【感想・ネタバレ】龍の耳を君にのレビュー

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Posted by ブクログ

なんでも、そうだと思うのですが、当事者にならないと、その人の本当の気持ちは、わからないんだろうな〜と、思います

知る努力や、歩みよりは、できるけど、本当のところは、どこまで寄り添えるのかなぁと、考えてしまいます

Uber Eatsさんで、聴覚障害の方がいらっしゃったことがありました

聞こえる方だと、思っていたので、配達物の番号を聞くのですが、2度ほど聞いても、何も、言わない
?と、反応してしまったところ、スマホの画面で、番号を見せてくれました

あ〜、そうなんやって、気づいて
申し訳ない気持ちになりました
申し訳ないと思うことも、よくないのかな?とか

とても、難しいです
私達も、どこまでアンテナを張っておくべきなのかな〜とか
障害がなくとも、人に、あれこれ、気を回し過ぎて、心が疲れてしまうことも、たくさんあるので

本当に正解がないですね

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

デフ・ヴォイスの続編。推理小説としては先が読める展開だが、それでも引き込まれる内容で一気に読めた。暗い話の中にあって、美和の存在が唯一明るく際立っていた。荒井とみゆきには幸せになってほしい

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

2作目です。
最近のイチオシです。

今回は、ろうだけでなく
自閉症、緘黙についても取り上げられていた。

緘黙については詳しく知らないので、
そうなんかなぁーって思うだけだったけれど

ろう学校での教育や、
ろう者への取り調べについての部分は
人権無視のあまりに酷い有様で、
本当にこんなんなのか知らないけれど、
きっとそうだと思えてしまう、
なんて理不尽で不当な扱いを受けてしまうのだという憤り、
そういう事態を知らないことへの罪悪感を抱いた。

といっても私ができることも何もないかもだけれど、
巻末にあったセリフ
「特性はあっても、社会を生きるのに困難な状況がなくなれば、障害は障害ではない」
といった趣旨のもの。
これが目指すべき社会なんだな。
本当のバリアフリー。
だれもが生きやすく、
だれもが安心できる社会。

今日、久しぶりに特急列車に乗って、
都会に行って、思った。
見えない、聞こえない、があったら、
ものすごく怖い。
見えていて、聞こえていても、
ものすごく不安なのに。

普段の田舎での生活でだって、
想像するだけで、ものすごく困難で
大変なことがいっぱいあると思う。

視覚や聴覚を失うこと、
歩行能力を失うこと、
何かしらの障害を負うこと。
いつどこで誰に起こるかも分からない。
決して他人事ではない。

安心、安全な社会をつくるには、
どうしたらよいか。

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2024年02月18日

購入済み

新しい知識

手話通訳士の荒井とみゆき、みゆきの娘の美和との微妙な関係性を軸に3つの事件を描いている。荒井の心情の根底には、コーダだった幼少期の記憶があり、物悲しさを感じる。美和の同級生のえいちくんとの障害に、前向きに取り組む荒井の姿が心強い。シリーズ2作目。

#深い #シュール #共感する

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2024年02月17日

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ネタバレ

前作よりおもしろかった。登場人物一人ひとりの物語が丁寧に描かれているように感じる。
三編の連作集だけれど、一作目はさらっと。読み進めるうちにぐいぐいのめり込んだ。表紙のシーンを見つけた時は胸が熱くなって…。
ミステリの真相も少しひねりがあっておもしろい。
それにしても、警察の取り調べでの聴者の横柄さや差別…人間の醜い部分を象徴しているのだろうけど何とも腹立たしい。でも無知な自分だって同類だと思って悲しくなったり…色んな風に心が揺さぶられる作品だった。

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2023年08月20日

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前作があるのを知らずにこの書籍を初めて読みました。
龍の耳と書いて「聾(ろう)」このタイトルの意味にそんな意味があったのですね。聴覚障害者の想いや環境などなかなか知ることも出来ないことが、こんなにも沢山あるんだと実感しました。手話にも色んな表現があり、書籍にもどのように表現するかひとつひとつ明記されていて、作者さんの伝えたい想いがとても感じられました。
ドラマ化が決定されたとか…早く見たいです!!
是非とも多くのかたに知って欲しい、理解して欲しいストーリーでした。出会えて良かった書籍です。

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2023年07月30日

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デフ・ヴォイスシリーズ第二弾。
発達障害と場面緘黙症を併せ持つ少年が、手話を習得することで他者とのコミュニケーションが取り易くなるということが驚き。なるほど。その手があったか。
モリカケ問題を連想させるストーリーを絡め、発達障害者を持つ親の苦悩も描かれ、前作よりも広く、深く、厚みを持った作品になっているように思う。
みゆきとの関係も良くなりそうで一安心。
今回も面白く読んだ。

