• リカ
    ネタバレ 購入済み

    怖い怖い

    登場人物達の背景が詳細に描かれてないにも関わらず、この怖さは一体何なのだ!
    なぜリカは黒眼なの?なぜ屈強な男がバラバラになって発見されたの?なぜ娘さんは裸で背中に十字が描かれてたの?
    様々な疑問が逆に恐怖を煽ってくる。
    怖い怖い怖すぎまっせ!

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    2021年03月03日
  • 殺人依存症
    購入済み

    解りたくないのに…

    善人だけでなく悪人にまで、天使だけでなく悪魔にまでも、共感してしまう自分がいることをここに告白する。
    もちろんそれは本の中に生きる人々限定の話だが。
    それを顕著に感じるのが櫛木理宇さんの作品。
    登場人物の哀しみや苦しみ、怒りがおぞましい事件の網目からこぼれ落ちてくるものだから否も応もなく「ああ」と納得せざるを得ない。
    恐ろしい作家さんを知ってしまったものだ。

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    2021年03月03日
  • 瑕死物件 209号室のアオイ
    購入済み

    代償

    「瑕疵物件」…不動産売買ではこのような表記になるそうだが、本作は『瑕死物件』。
    この題名の本当の意味に気付いたのは本作の終盤であった。 
    一見すると短編集のような様相の本作。
    だが、一遍一遍読み進める毎に、毎回のように登場する人物の人となりや、その章での主人公らしき人物達が、それぞれどのような立ち位置であるのかが次第に明らかになってくる。
    推理小説を読んでも推理は名探偵にお任せ。
    「ほーほーなるほど!」とまるで我が推理が真実に到達したかのような陶酔感を味わうのが常なのだが、本作に限っては先の見えないモヤモヤ感が随分読み進めるまで私の頭を覆っていた。
    なかなか明らかにならない真相は、

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    2021年01月12日
  • 死んでもいい
    購入済み

    痺れました!

    いつ頃からか本にのめり込むように向き合うことがめっきり減った中で、何気なく読み始めた本書。
    「あれ、私こんなに活字に飢えてたっけ」と錯覚するほど「次は?次は?」と読み進めてしまいました。
    特にああとため息を漏らしたのは、中盤辺りの一作!
    作者さんのギミックにまんまとしてやられてしまいました。
    と同時に感じる得も言われぬ爽快感。
    現実世界ではまず起こり得ない設定ながら(いやいや、こんな世の中だから無きしもあらずだけれど)、作品に何の矛盾も破綻もなく完結させる作者さんの説得力にただただ感服しております。
    今回はお試しで短編を読みましたが、ぜひ長編も読みたいと思っています。
    素敵な作品

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    2020年12月11日