馳星周のレビュー一覧

  • 神の涙
    若かりし頃友達と北海道旅行に行きアイヌの木彫りのお土産を買ったことを思い出しました。
    熊に襲われたときはドキドキでした。敬蔵、悠、雅比古みな無事で良かった 最後の10ページほどは泣けました。良かったです。
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII
    獣医さんに、第2弾もお借りした。
    1冊目よりこっちの方が好き!動物を飼うことの喜びと大変さと哀しさをバランスよく描き出していて、とても共感できた。うちにいる子達がますます愛おしくなっちゃうね。我が家にいるのは犬ではなく猫だけど。
  • 神の涙
    この世界は、とてもシンプルにできている。
    北の大自然に囲まれたアイヌの思想が美しいのは、そのためだと思う。文中、山が合わない人は海を好む、とあったがまさにその通りだと思った。
    出し抜いてのしあがって生きていく競争社会で、削られてしまう人間の本質を取り戻す手がかりだと思った。
    「罪は神がさばく、人はた...続きを読む
  • 夜光虫
    たまにこういうドロドロ・グチャグチャ・卑怯者や裏切りばかり、ヤクザが好き勝手に暗躍する金と欲に塗れた救いようのない小説を読みたくなる。この小説はその期待を裏切らない途中で本を置けない一冊。一気に読んでしまった。日本球界で華々しい成功を収めた投手が、怪我で野球人生転落。台湾で再起を図るが八百長に手を染...続きを読む
  • 神の涙
    羆もアイヌも迫害される謂われなど無い。
    元々先に住んでいたのは私たちでは無いのだから。
    唯一の被爆国であることを忘れて、原子力発電を止めないことも含めて、改めて人間の愚かさを感じさせる。
    そんな中でも、心優しく生きる主人公たちの愛のお話です。
    数少ない人にオススメしたくなる本でした。
  • 9・11倶楽部
    ヒエラルキーに対する逆襲劇。受験勉強するより理解できないことに対してどう対応するかがサイバイバーの子供には重要である。サバイバルに適応できないと死ぬ。
  • 神の涙
    アイヌとは縁もゆかりもなかった人たちが、木彫りを生業とするアイヌとの生活を通して自らの生き方を見つめ直していくのがおもしろかった。
    展開が読めなくてドキドキするけど、登場人物たちがみんな不器用で、でも心があたたかくて、ホッとする。
  • 蒼き山嶺
    蒼き山嶺 馳星周さん

    1.購読動機
    山を見たかったからです。
    身体の都合もあり、久しく山から遠ざかっています。
    そこで、山を舞台にする小説に出会いたく、手にとりました。

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    2.馳星周さん
    初めましてです。
    2021年に出会えてよかった作家さんのお一人となりました。

    登場...続きを読む
  • 神の涙
    「はんかくさい」あほらしいとか、ばかくさいという意味以外にみずくさい、もどかしい時に使う言葉らしい。
    決して人を罵倒するときに使う言葉ではなく、親しみと優しさが込められた言葉。
  • 少年と犬

    希望と光を感じる作品。

    犬の多聞が次々と出会う人がみんな亡くなって行き戸惑ったが、読み終えると涙があふれて来た。希望と光を感じる作品。多聞は賢い犬だ。
  • 少年と犬

    弥一さんには,生きて娘と孫に会ってほしかったな。

    光と多聞の絶対的な絆に,胸が痛くなった。
    生きていても死んでいても,多聞は多聞。
  • マンゴー・レイン
    「バンコク版不夜城」まさにそんな感じでした。中国人娼婦メイの精神力に圧倒…強く美しく魅力的な悪魔でした。そして天使の都バンコクでの逃走劇は、Mango Rainとともに終幕を迎えるのでした…
    私の中で、馳さんらしいどストライクな作品です
  • 少年と犬

    映画を観たような感覚

     それぞれのエピソードが、最後のエピソード「少年と犬」に見事に繋がって、よく出来た小説だと読み終えて感服しました。
     読了後に各エピソードが書かれた年代を見て、びっくり。この小説は、1冊の本『少年と犬』になって初めて、感動の物語に昇華したのですね。
     
     余談になりますが、この小説の最後のエピ...続きを読む
  • 鎮魂歌 不夜城II

    苦い読み終わり

    物語の進むスピード感に息を詰まらせながら一気に読んでしまった。
  • ソウルメイト
    一気読みしました!
    犬派の私としては犬を看取る話は泣きながら読んでました……いまの愛犬にとって私はきっと魂の伴侶と言えるような存在ではないでしょうが、あの子がくれる愛情以上のものを返せるようになりたいです。
  • 比ぶ者なき
    ふらっと入った本屋で平積みされてたのを直観で購入。こいつぁ大当たりだった!
    読んでて日本史の記憶がふわっとよみがえる瞬間が何度もあり、更に調べたくなる欲求を抑えながら読みました笑
    いやぁ、書くのがうまいってことだよね。
    読者の知識レベルはバラバラだろうに、それでもあっと言わせる感じは読み応え抜群です...続きを読む
  • ソウルメイト

    共感

    久々に素晴らしい小説に出逢えた。
    最後は涙を我慢しながら読み終えた。
    共感,共感,共感…。
    世界で一番大切で,愛おしいかたまり。
  • 蒼き山嶺
    よかった
    寒々とした風景描写、自然脅威
    読みながら凍えるし、熱くなる
    人間関係まわりで、ん?と思うところはなくもないが、それは気にならないぐらいにのめり込めた
    もっと伏線が張られてた気もしてたが、全て杞憂だった、素直に読めばよかった
  • 蒼き山嶺
    最後の最後での大学時代の回想。初めて山行をした時の池谷の山に魅了された瞬間がたまらなかった。雷鳥、雲海、ご来光。山にいるときだけは全てを忘れて登山に没頭出来ていたのだろうと思うと・・・。
  • 暗手
    久しぶりの馳星周。堪能した。ノワール。
    魅力的な悪、というかクズ。
    この作者の作品は殺伐として残虐だけど、どことなく美しさを感じる。