【感想・ネタバレ】少年と犬のレビュー

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ネタバレ

多聞を通じて色んな人生を見られる作品でした。読み始めは多聞に関わる人が死んでいくので、「犬が人の業を見抜いて裁く」的な話かと思いました笑
ですが、多聞は人の心を察知する能力に長けていて、その人の最期(再起)に寄り添いながら旅をしていたのですね。
最終章「少年と犬」では胸が熱くなりました。
犬飼いたくなりますね、この感動。
1つ思ったのが、最終章でのお父さん。3.11を経験して移住したのであれば、せめて古民家ではなく耐震強度ありそうな家に住んで欲しかったかなー、、
不思議な犬の力はきっとあると信じています。

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2024年04月29日

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犬と人間、言葉という形で伝え合うことは出来ない。それでも、不思議な力で感じあって、心の目でお互いを見つめている。言葉をというツールを使わないからこそ、本質で通じ合えるのかもしれない

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2024年04月26日

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直木三十五賞受賞作という情報のみで読書スタート。震災の事、あがく登場人物たち、どうなるのかドキドキしながら読み進めました。あまりにもしんどい登場人物たちに休憩を挟みながら…しかし多聞の静かな優しさと強さに、彼らと同じように慰められたように思います。ラストは号泣してしまいました。あくまで静かに寄り添う多聞。彼に救われた人たちはどれほど安らぐ事ができただろう。いつまでもみんなの所にいてね。

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2024年04月22日

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『犬には言葉は重要ではないのだ。人間の心をちゃんと汲み取ってくれる。』
犬と人の繋がりを感じられてすごく良かった。
個人的に『娼婦と犬』が好き。人々の悩みに寄り添いながらも癒してくれる犬の存在がとても尊い生き物に感じる。
私も犬を飼っていて、2ヶ月前に亡くなってしまったがずっと心の中で生き続けて見守ってくれていたら嬉しい。

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2024年04月20日

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犬が好きなので読みました。
とても読みやすく素敵な作品でした。
人と犬との出会いから話は進んでいきますが一匹の犬を通してそれぞれの話が繋がっておりそこが面白かったです。
表紙の絵も本の内容がイメージしやすくなって好きです。

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2024年03月27日

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久しぶりに号泣した。
多聞の一途さ、強さ、優しさ、聡明さに夢中になった。
読み終えたのがちょうど3.11だったのも何か運命的なものを感じてしまった。

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2024年03月11日

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多聞の旅を見ていると同時に、様々な人の人生を垣間見ることが出来る素敵な作品でした。昔飼っていた、心優しい愛犬を思い出し思わず涙。子どもの私が悲しんでいればいつでも慰めてくれる子でした。でも自分の体調不良はギリギリまで悟られないよう元気に振る舞っていましたね……。ようやく気づいた時には末期の癌で、随分自分たちを責めました。ただ、獣医さんに言われたのが「飼い主さんを悲しませたくないから、平気なフリを頑張ってしまう子は多いんですよ」と。どうして犬ってこんなに思慮深くて、無条件に愛情をくれるのでしょうね。

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2024年03月01日

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ネタバレ

こんな感動話とは思わなかった。
今生きているのが辛い人たちが犬と出会って癒される話かなって思ってた。
でも3章目で飼い主が死んで、あれ、今まで飼ってた人たちみんな死んでね?って思ってからこわかった。
そー思ってたけど死んでも癒しがあって犬と出会えて幸せだったらいいんじゃないかなって。
5章目読んでこの犬は目的地があって後腐れないように死期が近い人のところでお世話になっているのかもって思った。
少年に会えて少年を庇って死んでいったのに他の人の力をかりながら少年のために死んだことに感動した。
読んでよかったです。

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2024年02月19日

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多聞(たもん)という牡犬との物語。5つの物語。多聞の元飼い主は、阪神・淡路大震災の被害者で亡くなっていた。多聞は、一匹で旅に出る。いろいろな人と関わっていく心温まる話でした。光君を地震からの落下天井から守って死んでしまうけど、彼の使命は、それだったのだろうと思った。
もっと昔から縁が繋がっていたことが、不思議。

