丸山正樹のレビュー一覧

  • わたしのいないテーブルで
    このシリーズは いつも 大切なコトを教えてくれる

    私たちには 知らないコトがたくさんあって
    知らずに通り過ぎてきた中には きっと こんな人達もいたんだろう

    追体験
    読書の醍醐味を存分に感じさせてくれるシリーズだと思う
    ゆっくりでいいから 長く続けて欲しい
  • わたしのいないテーブルで
    シリーズを通して、ろう者を取り巻く実情について伝えてもらい、考えさせてもらった。今回はコロナ禍の状況下で展開される物語ということで、迫真性が強い。第八章応援で、母道代がかつて寄稿した文章を読んで涙する尚人。彼の幼きころの気持ちも分かるし、今となって母の胸の内を知り悔いる気持ちも分かる。血縁の有無を問...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    とてもよかった…水久保手話というのがあるのね〜

    書きたいものがあっても、書かなくてはならない理由がなければ、完成しないのが小説だってどこかの誰かが言っていたけど、そうかもしれないね
  • 漂う子
    居所不明児童の問題を扱ったお話

    フリーランスカメラマンの二村直は、恋人で小学校教師の祥子から妊娠を告げられる。気に障る親のせいか、自分の子供を持つことに拒否感がある直は結婚や堕胎の提案をためらう。
    その問題とは別に、祥子の教え子で父親と共に連絡が取れなくなった紗智を探すことになった直が、手がかりの...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    第1話 慟哭は聞こえない 第2話 クール・サイレント
    第3話 静かな男 第4話 法廷のさざめき
    エピローグ

    耳から得る情報や言葉で発する情報のなんと多いことか。
    自分の口から出ていく情報は自分の耳が機能してこそ正しく発信できるのだと思い知らされた。
    言葉を出せなくても思いが伝わる場...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    デフ・ヴォイス第三弾

    結婚して子供が産まれた荒井
    その子供は耳が聞こえない子…
    新生児の頃からの補聴器、人工内耳、それについての葛藤…

    もうこのシリーズずっと続いて欲しい(T ^ T)

    龍の耳のえいち君が中学生でちょっと登場したのも嬉しかった♪
  • 慟哭は聴こえない
    1/100
    全4話 丸山正樹ワールドはやはり素晴らしい!
    聾者のおかれた現実は本当にそうなのかと気持ちがいっぱいになる。
    もっと知りたい!
    そう感じます。
  • 漂う子
    居所不明児童、という言葉をこの作品で知った。
    虐待などによってうまれるそういった子どもやストリートチルドレンの背景や、暮らしについても描かれているドキュメンタリーとも言える小説。

    話としては、お父さんとともに行方不明になった婚約者が担任で受け持っている娘を、なんとなくのきっかけで主人公が追っていく...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    主人公の荒井尚人が手話通訳者として、そして過去に警察事務官をしていたことから法廷の通訳もこなす。
    そんな中で、荒井も家族を持ち、悩んで子どもを持つことを選択する。

    そして生まれてきた瞳美はろう者だった…
    母親のみゆきは、聴者に近づけるよう人工内耳を手術で埋め込みたい、と悩み、最後にろう者として育て...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    デフヴォイスシリーズ第三弾!
    今回も初めて知ることもたくさん。また新たな世界を見せて頂きました。
    丸山さんの社会派小説は、毎回心に訴えかけられるものがあって勉強になる。
    広く読まれて欲しい作品です。

    *「慟哭は聴こえない」
    産婦人科での通訳。
    読後、胸を抉られる思いでした。
    医療通訳をめぐる問題や...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない

    一気に読み終わってしまった

    勿体なくて
    ゆっくりゆっくり
    読もう

    と思ったけど
    止まらないよね
     
    前2冊で
    ろう者の環境が
    少しでも知った気でいたけど
    最初の話から
    衝撃を受けてしまう…

    私達が
    普通だと思う日常が
    とても大変で不便な事なんだと
    改めて知る

    そして
    命の危険を知らせる事す...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない

    心に沁みます

    デフ・ヴォイスシリーズで初めて読んだ作家さんです。文章も場面転換も分かりやすく読みやすいです。でもサクサク読んでしまう軽い内容ではなく、本当に心に沁みる良い小説でした。
    手話の種類や『聴こえ』の度合いなどについても勉強になることが多く、もっと理解していきたいと思いました。
  • 慟哭は聴こえない
    シリーズで 繋いでいくお話っていいなぁ... と しみじみ そして どっぷり 作品の世界観に浸る

    時と共に成長もする 変化もする
    でも どれだけ時間をかけても変えられないものもある

    色々なコトを知り 感じ 考える機会をくれる このシリーズ
    ぜひ続いて欲しい
    また 彼らに会えるのを楽しみにして待ち...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    手話通訳士の荒井を通して語られる聴者の世界の中での聾者の苦しみ、そして互いの世界への歩み寄りの難しさが丁寧に描かれる4つの短編。産婦人科受診や救急通報でのシステム上の問題に対する問いかけや会社からの不当な扱いに立ち上がる話、世間とのイメージの乖離の苦しみ等今回も聴者として持つある意味での傲慢さにも気...続きを読む
  • 漂う子
    親としての自覚、それはどこでどうやったらできるのだろう。周囲から?教えてもらう?自分で?背中を見て?

    初めての子供がお腹に宿ったと分かった時、自覚の じ の字も持ってなかった私の心は途方にくれた。夫の一言が少しの灯りをくれた。彼がどんな気持ちでそう言ったのかいつか聞きたい。

    この世に生まれること...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    「デフ・ヴォイス」シリーズ第3弾。手話通訳士・荒井の仕事を横軸に、みゆき・美和との家族としての成長、甥っ子(兄の息子)司の悩みを縦軸に6年間が描かれています。

    第1話「慟哭は聴こえない」
    男性通訳者は歓迎されない産婦人科での通訳。初めての出産を控えたろうの夫婦と出会う。
    美和は小学3年生。
    冒頭の...続きを読む
  • 夫よ、死んでくれないか
    まず、タイトルに持っていかれました(笑)。
    自宅に持ち込んですぐ、夫には、今家にこんな本があるよ、とちゃんと話して、それから手に取り、一気読み。

    30代の麻矢たちの愚痴は、うんうんよくわかる。
    でも、最後、別れるん??
    なんだかんだありながらもいったん結婚した相手とずるずる続けてしまう感覚は、、、...続きを読む
  • 刑事何森 逃走の行先
    ベトナム人の技能実習生が上司を刺して逃亡した。刑事の何森はその行方を追ううちにその奥にある問題に直面する。
    「デフヴォイス」シリーズの何森が主人公の話。入管やホームレスなどの問題が描かれていて、重たい内容だけど、ぐいぐい読ませる。
  • 夫よ、死んでくれないか
    衝撃のタイトル。著者が男性なことにも驚き!普段は女性著者の作品を読むことが多く、男性目線が新鮮だった。この作品に出てくる男どもは、イヤ〜な奴が多い。引きこもりの兄のねちっこさ、バーの男の下心、ガーベはやべー夫だし。主人公の夫も頭わるすぎ!!著者の「同性ならでは」の皮肉を感じた。
    一番好きなのは、あと...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    シリーズ2作目。
    今回も凄く良かった。
    知ることって大切。ろう者や手話、障害のある方が現代で生きていく上で感じる生きづらさ。
    今回は場面緘黙症、発達障害を持つ少年も出てきた。
    場面緘黙症について、実は小学校1年生の頃にクラスメイトの女の子がそうだった。
    当時は無知で子供だった私は、その子に「なんでお...続きを読む