ウェルカム・ホーム!

ウェルカム・ホーム!

1,584円 (税込)

7pt

介護される人は、どんな世界を
生きているのだろう

特養老人ホームの日常にあふれる謎。
それは人生の軌跡につながっていた――

『ワンダフル・ライフ』で「読書メーター OF THE YEAR 2021」総合第1位。重度障害者の妻と約30年寄り添う著者が紡ぐ、渾身の連作短編集。

笑ったのち、7回泣けます。

〈あらすじ〉大森康介は新米介護士。特別養護老人ホーム「まほろば園」で働き始めたものの、便臭にはまだ慣れることができない。しかも認知症の人、言葉が不明瞭な人相手の仕事は毎日が謎解きだ。認知症の登志子さんが一度だけ食欲を取り戻したのはなぜ? 口に麻痺のある當間(とうま)さんが言う暗号「アアイオウエ」の意味は? その答えにたどり着いた康介は、この仕事の面白さにちょっとだけ気づき……。

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ウェルカム・ホーム! のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私自身が従来特養に務めている
    この物語は従来特養を舞台にしているため、めっちゃ共感する
    認知症や夜勤コール、お看取りや家族の反応など、現場の空気感が本当に現場そのままだ
    介護現場の現実が良く描かれてる

    『臭い』の問題
    最初の課題だけれどこれは本当に…慣れる!
    病院と同様に施設も独特の臭いがある

    0
    2023年02月20日

    Posted by ブクログ

    お金を貯めるため、足がかりとして介護士になった康介。勤務先の特養という状況下での日常のミステリーと共に、新人介護士・康介が、泣いたり笑ったり、様々な経験を積み成長する姿に、ページをめくる手が止まらない。特に、アンパンマンのマーチを歌いながらの心臓マッサージはとにかく泣ける。初めての深夜勤務でこの経験

    0
    2022年12月30日

    Posted by ブクログ

    特別養護老人ホームで働く康介。そこでの出来事に最初はただ面白く、ツッコミながら笑っていたけど...。読み進めていくうちに、心が苦しくもなり、暖かくもなり...。そこで過ごす人達のいろんな思いや、過ごしてきた日々を大切に思ってくれる人がいる事がどんなに大切か。

    人は老いていくものであり、その最後をど

    0
    2022年07月21日

    Posted by ブクログ

    特別養護老人ホーム「まほろば園」を舞台にしたこの作品の登場人物たちは本当に人間くさくて、こんな人どこかに絶対いそうだと思える佳作だと思いました。


    主人公は、そこに就職したばかりの新人職員の大森康介27歳。デザイン専門学校を卒業しましたが、就職難でこの仕事に就きました。

    最初は仕事で自分の体に便

    0
    2022年07月07日

    Posted by ブクログ

    入院中に読みました。臨場感満点。ほんとうに介護士・看護師の方たちはすごい仕事をしていると思います。献身的なんて言葉では表しきれない、技術と精神のプロフェッショナル。

    世の中体力的には同等にきつくても、精神的にはもっと楽な仕事はあるわけです。でもなぜこの仕事を続けるのか、プロフェッショナルな域まで辿

    0
    2022年07月01日

    Posted by ブクログ

    28/100
    久しぶりの著者の本を読ませていただきました。

    「介護される人は、どんな世界を生きているのだろう」
    特別養護老人ホームに介護士として働きはじめた主人公 大森康介 が介護士としてそして人間として成長していく様を描いている事と、敬遠されがちな仕事も悪くないと感じてくる様は何故かホッとする。

    0
    2022年06月29日

    Posted by ブクログ

    こんなに泣かされるなんて思いも寄らなかった。

    第四話『別れのワルツ』で主人公と一緒に号泣。
    ようやく落ち着いたのに最終話で再び涙。

    舞台は特別養護老人ホーム。
    「とりあえずの職場」として働き出した康介が、介護の世界の奥深さに触れ、成長していくたびに何とも言いがたい幸せな気持ちになる。

    介護士の

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    一気に読み終えた。介護施設の話なので考えさせられることもあるが、そう思えたのは著者の描写のリアルさがあるからだと思う。そしてそれもそのはず。実際の職には就かなかったようだが、介護ヘルパーの資格をとるべく介護施設へ実習に行き、現場で働いている方々からヒアリングもされていたそうな。
    やはり現場を経験して

    0
    2023年01月06日

    Posted by ブクログ

    著者自身が介護経験者。介護者資格を取るための特老ホーム実習中に東日本橋大震災に遭遇。本作は、その時の体験に着想を得たとのこと。

    本編を読み、あとがきを読み終えて思ったのは「これは続編を読みたい!」ということ。
    介護現場を垣間見た気分になりました。
    職員が日常何気なく流してしまっていること、不快感を

    0
    2022年11月16日

    Posted by ブクログ

    地獄絵図もあるんだろうけど、みんなに看取られ逝けるならホームも悪くないのではと思ってしまう。「入所者の願いと自分たちの希望は突き詰めていけば相容れなくなる」イヤならホームに入らなければいいじゃないか、では済まないか。介護問題は本音、本気で取り組まないと、この国は滅んでしまう。

    0
    2022年10月13日

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