本村凌二のレビュー一覧
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本書はローマ帝国史の概説本だが、定石通りの建国神話からではなく、なぜかいきなりローマ軍総督小スキピオによるカルタゴ制圧の場面で始まる。これは著者の問題意識の視座を如実に反映したものだ。カルタゴやギリシャのコリント崩壊など、ローマがかくも徹底的に敵国を破壊しなければならなかった理由は何か?ともすれば...続きを読むPosted by ブクログ
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1.この本を一言で表すと?
ギリシャとローマの社会の仕組み、そこに暮らした人々の様子を概説した本。
2.よかった点を3~5つ
・第二章 高尚な文化と俗な生活
→全体的にギリシャとローマの一般的な文化を知ることができてよかった。
・第三章ギリシアとローマをつなぐもの(p)
→本村氏と桜井氏の議論...続きを読むPosted by ブクログ -
■2歳児大絶賛? やばいエピソードとシュールなイラストのコラボが絶妙!■
教科書等で偉人と呼ばれる人たちの「すごい」実績と知られざる「やばい」側面がセットで漫画やイラストとともに紹介されており、意外な(人間的な?)一面を垣間見ることができる。
僕のハートを捉えたのは「無知の知」を唱えた哲学者ソク...続きを読むPosted by ブクログ -
事実だけでなく、経緯や原因も書いてあるので
とても分かりやすかった。
世間では悪帝と評される皇帝も
一概に悪帝で終わらせるのではなく
皇帝としての実績もちゃんと紹介されてるのでよかったです。
ローマ史入門として初心者にもわかりやすくて
これから読もうと思う作品や、ローマを舞台にした映画などを手助けし...続きを読むPosted by ブクログ -
クレメンティア(慈愛)を切り口にした分析は面白かった。ポリス時代の(弱者を切り捨てた上での)平等に基づく慈愛、カエサルの親分から子分への慈愛、キリスト教の強者から弱者への慈愛。Posted by ブクログ
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教養としての世界史とあるが、特にローマをルーツとしている欧州人の思想、常識について述べられている。著者の専門が古代ローマ史ということもあり、何かとローマの話を引き合いに出してくる。
名前ローマ史でええやん!となる。
ただ、強い専門性はないので世界史をルーツとしたグローバルスタンダードやちょっと世界...続きを読むPosted by ブクログ -
コテンラジオというpodcastが気に入ったので知識の補完できないかと思って読んでみたところ、最初の方は近しいものがあってとても面白かった。
読みすすめるに連れ、古代ローマを専門とする著者が専門外のことを書いてる部分が増えて、感想や想像が増えてきて辛くなってきた。想像で断定しない真摯さはあるものの書...続きを読むPosted by ブクログ -
これは歴史好きのためではなく、世界史を一般教養として学ぶ人のためのものだということをまず理解しなければならない。
内容は古代ローマ史がほぼ中心だが、教科書には載らない世界史の裏エピソードのようなものが面白かった。授業中の先生の豆知識のような感じで。。
大学の教授で学生相手に教えているだけに、世界史...続きを読むPosted by ブクログ -
世界史の面白さが詰まっているローマ史。その大きな流れを捉える
●本の概要・感想
ローマの誕生から滅亡までのストーリーを追って説明する。教科書的な記述だけでなく、著者の意見や価値観を表してくれるので面白い。例えば「カエサルのカリスマ性は世界史の中でも5本の指に入るに違いない」「キリスト教の迫害を行...続きを読むPosted by ブクログ -
ローマ史の部分は面白い。読みやすい。ただ、文明史観の所は、この人、ジャレド・ダイヤモンドとかよんでないのかな、と思ってしまう。あと、宗教観は、一神教と多神教のステレオタイプで居酒屋の雑談レベルかも。これ欧米の人々が読んで、日本の学者の宗教に対するレベルを推し量られてしまうと不安になります。少し古いタ...続きを読むPosted by ブクログ
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ローマ帝国史について、人物を中心にしてその歴史群像をたどっている。新書であり、写真がないのは仕方がないとして、広く浅くカバーしており、ローマ史を振り返る一冊として、よく出来ている。Posted by ブクログ
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ローマ帝国の誕生から繁栄、そして衰退まで。
三国志などとは違った、西洋人の考え方が反映されているようで面白い。よくも悪くも組織的なのが特徴Posted by ブクログ -
世界史を学ぶと言うよりは、ざーっと流れを知りながら、世の中の偉人の表と裏を、少しユーモアに知れる感じの本。
もちろん高校(大学受験)で世界史Bを山川で学んだ人なんかには、色々と思い出すことが多いだろうしおすすめの一冊。(二周目は読まないだろうけど。)
appleのスティーブ・ジョブズの奇行まで色々...続きを読むPosted by ブクログ -
ローマ帝国の歴代皇帝が紹介されている。優れた者、人格者、暴君、浪費家など様々な皇帝が登場する。最後は混ざりあってしまった感じだ。
骨肉の争いが多く、夫婦間、親子間の殺害もあったようだ。Posted by ブクログ -
気になる
アメリカの先住民族をインディオと表記
小学生の頃は、インディアン
その後はネイティブアメリカンって呼ぶようになった
またインディオに戻ったの?
それとも当時の呼び方に敢えて拘ったの?
マリー・アントワネットが、マリ・アントワネット
リンカーンがリンカンとか
ちょいちょい落ち着かないPosted by ブクログ -
読書録「30の「王」からよむ世界史」3
監修 本村凌二
編著 造事務所
出版 日経ビジネス文庫
p278より引用
“ 翌年、ナポレオンはイタリア遠征でオー
ストリア軍に快勝します。さらに、イギリス
とインドの通商路を破壊するためエジプト遠
征を決行します。このとき、「あの遺跡(ピ
ラミッド)の頂...続きを読むPosted by ブクログ -
筆者がローマ史好きで誇りに思っていることが伝わってきた。
この本を読むことを通して、歴史に対する新しい視点を持つことができた点はよかった。Posted by ブクログ