丸山正樹のレビュー一覧

  • デフ・ヴォイス
    今まで 聴こえない人たち のことを何と呼び、どんな風に接したことがあっただろう? と考えさせられた。
    コーダ=聴こえない両親のもとに生まれた、聴こえる子どもである主人公には、これからの続編(まだ読んでいないので)でぜひ幸せになって欲しい。
    私の好きなサスペンスでもあり、ノンフィクション?と思うような...続きを読む
  • 刑事何森 孤高の相貌
    いやあ痺れる、とてもよい本でした。ただ殺したとか謎解きとか捕まったとかの完結してスッキリとはまるで別物、ラストの犯人の表情を知れば、あーどうして捕まえるのとか思わん。何森の使命感だけで、相当な優秀さ、せせこましい警察社会の不正が本当に腹が立つ。ロストの後半の桐子の回に何森の捜査に書き方が上手すぎる、...続きを読む
  • ワンダフル・ライフ
    無力の王(1)/真昼の月(1)/不肖の子(1)/
    仮面の恋(1)
    無力の王(2)/真昼の月(2)/不肖の子(2)/
    仮面の恋(2)
    無力の王(3)/真昼の月(3)/不肖の子(3)/
    仮面の恋(3)
    エンドロール

    始めの話は中心の二人の名前がはっきりしない。摂がいて、岩子がいて、GANCOがいる。岩...続きを読む
  • ワンダフル・ライフ
    全く関係がないと思われる4つの男女の物語。構成からしてきっとどこかで繋がるのだろうと予想してきたけれど、そうきたか。
    健常者とは障碍者とは、介護、不妊、いや普通ってなんなんだと色んなことを考えさせられる。
    全てがわかったときに、驚いた以上に切ない気持ちでいっぱいになった。
  • わたしのいないテーブルで
    やはり、最高です。
    大ファンです。
    泣けます。

    4作目の本作はコロナ禍一年目の最中という設定。
    瞳美ちゃんもすっかり大きくなっている。

    ディナーテーブル症候群というのが
    タイトルにつながるのだが、
    家族の中で、
    自分が愛されていること、
    大切な存在だと扱われること、
    自分の意見を求められ聞いても...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    それぞれの作品から、家族の繋がりや、障害への社会の壁、生きづらさ、けれど、生きていく強さを、感じました。
    主人公の家族も、葛藤しながら、家族らしくになっていく過程が、伝わってきて、読んで、よかったです
  • ワンダフル・ライフ
    新聞の書評を読んで購入、初めての丸山正樹。
    障害者、人の尊厳といった物を基軸に、4つのストーリーを時間軸を交差させながら、それぞれの主人公の視点で描いています。
    クライマックスで・・いや、エピローグ的な部分の最後で・・・ヤラれます。完全にヤラれました!
    是非!予備知識無しで読んで頂きたい!超オススメ...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    なんでも、そうだと思うのですが、当事者にならないと、その人の本当の気持ちは、わからないんだろうな〜と、思います

    知る努力や、歩みよりは、できるけど、本当のところは、どこまで寄り添えるのかなぁと、考えてしまいます

    Uber Eatsさんで、聴覚障害の方がいらっしゃったことがありました

    聞こえる方...続きを読む
  • 刑事何森 逃走の行先
    デフ・ヴォイススピンオフ、何森刑事が主役の第2弾。今度はフォンさん主役のお話も読んでみたく思ってしまった…スピンオフのスピンオフ!
  • わたしのいないテーブルで
    デフヴォイスシリーズ4作目。
    3作目まで読んで、やや満足した感じがあって、もういいかなとすら思っていたけれど、読んでよかったです。

    マジョリティであるはずの尚人が家族の中ではマイノリティであり、その孤独感というところがデフヴォイスシリーズに深みを持たせてきていたと思う。
    だけど、家族の中で一人だけ...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない
    今回もすごく良かった。

    娘さんの成長についてもっと読みたかったけど、
    人工内耳のこととか、
    先天性失調児をどう育てていくか、
    様々な葛藤が描かれていたのが
    胸を打った。

    障害者雇用制度についても、
    問題はいろいろあるんだろう。
    うちの職場にもいらっしゃるけど、
    半年〜一年くらいで替わられている。...続きを読む
  • わたしのいないテーブルで
    シリーズの最新作であるこの作品は、今までて一番早く読み終えた。
    NHKのドラマも見たせいか、登場人物がかなり私の頭の中で整理されたからだろう。

    本を読んだことで、手話に対してある程度の認識を学んだ気にはなっていたが、改めてまだまだ足りていないことを思い知らされた。
    特にコロナ禍の学校給食で手話が取...続きを読む
  • ワンダフル・ライフ
    ななななんとなんと繋がるミステリー^_^
    まさにワンダフルライフな女性なの^_^
    さらに素晴らしきかな人生…
  • わたしのいないテーブルで
    シリーズ第4弾。自尊心がテーマかな。美和ちゃんや瞳美ちゃんがどんな大人になるのか、書き続けてほしいです。
  • 水まきジイサンと図書館の王女さま
    実はデフ・ヴォイスを読んだことなくて、
    いきなりスピンオフを読んじゃった私(笑)
    でも、本編を読んてみたいなと思えた。
  • わたしのいないテーブルで
    今回も、荒井一家の成長とともに。
    聞こえない者の人権っていうか、存在について考えた。
    聞こえないから意見言えないから
    でも、それは彼らがなにも考えてないわけ、ではないよね。

    人として生きていくのに必要なものって?
    自尊心だと思うんだ
    というくだりがあった。

    聞こえない人にとって、今の世の中は自尊...続きを読む
  • 龍の耳を君に
    デフ・ヴォイスの続編。推理小説としては先が読める展開だが、それでも引き込まれる内容で一気に読めた。暗い話の中にあって、美和の存在が唯一明るく際立っていた。荒井とみゆきには幸せになってほしい
  • 慟哭は聴こえない
    シリーズ第3弾。HALと美和ちゃんが気になったので最後はうるうるとほっこりとしました。ずっと書き続けてほしいシリーズです。
  • 慟哭は聴こえない
    「デフ・ヴォイス」シリーズ3作目。
    1 慟哭は聴こえない
    新開のことから手話通訳を休んでいた荒井だったが、徐々に復帰。みゆきとも籍を入れ、兄の悟志家族とも顔合わせをする。そんな中、ろうの夫婦の妊婦検診の通訳を頼まれる。妊娠という女性のほうがいいのでは?という通訳に困惑する荒井だったが、医療通訳をして...続きを読む
  • 慟哭は聴こえない

    それぞれの世界で

    手話通訳士の荒井尚人。前作から時がかなり経過し、みゆきと結婚後、女の子を授かる。その子には聴覚障害があった。どのように育てて行くか、尚人とみゆきの葛藤。同時に4つの物語が並行して展開する。聞こえることが普通の私には、聞こえない世界がどんなものか想像できない。しかし、それぞれの世界で、悩みながらも成長...続きを読む