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2024年02月11日

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素敵でした。短編の連作ものとしてこういう感じのつながり方はかなり好きですね。
主人公?多聞の賢さというか徹底ぶりがかなり素敵ですね。そしてそれを信用する完全に信用する各編の主人公たちの関係性。信頼感がかなり素敵でした。

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2024年02月08日

購入済み

少年と犬

多聞はどこに向かっているのか?誰を探しているのか?
迷い犬として出会った人々の心の傷に寄り添い癒しながら目的地まで辿り地いたのは…震災によって突然別れてしまった大好きな少年に会うために旅をする多聞。
最後は少年に出会えて良かったね。少年の心の傷も癒やし守り抜いて死んでしまったけど多聞はいつも少年と生きている。素晴らしい作品でした。

#泣ける #切ない #感動する

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2023年12月05日

購入済み

犬との出会い別れ

過酷な生き方をする人達と犬との関わり
いいお話でした

#泣ける #切ない #感動する

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2023年04月12日

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東日本大震災で飼い主を亡くしてしまった犬「多聞」の長い旅を描いた連作短編集。

愛犬家の馳星周さんらしい一冊。犬への愛情と尊敬があふれている気がします。
賢くて従順で、凛とした佇まいの多聞が愛おしくてたまらなくなりました。
そんな多聞が何度もボロボロになりながらも目指し続けたものとは…
最終章では涙

犬と人間の触れ合いを描いていますが、単なるハートフルな物語とはならず、ノワール感が漂うというのも馳星周さんならでは。

やっぱり犬はいい。
優しく気高い多聞のような犬と暮らせたら幸せだろうなと思いました。

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2024年05月18日

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ネタバレ

2023年出版 馳星周 「少年と犬」

第163回直木賞受賞

5年かけて岩手から熊本に渡ってきた犬の話。
また、7人の関わったきた人の苦悩。

繰り返し「大丈夫大丈夫」「東から西へ」

○少女と犬※この話が好き
事故で右足と両親を失った車椅子の少女の話。
福井県の東尋坊。"目標があると、人間って意外と頑張れるんだよね"(少女の言葉) 死を望んだ少女が犬のお陰で前を向こうとした台詞。
前向く姿勢に少し泣きそうになった。

○少年と犬※泣いた
仲良くなった子に会いにいくために5年もかけて旅して最後はその子の命を守った多聞。少年も死を受けいれつつ"心の中にいる"といった少年は素敵だと思った。

犬の力強さと優しさに胸を打たれ、
登場人物たちはみんな最後には救ってくれた多聞のことを気にかけていて「動物」は神秘的な力があるなと感じた。

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2024年05月03日

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めっちゃ感動してしまった!犬いい!!
犬の素晴らしさを再認識してしまった。実家で飼っている犬を思い出してしまう。
少年と犬の章は泣いてしまった。多聞賢い!
個人的には少女と犬の章が好き。犬だけど、もう自分の心の一部の存在だよね。
一気に読んで感情が高まりすぎてしまったが、後で冷静に思い返した時、多聞と関わる人が死にすぎて、え、また死ぬん??と思ってしまった。

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2024年05月01日

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人と犬の関わりを描く短編集。寿命が短いので、ペットを飼うのは気が進まなかったんですが、こんな犬なら一緒に暮らしてみたいと思いました。

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2024年04月26日

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東日本大震災で飼い主と死別した犬、多聞。
その後一匹で旅をし、さまざまな事情を抱えた人間に出会い、時をすごし、傷を癒していく。
連作短編集。

幼少期からずっと犬と共に暮らしてきた私は、感情移入しっぱなし。
たとえ会話は出来なくても、心は通じ合う。
何度助けられただろう。
犬の持つ不思議な力は確かにある。

