しい。しかし、バイトまでがそういう自体になっているということがあるのは知らなかった。責任感や真面目に働くことの大切さと同時に、自分の環境や状況を客観的に把握し、自分を大事にすることの大切さを学んでいかなければ、雇用者の良いように利用される都合の良い被雇用者、...続きを読む
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

    相変わらず

    今回のホラーはかつて連続暴行殺人事件まで引き起こした霊で、未だに強い力を持っているというもの。八神くんまでやられそうになりました。八神くんとこよみちゃんは物凄く奥手ながらがんばっているので、そっと見守りたいです。
  • ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語

    能面

    今回は能面にまつわるホラーでした。ちょうど別の本で能について読んだところで、タイムリーすぎてびっくりしました。こよみちゃんと森司くんはあと一歩というところ。気持ちはお互いに確かめあった感じですね。かわいい二人です。
  • ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく

    スクールセクハラ

    ホラーだけでなく、スクールセクハラという深刻な社会問題も取り扱っています。ちょっと考えさせられる内容でした。こよみちゃんと森司くんは相変わらずかわいいです。