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2023年07月03日

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タイトルの意味も分からず読んで、のめり込んでしまった前作。ミステリー仕立てなのに、現代社会における聴覚障害の方たちへの認識不足を思い知らされた。
今回はさらに、支援学級にまでテーマが広がっており、読後は自分の見解が深くなるのを実感する小説だった。

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2023年07月01日

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やっぱり最後泣いちゃったな。
私自身ADHDとASD持ってるっていうのもあって、確かにって思いながら読んでた。
いいなーーー。
またいいの読んだって満足感。
一気に読めた。

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2023年06月15日

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なんといってもストーリー自体が面白い。楽しんで読みながら、自分が何気なく暮らす社会が障害=人と異なる特徴をもっていることで、いかに暮らし難い社会なのかということが伝わってきました。

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2023年06月14日

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 デフ•ヴォイス第二弾。
 「障害」について考えさせられる。
 連作短編の形をとっていて、表題作の第3話『龍の耳を君に』がメインでもちろん、面白い。しかし、個人的には第2話の『風の記憶』が印象的で一番好き。

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2022年12月02日

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デフヴォイス シリーズ2
話に引き込まれる。決して軽い内容ではないのだが、重くなりすぎず、伝えたい事も伝えていてとても良い作品。

コーダにも、通訳士にも、ろう者の親にも、皆それぞれで悩みがあり、社会からの心無い一言に傷つき心を痛めている。ろう者がろう者を恐喝して、一般社会よりマシだ、の一言は辛い…

そして当事者かのような作者の語り口は、まさに解説をかかれた頭木弘樹氏のとおり。

今回は場面緘黙症、という症状を知った。
緘黙症の少年も手話を得て自分の言葉で話せるようになる。どこかで本当に起きている事かと…


龍にはツノはあるけど耳はない。ツノで音を感知するから必要ない耳が退化したんだ、使われなくなった耳は海に落ちてタツノオトシゴになった。
聾という字は、龍の耳、と書くんだよ。

何度聞いてもいい話だ。

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2022年08月24日

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様々な社会問題等を巧みに盛り込んだミステリー。何を書いてもネタバレになりそう...。前作も圧倒されましたが、本作も頁を捲る手が止まりませんでした。終盤の英知のセリフが胸アツです! さあ、次作を探してこよう。

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2022年07月18日

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何を以てして仲間なのか、家族なのか。

感情が波打ちながら、最終的に凪のような落ち着く感じのそれぞれだった。
傍から見ていれば、そんなに難しいことには思えないことでも、当人にとっては酷く辛いことだったりする。
それは、誰にでもあるんじゃなかろうか。
そんな思いを汲み取れる、そんな心を常に持っていたい
みんな持っているんだ、龍の耳を。
ただ…忘れているだけ。

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2024年02月06日

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デフ・ヴォイスの続編。今作も聾者の問題に視点を当てつつも、ミステリとしても楽しめる良作。
ちょっと荒井さんの行動が気になるところで⭐️⭐️⭐️⭐️

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2024年02月03日

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場面緘黙症や自閉スペクトラム症は自分にとって身近なことなので、その分どんな取り上げられ方をするのか気になりながら読んだ。
意思表示のためのカードや自分のだけのスペースが書かれたり、自閉スペクトラム症の人は人の顔を覚えるのが苦手という特性はあるものの英知くんには当てはまらないということが書かれていたりしていて、自閉スペクトラム症といっても人によって様々であることが描かれていていて、素晴らしいなと感じた。

それにしても美和ちゃんがいい子すぎる。そして、英知くんの心の強さには涙が出た。英知くん、美和ちゃん、みんな違ってみんないい。正育学なんて画一的な教育などあり得ない。正育学は極端ではあるけど、世の中には◯◯するべきで溢れているから、、自分もそこにのみこまれないようにしたい。

尚人とみゆきの続きも気になったので、続きも読みたい。

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2024年02月03日

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思わず夜更かししてしまった

自分の知っている世界の小ささを
思い知らされる

未知が一番怖いと思い、いろいろ
アンテナをまわしてきたつもりでも
やっぱり出会わないと知らないこともある

日本手話 日本語対応手話
場面緘黙症

言葉を得た彼は今強く生きていてほしい
と物語の登場人物なのに強く願ってしまう作品

聾の漢字の成り立ちの話が大好き

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2024年01月31日

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ろう者の世界を教えてくれる貴重な小説。ストーリー的にも全体的に人間味が溢れてて素晴らしいシリーズだなと思う。

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2023年09月28日

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面白かった。前作と比べて、主人公の人間性が磨かれている。手話も言語の一つであり、登場人物の感情が揺さぶられている場面が見えた。楽しみながら読めた。