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2024年04月22日

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ネタバレ

よかったし、感動した。
私はひどい動物アレルギーで、犬と一緒に暮らすことは今までも、多分これからもないけれど、本当にこういうことがあるんだろうか。そうなんだとしたらすごいな。なんとも縋りたくなる生き物だな。
光はずっと話さなかったのに多聞と暮らすようになってから話せるようになったことが、私にはすごく辛かった。両親も精一杯やっていたのに、ああ多聞じゃないとダメだったんだということがかなりこたえた。(別に作品の中では両親はそんなふうに思っていないのに)
良い小説だったなと思うけど私の好みではないなとも思う。言語化が難しいが、多分私は日常や、日常の少しの歪みが引き起こすような感情の機微が好きだ。飛び抜けて利口で、ちょっと人智を超越した本能的な力を持つ犬の存在が中心となり、さらに震災や人の死、別れという非日常に関わる話となると……なんというか、そら人の心動くやろと思ってしまう(?) これは父に勧められた本だが、本当に父とはことごとく好み合わないなと思う。いや、面白かったけど。逆に私の好きなものとか勧めてみたい。

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2024年03月20日

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文字が映像になって頭の中を流れ続けていた。
動物って良いよねとよく言うけれど、犬の特性、はたまた犬種、それ以上に1匹の犬の個性について考えたくなった。
うちは猫がいるのだけれど、その"うちの猫"の良さについて思いを巡らせた。

現実逃避のために小説にのめり込みたくて、父におすすめを聞いたら貸してくれた本。

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2024年03月12日

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様々な人と犬との出会いの中で、人は犬から大切なものを得る。相手が純粋であるが故に話せないが故に人は自身のなすべき事や自身のしたい事を知るのかもしれない。

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2024年03月07日

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ネタバレ

最期まで誇り高く、賢い多聞に涙が出てきた。
多聞に関わった人々も、多聞自身の人生を壮絶で濃い。多聞が神様という表現に違和感を持ったものの、きっと多聞がいようがいまいが、避けては通れぬ不幸だったんだなと解釈した。
多聞が人々の人生を玉響に導いたことには変わりがないのだから。

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2024年03月04日

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読み始めは多聞(タモン)を飼うと必ず拾った主達に不幸(ほぼ死)が訪れるため人間の業を犬が裁いているのかと思ったが違ってた。不幸は多聞がいようがいまいが決して避けて通れないもので必ず訪れる。自分が行くべき場所を定めていたのに出会った主たちの為にほんの少し寄り道をしてかけがえのない幸せな一時を最後に与えてた。犬は本当に無償の愛を人間に与える唯一の生き物だと思う。ただ残念なのは2点あり実在する地方が舞台なのに方言が一切なかったことと震災を体験した家族が何故耐震性のない熊本の古民家に移り住んだのか謎過ぎる。

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2024年02月28日

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ネタバレ

めっちゃ読みやすくて一気読みした。
初め多聞に出逢う人みんな死ぬじゃんって思って何多聞て死神!?怖っ!!て思ってたけど私の単なるホラー作品の読みすぎでした笑
そういえばある老人ホームで飼われてるわんちゃんが患者さんの死期を察知して不思議な行動を取るってゆう話聞いたことあるけど犬ってそういう不思議な力があるんだなって思った。
最後は悲しい結末だったけど5年間も想い続けてきた愛する人の1番近くでその人を守って死ぬって多聞は幸せだったんじゃないかなって思う。
犬ってやっぱり素晴らしい生き物だしいつまでも人間の1番の相棒だよね。

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2024年02月20日

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今までのソウルメイトシリーズとは全く毛色の違う内容で驚きました。
力強い文体とリアルな描写で、震災後の状況を生き生きと描いた作品です。内容は感動的なストーリーで、心に深い余韻を残します。
ただ、個人的には悲しい内容ばかりで、読み進めるのが少し辛かったかな。

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2024年02月18日

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ネタバレ

読みやすい作品だと思った。
犬飼いたくなった。

5年間も旅したけど約束を果たしたら呆気なく亡くなってしまう。意外とこれが現実的だな、と。
今までの人生の中で殆どの人は必ずどこかしらで犬と関わる機会があり、その経験とどこか通づる所が皆共通してあるのではないだろうか。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

