丸山正樹のレビュー一覧

  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
    あちこちに伏線があるのに、なかなか確証に至れない。
    読んでる間中メンタル振り回されたけど、読後感は爽やかで良かった。
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
    ミステリ要素も面白いし、コーダ、聾者の心理描写も秀逸。大満足の一冊。
    オーディブルで聴いたが、ナレーターさんも良かった。
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
    推理小説としてもおもしろい。そのうえで、ろう者とろう文化(手話)をめぐる基礎知識や社会課題も自然に詳しく説明されるので、読むと確実に世界が広がります。NHKでドラマ化(23.12.)されましたが、私は原作の方が好みです
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
    NHKのドラマがあまりにも素晴らしくて、原作を読みたくなりました。
    原作も素晴らしい。特にラストが素晴らしくて、ドラマもこの終わり方にしてほしかった。
    今まで知らなかった2種類の手話やろう者の考え方、コーダの思い、デフヴォイスの意味など,勉強になったことはたくさんありますが、何よりも読み物としてお勧...続きを読む
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
    聴覚障害を持つ方が話す「言語」にも、いくつか種類があるのにも驚かされましたが、なにより、「コーダ」である主人公の生い立ちをうまく絡ませながら、極上のミステリー小説に仕上げているなと感じました。

    本作では、聴覚障害が一つのテーマとなっていますが、メインテーマは「家族」だと感じました。ラスト付近では、...続きを読む
  • デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
    Audibleで聴いた。
    聾唖者の方の事を知らなさすぎるなと実感した。
    周りのいないのを言い訳に距離を置いてきたのかもしれない。手話にもいろいろあり、今からワタシが勉強してもぎこちないんだろうな。
    コーダの存在も初めて知った。そのことで本人が苦しんでいることも。
    話の内容は、すごく引き込まれるものだ...続きを読む
  • 刑事何森 逃走の行先
    ベトナムの人たち今はまだ日本に働きに来てくれているかもしれないけど、そのうち日本以外の国行っちゃうだろうな、もっと大事にしろよって思いながら読んだ。
  • わたしのいないテーブルで
    今回はコロナ禍の下、ろう者社会と主人公の家族に起きた出来事をドキュメント風に描かれていた。同時期に現実社会で起きていたことも取り入れられていたのでより実感がわいた。聴こえる者の中でただ一人聴こえない者、聴こえない者の中でただ一人聴こえる者、どちらも孤独なんだとよく理解できた。難しい問題だけど決して目...続きを読む
  • 刑事何森 逃走の行先
    技能実習生、パパ活、入管問題を絡めた連作短編。その社会問題を背景に犯罪を犯してしまった弱い立場の女性たち。逮捕する事が決して解決に結びつかないじれったさ。何森の刑事の役割と信念で揺れる中での決着はモヤッとするが、それがこの作品のキモでもあるのではないか。著者からの問題提起が読後、大きな余韻となって残...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    前作よりおもしろかった。登場人物一人ひとりの物語が丁寧に描かれているように感じる。
    三編の連作集だけれど、一作目はさらっと。読み進めるうちにぐいぐいのめり込んだ。表紙のシーンを見つけた時は胸が熱くなって…。
    ミステリの真相も少しひねりがあっておもしろい。
    それにしても、警察の取り調べでの聴者の横柄さ...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    前作があるのを知らずにこの書籍を初めて読みました。
    龍の耳と書いて「聾(ろう)」このタイトルの意味にそんな意味があったのですね。聴覚障害者の想いや環境などなかなか知ることも出来ないことが、こんなにも沢山あるんだと実感しました。手話にも色んな表現があり、書籍にもどのように表現するかひとつひとつ明記され...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    「デフ・ヴォイス」3冊目。
    みゆきと再婚し家事や美和の世話もしながら手話通訳士を続ける荒井が出会う4つの事案。

    第一話、「聴こえる人たち」中心の社会にあって「聴こえない人たち」が不便を強いられる中で、せめて命にかかわることだけでももう少し何とかならないかというぎりぎりの思い。
    聴こえない被疑者の調...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    ろう者について全く知識がないので全てにおいて新鮮だった。シリーズを読んでないがどの短編も充分満足できた。一作目から是非読みたい!
  • 慟哭は聴こえない
    デフ・ヴォイスシリーズ第三弾。
    ろう者が緊急時に通報することの難しさが浮き彫りに。
    健常者には当たり前のことが、ろう者にとってはそうではない。
    分かっているつもりで、まだまだ分かっていなかったことに気付かされた。
    ラスト、彼女自身には聞こえない慟哭が、胸を刺す。

    他に、ろう者が会社を訴えた民事裁判...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    デフ・ヴォイスシリーズ第二弾。
    発達障害と場面緘黙症を併せ持つ少年が、手話を習得することで他者とのコミュニケーションが取り易くなるということが驚き。なるほど。その手があったか。
    モリカケ問題を連想させるストーリーを絡め、発達障害者を持つ親の苦悩も描かれ、前作よりも広く、深く、厚みを持った作品になって...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    タイトルの意味も分からず読んで、のめり込んでしまった前作。ミステリー仕立てなのに、現代社会における聴覚障害の方たちへの認識不足を思い知らされた。
    今回はさらに、支援学級にまでテーマが広がっており、読後は自分の見解が深くなるのを実感する小説だった。
  • わたしのいないテーブルで
    手話通訳士の荒井。ろう者の娘が料理中に聴者の母親を刺す傷害事件発生。黙秘する娘の心を開けるのか。

    傑作。同じ日本という国で生きていても、話せるか聴こえるかでこれほどまで意思伝達出来ないのかと驚く。デフ・ヴォイスシリーズ今後も続くことを心から望む。
  • わたしのいないテーブルで
    これでスピンオフ除いたらデフヴォイスシリーズ完読です
    どれも、とてもいい本でした

    コロナ禍で、ろう者のコミュニケーションが難しくなっている
    そんなニュースを見たとき確かに口の動きや表情が見えにくくなるから全然わからないだろうなと。マスクを外すなんていい顔されなかっただろうし…

    特集、という形でわ...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    やっぱり最後泣いちゃったな。
    私自身ADHDとASD持ってるっていうのもあって、確かにって思いながら読んでた。
    いいなーーー。
    またいいの読んだって満足感。
    一気に読めた。
  • 龍の耳を君に
    なんといってもストーリー自体が面白い。楽しんで読みながら、自分が何気なく暮らす社会が障害=人と異なる特徴をもっていることで、いかに暮らし難い社会なのかということが伝わってきました。