小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC
    プラクティスにより太陽系の人類社会がほとんど壊滅させられ、わずかな人類の生き残りの一部は小惑星セレスの地下に隠れている。
    恒星船ジニ号に乗っていたアイネイア・セアキとミゲラ・マーガスはセレスに墜落するものの、オラニエと共になんとか生き残った。他の生存者を探しているとスカウトの仲間たちと連絡が取れ、セ...続きを読む
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2
    MHD製だけどカヨはどうなんだろうと思ってたけど、やっぱりか!という感じ。予想していたとは言えちょっとショッキングだった。
  • 天冥の標 IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと
    最終巻目前まで一気読みで読み進めてきました。

    やっと「地球の底力をみせてやりましょう」って決意表明できるところまで来ました。長かった。
    知らないうちに好き勝手にしくまれて、争わなくてもよい人たちが絶滅をもくろむまでに憎しみ合ってしまった世界。とりあえず、ここへきて本当の敵を見つけ団結できるところま...続きを読む
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと
    ここまで読んできてふと思うのは、ダダーとミスチフの代理戦争に使われているだけでないのか、ということ。カドムやイサリ達だけでなく千茅の時代から、それぞれの人間たちの艱難辛苦が、動かされてきた結果に過ぎないのではないか、という不安。ミスチフはそうであるのだけど、ダダーもそうでないようにふるまっているけど...続きを読む
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2
    あの河のほとりに立つのが、アクリラということは、この物語が終わった時に進むべき道を示すのも彼ということか?かの一族ならば、その旗手になるのも役者不足ではないけども、魔改造されてしまったことを考えると、存在意義に疑問を持ってしまいそうだ。

    カドムとイサリが「混淆」を果たしたこの巻。
    メニーメニーシー...続きを読む
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1
    この巻で完全に1巻に追い付いて、このPART1が1巻をイサリ視点で描いていますね。不明だった事柄がいろいろと補完されてる。
  • 第六大陸1
    近未来の月開発をテーマにした、小川氏の得意とする技術系SFとなっており、タイトルは、月を5大陸に続く(南極大陸に代わる)第6の大陸と位置づけたものだそうです。

    おそらく多大な事前研究を経て描かれた舞台設定なのでしょう。

    本当に実現するのではないかと思えるほどリアルなプロジェクトストーリーとなっ...続きを読む
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC
    ようやくメニー・メニー・シープが登場した。800年を経て物語が1巻に追い付いてきた。しかし住民が惑星上と錯覚する地下空間てどれくらいの広さなんだろう。
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河
    ここまで中では割と地味な巻。小惑星における農業の話と、ノルルスカインの誕生から地球に絡んでくるまでの話が交互に書かれてます。やや説明的な感じもするものの、SF的エッセンスはたっぷり詰まってる。
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2
    異星人に振り回されつつ、悪い方悪い方に進んでいる感じ。こういう流れになったら確かにこう行くだろうなと思えるので、総体としての人間は愚かですね。
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    1巻もおいっていうオチでしたけど、この6巻はさらに上を行ってますね。スケールが大きい。いったい何人死んだんでしょうか。
  • 天冥の標 II 救世群
    今回の巻は現代を舞台に、医学の知識がふんだんに詰め込まれた物語が展開する。
    前巻までとはガラッと違う世界観に、今後の展開の壮大さが予想され、期待が止まらない!
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3
    11:堂々の完結でした。めちゃめちゃ泣いた……すごい質量と情報量にめった打ちにされて、それでも何もかもがあるべきところにきっちり収まったという感じで、すごいものを読んだとしか今は言葉が出ない。十年、お疲れさまでした。この宇宙と並走できたことが嬉しいです。
  • 天冥の標 II 救世群
    2巻は一転して現代でのアウトブレイク。1巻で書かれていた単語がちらちら出てきて面白い。特にフェオドールはびっくりした。800年も前のここからつながるんだ。
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)
    遠未来の宇宙移民が描かれますが、何周かまわって19世紀のような雰囲気もある。SF的要素と、技術が失われている感じの世界観が面白い。
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3
    10年に及ぶ大長編がついに完結。
    スパンが長く途中の記憶があやふやなところもあるけれど、10巻の怒涛な展開はさすがのものでした。
    満足のいく完結であり、また長年の愛読でもあったので寂しくもありました。

    2巻が始まりの物語であり、完成度が高く、単独でも十分楽しめるものでしたが、これを10巻・17冊の...続きを読む
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1
    1巻の出来事をイサリ・サイドからの視点で書く8巻PART1。
    そして、あの日のメニーメニーシープへとたどり着く。

    長かったです。地球に冥王斑が発症した時から800年か。

    ラストに待っていた衝撃の事実。カヨの正体というか、所属にはショックが隠せない。
    ロボットでありながら、風変わりな行動や思考を披...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3
    宿怨完結。
    太陽系全てを塗り潰した「救世群」の狂気。ひとりの少女が宿した想いが決定的な引き金になる。千茅が願ったものはちがうはずなのに。ミヒロの歪みが、世界の形を決めてゆく。

    「救世群」以外の人類が絶滅へ歩みを進めていく。
    恒星間艦艇のジニ号が避難船になるのかと思いきや、その希望も潰え。逃げ場所を...続きを読む
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2
    500年の歳月が圧し固めた相互の意識は、埋まるはずもなかった。「救世群」側が想像していた以上に嫌悪と拒絶は根深く、そこから生まれた差別意識は強い。
    セレスでの秘密会議の醜悪さ。
    参加はさせますよ。させてあげますよ。

    曲がりなりにも安定していた世界が崩れてゆく「宿怨」PART2。メニーメニーシープで...続きを読む
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3
    「誰も見たことがないし、来たこともないところまで来た。そして、行ったことのないところまで行くんだ――」

    壮大な人類と非人類の物語の終わり。
    長い間この世界のお話を読んできたけど、情報量がとても多くて、もう1回、いや2回くらい読み返さないと何たるかを記すことは出来ない気持ち。
    人生のバイブルになり得...続きを読む