多聞が完璧過ぎて、こんな犬だったら、と犬を飼っている自分をついつい想像してしまった。
犬と人間の絆、お互いを思う深い気持ちや心情が印象的だった。
我が家は猫を飼っているが、いつもより愛おしく感じた。

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2024年02月07日

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読むと犬を飼いたくなる。多聞が何を求めているのか気になり一気読み。最後はまあよくある展開ですがそれを差し引いても良い本。

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2024年02月05日

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ネタバレ

連作ものだとは思わなかった。
多聞が出会う人の境遇が多様で楽しい。
老人と犬がすごい好きで、弥一が最後は狩猟中に亡くなるんだろうなと分かってたのに、少し意表を突く展開と撃たれた時の台詞がめっちゃかっこよかったのも相まって良かった。

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2024年02月01日

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犬がすきだ。神様の遣わしものとも称される、誇り高く、賢く、突き抜けてやさしい、そのぬくもりを知っている。あの子の毛並みを、鼓動のリズムを、わたしの手のひらは確かに覚えていて、ずっとずっとわたしの中に生き続けている。
ぐるりと巡る7つの短編、透徹したいぬの眼差しによって見つめられる人びと。
あっけなく人は死に、奇跡のように生まれ、世界はしずかにつづいてゆく、いぬとともに。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多聞という1匹の犬が旅の道中、人々を癒していく話。拾ってもらってもふとした移動中、ある一定の方向(九州の方)を見つめることがあるため、真の飼い主の所に行きたいんだろうなと各々のタイミングで放す。
夫婦と犬、老人と犬の終わり方が良かった。

最終章、少年と犬が旅の終着点であったが、仙台から熊本まで光くんを求めて旅をしていたのだった。なぜ熊本に光がいると分かったのか、常に熊本の方向を誤らなかったのか。5日ほどかけて自力で移動したことになるらしい。また、熊本でも震度6〜7の地震が起きて家屋が倒壊し、屋根の落下から光を守ったことで大怪我をし臓器を傷つけてしまい、獣医に見せてもこの地震の混乱の中手術は難しく他もそうだろうし安楽死してやらないか?と同意し、実行。妻に話すと涙を流してショックを受けるも、光に恐る恐る話してみると僕の胸の中で生きてるから大丈夫だよ!とあっけらかん。

道中のエピソードも犬としてはしっかりしすぎているのはあるがまだ面白みが勝っていて良かった。しかし、最終章で明かされる旅の目的や、多聞の最期は出来すぎていて残念だった。

犬を飼いたい気持ちにさせてくれる1冊だった。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

人間にとって犬は必要不可欠な存在であると、本書を読み再認識しました。

ストレスや寂しさを緩和させてくれる犬、頼り甲斐のある相棒のような犬、悪いことから遠ざけてくれる守り神のような犬。なんて素晴らしい存在なんでしょうか。
知能が高く、人間の言葉を理解し、躾を守ることが出来るのは、犬の他に居ません。だからこそ、こんなにも身近に感じる動物なのでしょう。

本書は連作短編です。犬を通じて人間が癒されたり影響されたりします。(性描写有り)

感想を述べるにあたって、私が最も重要だと思っているのは起承転結です。
評価を星三にした理由として「結」の部分がかなり雑だと感じました。
登場人物の死亡オチが多かった。人間の不条理さ、現実の残酷さ、リアルさを出したかったんでしょうが、無理やり「死」を登場させなくても良かったのでは?うーん…自分に合わないからかもしれないが。

サクッと読めて、サクッと感動出来る。短編の良いところを引き出している。
特に「少女と犬」が良かった。(「少女と犬」は文庫で初収録だそうです)
思っていたラストで良かった。定石。ここで酷かったら嫌だとヒヤヒヤしました。
犬飼いたくなりますね。中型犬。もふもふに癒されたいです笑

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

読みやすくスラスラと一気に最後まで読めました。人と犬の絆を描いてはいますが、悲しい結末の話もいくつかあり私には少しこたえました。
表題作の少年と犬の物語を、短編ではなく長編作として読んでみたいなぁと思いました。

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2024年01月30日

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