馳星周のレビュー一覧

  • 少年と犬
    こんな感動話とは思わなかった。
    今生きているのが辛い人たちが犬と出会って癒される話かなって思ってた。
    でも3章目で飼い主が死んで、あれ、今まで飼ってた人たちみんな死んでね?って思ってからこわかった。
    そー思ってたけど死んでも癒しがあって犬と出会えて幸せだったらいいんじゃないかなって。
    5章目読んでこ...続きを読む
  • 北辰の門
    藤原不比等の「比ぶ者なき、」その息子たち4兄弟と長屋王の「四神の旗」からの奈良時代史第三弾!
    久々の作品も、何ともノワール感たっぷりで馳星周の世界に浸かることが出来た。満足です。
    そういえば、
    恵美押勝の乱って教科書に載ってましたっけ?
    女帝の孝謙天皇と道鏡の恋物語も必見。

  • 9・11倶楽部

    911

    戸籍が無い子供達。外国人でも日本人でも相当な数の無国籍者が日本に入ると言う。どうやって生きていけるのか?何故見ず知らずの子供達に深く関わりたかったのか?私には直ぐには解らないし、多分わかる日は来ない。切ない内容だった
  • パーフェクトワールド 下
     著者が沖縄を舞台にこんなノワール小説を書いていたとは知らなかった。「復帰」直前の沖縄で現状と将来に鬱屈を募らせていた若者と、「復帰」後の沖縄を骨までしゃぶってみせようと金儲けを目論む本土の政治家たちのコマとして使われていることを潔しとしなかった考案警察官の生が交錯していく、というストーリー。最終シ...続きを読む
  • 雨降る森の犬
    いわゆる普通の家族と比べると、それぞれ何かが足りなかったり、問題を抱えているものの、山・森・空気・雨など自然に囲まれた立科で生活をするうちにお互い支え合っていることに気付き、成長していく。そしてそれを繋ぐハブとなる存在が、バーニーズマウンテンドッグのワルテルだ。
    人間達の状況や気持ちを機敏に感じ取り...続きを読む
  • 少年と犬
    多聞(たもん)という牡犬との物語。5つの物語。多聞の元飼い主は、阪神・淡路大震災の被害者で亡くなっていた。多聞は、一匹で旅に出る。いろいろな人と関わっていく心温まる話でした。光君を地震からの落下天井から守って死んでしまうけど、彼の使命は、それだったのだろうと思った。
    もっと昔から縁が繋がっていたこと...続きを読む
  • 少年と犬
    素敵でした。短編の連作ものとしてこういう感じのつながり方はかなり好きですね。
    主人公?多聞の賢さというか徹底ぶりがかなり素敵ですね。そしてそれを信用する完全に信用する各編の主人公たちの関係性。信頼感がかなり素敵でした。
  • ソウルメイト
    共感できる。
    本当にうまいなぁ、と思う。
    犬に限らず、猫や他の動物を好きで買ったことある人には共感できるところが散りばめられていると思う。
  • ソウルメイト

    ソウルメイト

    私も犬が大好き。私が好きだよと声、表情、態度で表せば犬もまたありったけの表現で返してくる。信頼すれば決して裏切らない。健気。しかし寿命は短い。10〜18年。いつか別れの日が来る。分かっているはずなのに考えたく無い。失った後の喪失感を味わってしまうと犬を飼うことができなくなった。
  • 神の涙
    良かった。泣いた。
    神(カムイ)の涙…そのタイトルの持つ意味がこの本の隅々まで行き渡っていると感じました。
    アイヌをテーマにした本は数冊読ませて頂きましたが、やはり自然に対して畏敬の念を持つ生き方に心をうたれます。
    本書160ページに書いてある熊被害の予測など、正に今問題になっている事。
    自身も現代...続きを読む
  • 神の涙
    "少年と犬"の作家さんの、アイヌをテーマにした作品。
    個人的にはこちらのほうが好きだった。
    少年と犬と同様に、東日本大震災が一部で関与している。

    アイヌであることを誇りに思う敬蔵
    アイヌであることから逃げたい悠
    アイヌであることを知り、アイヌのことを通して自分のことや生きる意味を見つけようとする雅...続きを読む
  • 神の涙
    章の区切りと前後半の悠とまさひこの回と読み易いと思うし内容が良いから止まらない 不夜城は未読で殺人バイオレンスホラーが読めない身体になってしまったので、読む事はないけど、きっとハラハラドキドキが続く物語なんだろうな、とはいえ推理小説しか読まず消えた巨人軍の西村京太郎はほぼ読んでいたけど、急に殺人を読...続きを読む
  • 雨降る森の犬

    雨降る森の犬

    素敵な本でした。私も犬や動物は好きなのでタイトルと表紙の絵に惹かれて読みはじまったのですが、犬の持つ癒しの力と言うか安堵感がとても伝わってきました。
    6年前に飼い犬を亡くしてから悲しみのあまり次の犬を飼うことができずにいましたが、また飼いたくなりました
  • 少年と犬

    少年と犬

    多聞はどこに向かっているのか?誰を探しているのか?
    迷い犬として出会った人々の心の傷に寄り添い癒しながら目的地まで辿り地いたのは…震災によって突然別れてしまった大好きな少年に会うために旅をする多聞。
    最後は少年に出会えて良かったね。少年の心の傷も癒やし守り抜いて死んでしまったけど多聞はいつも少年と生...続きを読む
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    葵や前島たちに競馬の伊呂波を習う。登場する皆が陽気でタフ。テンポが良く、安定感ある読み心地。彼らの突飛な台詞に噴き出すことも。人の温かみや馬の素晴らしさを十二分に味わえる物語。
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    競馬好きが集まるバーを営む葵が、一頭の馬に惚れ込み、その馬を巡ってのお話。
    恋愛、犯罪をはさみつつ、競馬をロマンと考えるお金持ちや一方で競走馬の牧場の経営など様々な人達と関わりながら、惚れ込んだ馬の子供のレースのデビューを迎える。

    話のテンポも良く、葵を応援しながら楽しく読めました。
  • ソウルメイト
    エピソード毎に涙腺崩壊。自分が犬に弱いのもあるが、ほんとーーーに馳さんが書く犬が愛おしい。そして作者の犬愛が溢れて止まらない。
    読めば分かる。絶対犬好きの作者。

    そして調べてみたら案の定バーニーズLoveのバーニーズ第一優先で生きてる人だった。笑
    もうね、文章読んだだけで分かる。
  • 雨降る森の犬
    確か、初めて読んだ馳作品。
    ばっかみたいに泣いたのを覚えている。

    『不夜城』を書いた人と同一人物とはとても信じられない。暖かくってもう。優しく生きようと思える。
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    兄から受け継いだ競馬バーを一人で切り盛りする葵。常連たちと行った競馬場で一目惚れした馬はウララペツ、メグロマックイーンの孫。レースでは全く勝てず引退することになる。何とかこの血筋を残そうする葵と仲間たちの奮闘。

    非常に面白かった。久しぶりの徹夜本。競馬はやらないけど十分理解できる。絶妙に葵の恋愛話...続きを読む
  • 雨降る森の犬
    少年と犬が最初の出会いだった。同じ位いやそれ以上に入り込める物語 雨音のお母さんがどれだけヘンかと予想してたら正樹と同じ意見で自分の言動のおかしさに気づかないで、娘も彼氏も両方愛してると断言する 正樹の親父は酷かったが描き方も外野からで上手だね、家を出て現在ではアメリカにいてワルテルとお別れ出来ない...続きを読む