本村凌二のレビュー一覧

  • 教養としての「世界史」の読み方
    世界史を俯瞰する時のモノサシ、考え方を著者の専門であるローマ史を中心に事例を通しながら解説。

    恥ずかしながら、ローマ帝国の盛衰を初めて知る。
    宗教の対立、民族移動の背景等も、原因は案外シンプルでありだからこそ根深く、今日になっても解決は至って難しい。

    歴史は現代のフィルターを通してみる、という事...続きを読む
  • 30の「王」からよむ世界史
    古代から近代に至るまでに登場した30人の「王」から世界史を読み解く1冊。宗教的に寛容な王、有能な人材を身分に関わらず登用する王、勉強を欠かさず、教養を身に付けた王がいる国が発展しているのだなという印象を受けた。
  • はじめて読む人のローマ史1200年
    ・ポンペイウス、クラッスス、カエサルの3人による三頭政治の均衡は、紀元前53年クラッススの死によって崩れる
    ・紀元前51年カエサル、ルビコン川(遠征軍が群を解散する「国境」に位置づけられていた北イタリアの小さな川)を、軍の編成を解かずに渡る。「賽は投げられた」
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国
    わかっていたことだけど、『ローマ帝国』について一冊で何かを述べることが出来る訳無いのは仕方ないよね。
    それでも、通史でもやはり面白さは伝わるし、新たな発見もある。

    三頭政治のクラッスス、お前どっから出てきたんや?つうか誰や?って疑問について、一部なりとも回答が得られた感あり。

    そして、どうしても...続きを読む
  • 教養としての「世界史」の読み方
    『教養としての「ローマ史」の読み方』ほどのインパクトはないが、筆者の視点からの歴史観が伝わる。なぜゲルマン民族の大移動が起きたのかなど、興味深い。
  • 教養としての「ローマ史」の読み方
    ローマ史の読み方と題する本で、各時代にどういうことに注目したらいいかを書いた本。
    ローマ史は長いので、流れをつかむだけでも大変だし、人名もわかりにくいが、いろいろな要素があり、かなりおもしろい。ちょっと最後まで長かったが。

    以下は読書メモ:

    ローマの共和政が500年続くのに対し、古代アテネの民主...続きを読む
  • 教養としての「ローマ史」の読み方
    何よりも「教養としての」っていうタイトルが良い。教養の無い人や、教養を欲していない人は読まなくったっていいんだよっていう上から目線が「若干教養があるって思っている」人にはたいへん心地いい。
  • 英語で読む高校世界史 Japanese high school textbook of the WORLD HISTORY
    読み応えがあった。英語はネイティブのそれではなく、ジャパニーズ・イングリッシュである。内容は定説そのものであり、従って英語でも、内容を理解することはそこまで難しくない。英書の樹海に分け入るのは日本人にとりハードであろうが、この本は日本の社会で通行している歴史の定説が内容だから、基本的な英文にある程度...続きを読む
  • はじめて読む人のローマ史1200年
    国家の収入が不足すれば、徴税システムが見直され、増税されるのが自然な流れです。ところが、重税が課せられるようになると、これもどこの世界でも見られることですが、富裕層があの手この手を使って税を逃れるようになり、貧しい者の負担ばかりが増え、いっこうに税収が上がらない負のスパイラルに陥ります。
    (本文より...続きを読む
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国
    古代ローマの成立から周辺国家、強国カルタゴ等を征服し地中海を中心としたヨーロッパの大国となる歴史が、英雄たちを中心に面白く書いてある。ローマ2000年を支えたものが何であったかをひとことで言うのは難しいし、読んでも分からなかった。▼カエサルなど多くの素晴らしい人物も生み出した。王政、共和制、帝政、な...続きを読む
  • 馬の世界史
    「馬の世界史」本村凌二さん。2001年の本。中公文庫。



    題名の通り、「馬」という断面で眺める世界史のお話です。前々から気になっていて、なんとなく読んでみました。

    ●どうやら、「馬」というのは、色んな似た生き物の突然変異のようで。人間と共生しやすく出来たので、繁殖して増えたそうです。従って、...続きを読む
  • 英語で読む高校世界史 Japanese high school textbook of the WORLD HISTORY
    正直なところ通読できてはいないが、国際人としての教養を日本の高校教科書の内容で、かつ英語で身につけるという考え方は興味深い。
    加えて、ボランティア等々でこつこつ翻訳を続けられてきたようなので、なかなかな偉業であると感動した。
  • 競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで
    タイトル通り競馬の歴史について俯瞰する本。古代の競馬から最近の競馬までザックリと解説する。
    競馬の楽しみはいろいろあるが、おそらく大半は馬よりもお金が好きな人達だ。この本には金儲けのノウハウが全く書いていないので、ギャンブル好きには読む価値は無いと思うが、文化としての競馬が好きな人には大変面白い内容...続きを読む
  • 馬の世界史
    世界史において馬が果たした役割と、その中で人が馬を如何に活用し変えていったかに着眼した「馬」切り口の世界史。

    著者は言わずと知れた古代地中海史の大家だが、無類の競馬好きでもあるらしい。(冒頭からネアルコ、リボーという競馬ファンなら誰しも知っている名前がちらほら)
    そこから想を得ての著作らしいが、大...続きを読む
  • はじめて読む人のローマ史1200年
    『テルマエ・ロマエ』にもすこし触れています。これの後に『テルマエ・ロマエ』読むと、ディティールで気がつくこと多し。
  • 愛欲のローマ史 変貌する社会の底流
    そういえば、もうすぐ映画「ポンペイ」が公開されますね。
    パニックムービーにして 3D映画、これは楽しみです。

    ポンペイには当時の市民の生活がそのまま埋もれています。
    本著の表紙のご夫妻も、ポンペイから出土したものです。
    裕福な市民の家には多種多様なモザイク絵画が描かれいました。
    町じゅうの落書きな...続きを読む
  • 馬の世界史
    馬を切り口にすると、世界史の流れがより鮮明に見えてくることに驚いた。アメリカ大陸はウマ科の化石の宝庫だったが、1万年前に氷期が終了すると絶滅した。旧大陸でも、家畜化される前の馬は狩猟の対象でしかなく、絶滅しかけていた。

    ウクライナのドニエプル川西岸にあるデレイフカで52頭の馬の骨が発見されており、...続きを読む
  • 決定版ゼロからわかるローマ帝国
    ローマは、映画でグラディエイターやROMA、本でガリア戦記やローマ人の物語を読んでいたけれど、これでまたおさらい。ビジュアル豊富で流し読めるがいい。
  • ローマ人に学ぶ
    ローマ人の遺した言葉や考え方には全くもって古さを感じない。むしろローマについて学ぶ度に何かしらの親近感のようなものを感じる。それは彼らの紡いだ歴史の中にある種の人間らしさが垣間見られるからじゃないかと思う。今を生きる自分たちと同じように、ローマには享楽に耽り堕落する人間もいれば、人間という存在の在り...続きを読む
  • ローマ人に学ぶ
    ローマ人の知恵を知りたいのであって、著者の意見を知りたいのではない。
    それさえなければ★5だったのだが…。