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紀元二世紀頃、人類の三分の一はローマ帝国の領土に生きていた。帝国の領土は、北は氷海から南は砂漠まで広がり、多様な自然環境のもとで、さまざまな人種や民族が住んでいた。この人類史上例をみない巨大な帝国を築いたローマ人とは、どのような人びとであったのか。彼らの歴史から、現代人は何を学びうるのか――。千二百年以上の長きにわたって続いた空前絶後の帝国。そこで活躍した人びとに着目しつつ、古代ローマ史の第一人者が分かりやすく論じていく。【目次】はじめに~世界史のなかのローマ人/1 共和政という祖国/2 カウディウムの頸木/3 王者のつどい/4 「ローマの盾」と「ローマの剣」/5 父祖の遺風/6 カエサルという経験/7 ローマ人の死生観/8 「棲みわけ」のための哲人と粋人/9 諧謔と批判の精神/10 賢帝と愚帝/11 ローマ帝国の精神的傑作/12 歴史の宿命とローマ人/おわりに/「ローマ史」略年表/ローマ帝国の最大版図
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年05月14日
ローマ人の遺した言葉や考え方には全くもって古さを感じない。むしろローマについて学ぶ度に何かしらの親近感のようなものを感じる。それは彼らの紡いだ歴史の中にある種の人間らしさが垣間見られるからじゃないかと思う。今を生きる自分たちと同じように、ローマには享楽に耽り堕落する人間もいれば、人間という存在の在り...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月16日
伝説上の建国から西ローマ帝国の廃位まで実に1200年の歴史を人類史に刻み、紀元二世紀前半の最大判図の時代には東はアラビア半島から西はポルトガルまで、南はサハラ砂漠から北はスコットランドまでの広大な領土であったローマ帝国。紀元二世紀頃の地球の人口の三分の一はローマ帝国の領土内に生きていたという。
ロー...続きを読む
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