丸山正樹のレビュー一覧
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手話にも違いがあり、複雑な問題があることを、初めて知りました。手話は先天的な聾唖の方にとって会話をするツールというより、第一言語でもある。だから、後天的な場合と相違がある事に納得ができた。 勉強になりながら、ミステリーの要素もあり、良い作品に出会えました。Posted by ブクログ
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まだまだ知らない世界があった。
以前は聾唖者(ろうあしゃ)と、聴こえる人を健常者または健聴者と呼んでいた。
自らを「ろう者」と好んで呼ぶのは、聾唖者は話せないことの意で、聴こえないが話せないわけではないという意思の表れだそうだ。
日本手話と日本語対応手話という種類があるのも、この本を通じて初めて知っ...続きを読むPosted by ブクログ -
ドラマ化されたのを機に再読。
やっぱりおもしろい!
目の前に広がるのは手話通訳士の法廷ミステリー。
本作が他多くのミステリー作品と違うのは、
ろう者を両親にもつ聞こえる子「コーダ」の存在やその子どもが抱える役割や苦悩。
「聴覚障害者」と言っても、「ろう者」「中途失聴者」など色々な方がいること。
手...続きを読むPosted by ブクログ -
今回の作品も学ぶことが多かった。
手話にも日本手話や日本語対応手話といった種類がある事や、なんとなくろう者って呼ぶことに抵抗があったけどそんなことはなくて、それも結局聴こえる側の偽善だったなぁと。
本作はミステリーではあるけど
ワンダフルライフでもそうだったが、作中で知らなかった世界と向き合える時...続きを読むPosted by ブクログ -
「デフ・ヴォイス」4作目。
聾の家族の中でただ一人、聴者として育った荒井尚人。警察官のみゆきと再婚、みゆきの連れ子、美和と尚人とみゆきの子ども、瞳美と暮らす。瞳美は聾の子どもだった。美和は高校受験、瞳美は手話を母語として教育する私立の園に行く年齢。コロナ禍で自宅待機になるなか、尚人の手話通訳の仕事も...続きを読むPosted by ブクログ -
手話に種類があることも、コーダという言葉も何となく聞いたことはあり知っているつもりでいたが、先天性のろう者と中途失聴者の人が使う手話や文化の違い、コーダの苦悩など知らなかったことばかりだ。
『手話』=『言語』 外国語を覚えるように手話を覚えられたら自分の世界も広がるのかな〜(英語も覚えられてないけど...続きを読むPosted by ブクログ -
読み始めてすぐに、これはハマる、と思った。
文体はすごく読みやすくて、
自分の全く知らない分野だったけれど、
イメージがしやすく、
知らないからこそ法廷の手話通訳士の重要性、
特に「権利」についての重篤さについて
しみじみと思った。
言語は思考のツールだとはよく言うけれど、
ろう者にとっても同様で...続きを読むPosted by ブクログ -
これは絶対面白い小説だ!と直感。
生まれ育った環境によって、手話もいろいろと変化するんだと知りました。
ミステリー小説としても秀逸でした。Posted by ブクログ -
実によくできた物語で、とっても楽しめました。
夫婦間の問題は、普段表立って分からなくともそれぞれに抱えているものだと思いますが、1度疑心暗鬼にとらわれるとこうも崩れるのかと、感情のジェットコースターがなんともいえませんでした。
そして、嫉妬や妬みからどこで恨みを買っているかも分かりません。
身近な人...続きを読むPosted by ブクログ -
年末にドラマを観て原作を読みたくなった。荒井という人物のバックボーン、人間関係などがよくわかった。そして、手話について、新たな認識を得た。読後はやりきれないものを感じた。姉妹の葛藤、家族の繋がり、心の繋がりを強く感じる作品であった、