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第163回直木賞受賞作! 犬を愛するすべての人に捧げる感涙作
傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬は、なぜかいつも南の方角に顔を向けていた。
2011年秋、仙台。震災で職を失い、家族のため犯罪に手を染めた男。偶然拾った犬が男の守り神になった(男と犬)。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた(夫婦と犬)。人と犬の種を超えた深い絆を描く感涙作。解説・北方謙三
「少女と犬」を文庫で初収録。
※この電子書籍は2020年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
直木三十五賞受賞作という情報のみで読書スタート。震災の事、あがく登場人物たち、どうなるのかドキドキしながら読み進めました。あまりにもしんどい登場人物たちに休憩を挟みながら…しかし多聞の静かな優しさと強さに、彼らと同じように慰められたように思います。ラストは号泣してしましました。あくまで静かに寄り添う...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月20日
『犬には言葉は重要ではないのだ。人間の心をちゃんと汲み取ってくれる。』
犬と人の繋がりを感じられてすごく良かった。
個人的に『娼婦と犬』が好き。人々の悩みに寄り添いながらも癒してくれる犬の存在がとても尊い生き物に感じる。
私も犬を飼っていて、2ヶ月前に亡くなってしまったがずっと心の中で生き続けて見守...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月01日
多聞の旅を見ていると同時に、様々な人の人生を垣間見ることが出来る素敵な作品でした。昔飼っていた、心優しい愛犬を思い出し思わず涙。子どもの私が悲しんでいればいつでも慰めてくれる子でした。でも自分の体調不良はギリギリまで悟られないよう元気に振る舞っていましたね……。ようやく気づいた時には末期の癌で、随分...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月11日
多聞(たもん)という牡犬との物語。5つの物語。多聞の元飼い主は、阪神・淡路大震災の被害者で亡くなっていた。多聞は、一匹で旅に出る。いろいろな人と関わっていく心温まる話でした。光君を地震からの落下天井から守って死んでしまうけど、彼の使命は、それだったのだろうと思った。
もっと昔から縁が繋がっていたこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月28日
一匹の犬を通した連作短編集。いたたまれない気持ちになる時もあったが、あたたかな雰囲気の小説。主人公の犬に関わる人たちの話でもあり、さまざまな立場の人間が登場する。犬によって良くも悪くも人生の流れが変わっており、物語に緩急つけている。実際には起こり得ないだろう奇跡的な話ではあるが、犬好きとしてはこんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月26日
動物好きな私ですので、号泣でした。
もちろん、出来すぎな展開なことはわかりますが、それを置いておいても、切なく哀しく、そして温かさもある小説だと思いました。
産まれたときから、ほぼずっと犬を飼っていました(産まれた時には、メスの秋田犬がいて、わたしはこの犬に育てられたという説もある)が、最後の犬...続きを読む
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