死んでもいい

死んでもいい

814円 (税込)

4pt

「ぼくが殺しておけばよかった」中学三年の不良少年・樋田真俊が何者かに刺殺された事件。彼にいじめを受けていた同級生・河石要は、重要参考人として呼ばれた取り調べでそう告白する。自分の手で復讐を果たしたかったのか、それとも……少年たちの歪な関係を描いた表題作他、ストーカーの女と盗癖に悩む女の邂逅からおきた悲劇「その一言を」など書き下ろしを含む全六篇を収録。人間の暗部に戦慄する傑作ミステリ短篇集。

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死んでもいい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月28日

    本屋にてふいに目が合い、なぜかとても惹かれて購入した一冊。期待通りとても面白くて一気読みしてしまいひた。
    犯人や真相は読みながら想像がつくものもありましたが、なによりも表現と描写が滑らかで、読みやすいのに独特な不気味さを含んでいて最後はしっかりゾッとさせられました。
    書き下ろしの「タイトル未定」は、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月17日

    なんとも毒々しい短編集。何これ大好き。

    ゾッとするような人間の闇をこれでもか!と見せてくる短編6話。一つ残さず面白かった。  

    なんとなく全体的に気味が悪くて気持ち悪いんだよな。よくこんなに色んな種類の人間の歪みを気持ち悪く、切なく、腹立たしく描けるもんだなあ。

    期待よりも更に斜め上をいくどん...続きを読む

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    購入済み

    痺れました!

    2020年12月11日

    いつ頃からか本にのめり込むように向き合うことがめっきり減った中で、何気なく読み始めた本書。
    「あれ、私こんなに活字に飢えてたっけ」と錯覚するほど「次は?次は?」と読み進めてしまいました。
    特にああとため息を漏らしたのは、中盤辺りの一作!
    作者さんのギミックにまんまとしてやられてしまいました。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    私が櫛木理宇先生と出会うきっかけとなった作品は「侵蝕」だった。人間の醜さをこれでもかと描き切る手法と残酷な真実を織り交ぜる着想の豊かさには驚かされる。ただし今回は短編集だ。短い文章の中でいかに私達を裏切り先入観を打ち砕くのか楽しみでもあった。6篇どれも現実世界のすぐ傍の誰の中にも起こりうるものであっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月15日

    「死んでもいい」「ママがこわい」「からたねおがたま」「その一言を」「彼女は死んだ」「タイトル未定」
    6話収録の短編集。

    これでもかというぐらい人間の醜さや毒が散りばめられていて不穏極まりないが、怖い物見たさで読み進めると、想像の上を行くオチにやられ、それが癖になる。

    表題作の真実は誰もが予想出来...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月02日

    表題作の「死んでもいい」を読んで
    ちょっと嫌な感じの作品だなぁと思ったが
    全体的にイヤミスならぬイヤ本だったが
    いろんなバリエーションの嫌な話がおもしろかった!

    技巧に満ちた嫌な感じの「その一言を」
    意外に読後感はいい「からたねおがたま」
    逆に読後感の悪い「ママがこわい」「彼女は死んだ」
    メタ的な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月30日

    初めましての作家さん(多分)タイムラインで見かけて気になっていた一冊です。
    これはいいイヤミスを読んだ。特に「ママがこわい」がお気に入り。厭な女を描くのがお上手だ。どの話も意外な結末が用意されており、面白かった。

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    Posted by ブクログ 2021年02月14日

    登場人物がなんだか厄介で嫌な人ばかり! 読めば読むほど嫌な気分になってくる、だけれど読む手を止められないミステリ短編集。毒がたっぷりなのだけれど、なんだか読後感はすっきりするような気がしなくもありません。
    お気に入りは「その一言を」。一番嫌な話だと思うのですが、一番結末が収まるべきところに収まったよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月04日

    作者さん、長いことずっと男性だと思ってました。
    女の子にたいする容赦のない描写から、勝手に思い込んでいました。
    この方、女性だったのか。すごいな~。
    一番面白かったのは「ママがこわい」だけど、いまいちタイトルの意味がしっくりこない。

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    Posted by ブクログ 2020年09月16日

    短編集。え!?そっち!!、えっ!どういうこと!?えっ!?という感想が出てくるものばかり。あまり小説を読まない人でもこれ1冊でミステリーの醍醐味を味わえる、濃縮された作品。

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