漂う子

漂う子

880円 (税込)

4pt

『デフ・ヴォイス』で話題の著者による傑作長篇!
現代社会が抱える闇のひとつ――「居所不明児童」とは?

恋人の教え子・紗智が父親とともに突然姿を消した。
彼女を探すことになった二村直は、ただ一つの手掛かりをもとに名古屋へ向かう。
所在がわからない子供、「居所不明児童」という社会の闇を知るうちに、直は重大な決断を迫られる――。

子を持つとは、親になるとはどういうことか。
話題作『デフ・ヴォイス』の著者が描く感動のミステリー!

解説・大塚真祐子(書店員)


※この電子書籍は2016年10月に河出書房新社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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漂う子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     この小説に限らず、丸山先生の小説は
    親になるとはどういうことか、子供を育てるとはどういうことか。また家族になるとはどういうことなのかを考えるきっかけになるテーマを、物語を通して提示してくれる。

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    デフヴォイスの時も感じたことだけど
    この方の作品はホント勉強になりますm(_ _)m

    居所不明児童…初めて聞く言葉
     
    今作も膨大であろう取材、資料、それらの内容が
    深くなりすぎず、けれど分かりやすく、小説としてのストーリーに組み込んである。
    主人公が一人の少女を捜索することがちょっとしたミステリ

    0
    2022年05月15日

    Posted by ブクログ

    居所不明児童の問題を扱ったお話

    フリーランスカメラマンの二村直は、恋人で小学校教師の祥子から妊娠を告げられる。気に障る親のせいか、自分の子供を持つことに拒否感がある直は結婚や堕胎の提案をためらう。
    その問題とは別に、祥子の教え子で父親と共に連絡が取れなくなった紗智を探すことになった直が、手がかりの

    0
    2022年03月04日

    Posted by ブクログ

    居所不明児童、という言葉をこの作品で知った。
    虐待などによってうまれるそういった子どもやストリートチルドレンの背景や、暮らしについても描かれているドキュメンタリーとも言える小説。

    話としては、お父さんとともに行方不明になった婚約者が担任で受け持っている娘を、なんとなくのきっかけで主人公が追っていく

    0
    2021年11月23日

    Posted by ブクログ

    親としての自覚、それはどこでどうやったらできるのだろう。周囲から?教えてもらう?自分で?背中を見て?

    初めての子供がお腹に宿ったと分かった時、自覚の じ の字も持ってなかった私の心は途方にくれた。夫の一言が少しの灯りをくれた。彼がどんな気持ちでそう言ったのかいつか聞きたい。

    この世に生まれること

    0
    2020年07月31日

    Posted by ブクログ

    居所不明児童という存在、その壮絶な状況。
    そして虐待を受け居場所を無くした子供達。
    親は守ってあげるべき立場なのに…。
    やり切れなさを感じる。

    子供を持つことが怖い直が、彼女の教え子を探していくうちに成長していく。

    0
    2024年03月28日

    Posted by ブクログ

    児童虐待や戸籍がない子供達の話、読んでて苦しかった。でも知らなくては何も始まらないし、子供達も救えない。読んで良かった。

    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    読後というより、読み進めるうちに色々と考えることになった。登場人物の心境やセリフがいちいち心にささる。
    呑気に生きて来れた事に感謝しつつ、知った事実から目を逸らさず受け止めていこうと思う。

    0
    2020年09月23日

    Posted by ブクログ

    デフ・ヴォイス以上の衝撃作だと思う。日本には1年以上,所在が分からない子供(中学生以下)が千人以上。そしてそれすらも氷山の一角というのだから驚きを超えて寒気すら感じる。漂わざる得ない子供の目を覆いたくなるような悲しい現状に多くを考えさせられた一冊でした。超オススメ。
    あらすじ(背表紙より)
    恋人の教

    0
    2020年05月11日

    Posted by ブクログ

    デフ・ヴォイスがよかったので、同じ作家さんのこちらを購入。
    居所不明児童を探すお話。家の事情、親の事情で学校に行けなかったり、虐待されたりする子供が問題になっているが、「親が悪い」といって引き離すだけでいいのか?
    周りの私たちに何ができるのか?という問題提起をしている小説。
    いろいろ考えさせられた。

    0
    2019年12月11日

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