本村凌二のレビュー一覧

  • 宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか
    宗教に対する固定観念を再構築させてくれる一冊。対談形式でわかりやすく、深くはないが考えさせられる内容で、もっと宗教を学びたいと思わせてくれる。本書も佐藤氏の知の巨人ぶりが遺憾なく発揮されている。
  • 宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか

    古代の価値観から俯瞰する現代

    恥ずかしながら本村さんを存じ上げなかったのですが、とても面白い方でした。
    著作を見てみると、数々の古代ローマ本の他に、競馬の世界史なんて本もあったりして、とても興味が惹かれます。


    今回の対談でも、そんな本村氏と佐藤優氏の対談で、日頃メディアで聴くような現代的価値観から来る言説とは違った方向から切...続きを読む
  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流
    この先生の授業を生で受けてみたいと思わせる一冊だった。少し経ってからもまた読みたいと思った。
    中身はラテン語の単語やフレーズから、その背後にある文化的な意味や歴史、宗教のことなどを解説していた。
    また、最後の方はラテン語を通じて哲学を学んでいるように感じた。より良い人生にするための哲学をラテン語を通...続きを読む
  • 競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで
    競馬の歴史といっても、3つの側面があると思います。
    1 文化史
    2 名馬の戦績
    3 種牡馬・繁殖牝馬の血統の連なり

    本書では明確に分けているわけではありませんが、前半では文化史を主に追っていきます。
    ギリシア・ローマにおける戦車競走に始まり、ダービー・オークスが成立する18世紀までには、競走や賭博...続きを読む
  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流
    L’étymologiste non omnia finit.
    死がすべてのことを終わらせるわけではない

    この本にはいろいろなラテン語の名句が出てくるが、この言葉が1番心に残った。私がすべてを終わらせるわけではない、生きている限り希望があるのだ。

    ラテン語の授業の話なのかな?という興味で読み始...続きを読む
  • 教養としての「世界史」の読み方
    ためになった!
    私の近年培った薄いヨーロッパに対する知識がかろうじて役に立ったおかげで、8割は理解しながら読み進めることができたと思う。(細かい固有名詞はさておき)
    印象的だったのは、「言葉の誕生で自分で考えるスキルが身につき、一神教が生まれた」のくだり。やはりこのへんは全て繋がっているのだ。

    ...続きを読む
  • 胸アツ戦略図鑑 逆転の戦いから学ぶビジネス教養
    古今東西さまざまな戦いが、大量の参考文献をもとに分かりやすく書かれていて、かなりおもしろかったです。
    今まで知らなかったことがたくさんあったし、当事者や当事国のその後の様子も書かれていて良い本でした。
  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流
    ラテン語をなぜ学ぶか、興味深く読めた。古代ローマに思いをはせながら、ラテン語の少しかじれて良かった。
  • 馬の世界史
    馬の観点から世界史を捉えた作品。著者は競馬好きの古代史研究者。
    ユーラシア北方の森林・草原地帯を原住地としたインド=ヨーロッパ語族の諸民族は、同じく草原地帯に住む馬を飼い慣らし戦車を引かせ、やがて周辺地域へ移動するにつれ、馬の家畜化・軍事利用が世界に広まっていったという流れ。
    中世以降は弓や火器が戦...続きを読む
  • 競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで
    90年代、00年代が自分の中の最高潮だった競馬熱、その時期楽しんでいたギャロップレーサーというゲームから、過去の名馬たちにも勝手に親しみを覚えている。

    それらを通しで確認できたのはおもしろかった。
    てか、海外の競馬場行きたい。
  • 馬の世界史
    もし馬がいなかったら、21世紀はまだ古代だったかもしれないという筆者のアイデアが衝撃的だった。社会のあらゆる分野で人に使われて、世界史を動かし続けた馬は健気で大好き。今度の有馬記念は、馬と人間の歴史の一つの到達点でもあると思うと、ワクワクする。
  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流
    ラテン語の有名なフレーズを取り上げて時代背景が紹介されていたり、そこから理解できる当時の人々の考え方から現代の私たちの生きづらさへの処方箋となるような示唆が与えられたりしてページをめくる手が止まらなかった。構えずに読める読み物として面白い!
  • 教養としての「世界史」の読み方
    本書は通史の要約的な本ではなく、著者なりの「教養を深める歴史の読み方」である。
    どちらかと言うと、通史がある程度頭に入っていてもう事実の列挙を学ぶのに飽きた人ほど、面白く感じると思う。

    例えば、個人的に読んでいて興味深かった(通史の勉強では触れられずあまり知らなかった)内容をいくつかピックアップす...続きを読む
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史
    世界の歴史の中ですごい事(やばいこと)を行った人物の事や歴史の流れをわかりやすく楽しく学べて良かったです。とても面白かったです。
  • 独裁の世界史
    ロシアのウクライナ侵攻のタイミングで読んでみた。独裁について、ギリシアとローマ、そしてロシアやドイツについて説明している。私は、独裁=悪い というイメージは持っていない。政治体制のひとつであり、民衆が求める独裁もあれば、権力者が暴走した結果の独裁もある。日本だって安倍総理大臣の時代はほぼ独裁といって...続きを読む
  • 剣闘士 血と汗のローマ社会史
    古代ローマの公認殺人競技である剣闘士興行。当時の熱狂はすさまじく、各地に円形闘技場が作られ、祝祭日などは民衆がこぞって闘技場に集うような最大のイベントであり、
    政治家も剣闘士興行の人気にあやかり、当選するための手段として剣闘士興行をいかに多く開催するか、いかに派手な演出を凝らした舞台を用意するかとい...続きを読む
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史
    『やばい日本史』に続いてこのシリーズ2冊め。相変わらず「すごい」と「やばい」の落差が面白い。何事かを成し遂げる人は、ある面で才能が突出しているからこそ達成できるのだと思う。でもその分、どこか凹んでいる部分も持ち合わせていて、それらが「すごい」「やばい」と表現されるのかもしれない。強みもあれば弱もみあ...続きを読む
  • 教養としての「ローマ史」の読み方
    「ローマ人の物語」のファンですが、本書を拝読し、初めて全体の流れに気づいた気がします。この本の内容を頭に入れてまた「ローマ人の物語」を読みたいと思います。しかしながら、ローマ帝国の盛衰があまりにも今日と似ている点が気になります。「寛容さ」。それを実行せしめる経済的な豊かさ。食べれる、養える、というこ...続きを読む
  • 独裁の世界史
    共和政、独裁政その2つを軸に論理が展開されていく。

    その相反する2つの政治形態が、実は相互に絡み合っていることに、驚きを隠せない。

    最終章ではデジタル独裁について、記載されていた。

    このパンデミックの中で、人と人とのコミュニティが薄れていくことで、実はデジタル独裁に近づいているのか?と考えてし...続きを読む
  • 教養としての「世界史」の読み方
    もっとアカデミックな内容かと思って読み進めましたが、歴史を通じて人間の生きざまそのものに対する示唆が随所に書かれていました!