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2023年08月09日

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今回はろう者を取り巻く環境だけではなく、発達障害、母子家庭、離婚など、社会的課題が随所に盛り込まれていて、「デフヴォイス」同様、一気に読み進められる。

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2023年04月26日

Posted by ブクログ

1作目を読み終えて、2作目。
主人公の荒井がおせっかいオジさんで、こんなキャラだったっけ?と思いましたが、楽しく読みました。
1話「弁護側の証人」では、ろう者が、口語でのコミュニケーションを取れないことで、知能まで低いような偏見を受けてしまうことが描かれていました。よくある誤解だと思うので、ハッとしました。

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

シリーズ第二弾。

ろう者の両親の元に生まれ、自身は聴こえる“コーダ”の荒井尚人を中心に彼と関わる人々を描いた連作三話が収録されています。

個人的には前作『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 』を先に読んでから本書を読むことをお勧めします。
前作からの登場人物との関係性や荒井と警察組織の間で何があったか等知っておいた方がより楽しめるかと思いますので・・。
さて、今回はろう者だけでなく、場面緘黙症の少年も登場し、発達障害を絡めた教育論の他、実際にあった事を彷彿させるような社会問題を織り交ぜて展開します。
社会的マイノ リティの方々を描くとなると、どこか教訓めいたものが漂ってしまいがちですが、本作はそのような押しつけがましさを感じさせないフラットな描かれ方をしているのが良いですね。
語弊があったら申し訳ないですが、“文化が異なる世界について知ることができる”ような感覚で興味深く読ませて頂きました。
ヒューマンドラマ的要素が強めな印象ですが、勿論ミステリとしてもお楽しみ頂けます。
タイトルにもなっている「龍の耳」。「聾」と言う字が「龍の耳」と書くという話が秀逸すぎて痺れました。
あとは、主人公の荒井と恋人のみゆきさんがギクシャクしていたのが気になりますが、美和ちゃんがすごくいい子なだけに、二人のわだかまりが解消すればよいなと思います(ラストはちょっといい感じでしたが、根本解決していないと思うので)。
因みに、著者の方があとがきで「何森刑事の事件簿」という構想があった旨を書かれていましたが、是非こちらもお願いしたいです~。

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2023年03月03日

Posted by ブクログ

ミステリーなのに、学べたという不思議な感覚というのが感想の一番である。
聴覚障害者の教育、聴覚障害者の話す方法の種類、こんなにも知らない事ばかりだったのかと驚きなから読み進めた。作者が専門用語をとても丁寧に適切に表現している。
この学びはとても大きいような気がする。
ミステリーを読んだはずだったのに、新たな世界を知れた。
多くの方に読まれることを願う。

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2023年03月01日

Posted by ブクログ


手話というひとつの手段が
ある人にとっては輝くものに
ある人にとっては苦しいものに

それでも
手話が救い
手話が繋ぐ物語りには
前回同様惹き込まれるものがあった


知らない世界を
欠片でも
知る機会になっている
大切にしたい

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

続編とは知らずに手に取った本だったが一作目を読んでなくても問題なく楽しめた。
少し前に場面緘黙症の女の子と出会ったことがこの本に興味を持ったきっかけだった。手話を言語とする人たちにも「ろう者」「難聴者」「中途失聴者」では普段使う言語もメンタリティも違うことを知った。緘黙症や発達障害についてももちろんこの本の中にでてくる『生育学』みたいな考えを持っていたわけではないがもっと理解が必要だと思った。知らない事を知るだけの本だけでなく物語としてもとても良かった。荒井さん家族と英知くん真紀子さん母子に幸せな日々が訪れますように。

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

手話通訳士の荒井は恋人のみゆき、美和親娘と同居するようになっていた。ある日その美和に頼まれて同級生の英知に手話を教える事になる。英知は場面緘黙症で母親とも会話がほとんどない暮らしをしていた。
その頃町で殺人事件が起こり、その被害者を英知が見たことがあると言い出した。
「デフヴォイス」第二弾。通訳の仕事を通してろう者の世界の厳しさ、苦しさか描かれる。今回はその教育の問題に迫っていく。

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2024年04月05日

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ネタバレ

デフ・ヴォイスの続編

手話通訳士の荒井
前作からの恋人、みゆきとの関係が一歩進み同棲をすることに
みゆきの娘美和とは手話を教えたり、良好な関係
美和の友達で緘黙症の少年に手話を教えるが、それが後にとある事件に関わってくる

今作でも日本手話と日本語手話についてや、聴覚口話法のことについて、ろう学校についての議論がなされている
身近にろう者がいないこともあり、今まで知らずにいたろう者の抱える多くの不自由さに気がつく

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

デフヴォイスシリーズ第二作。
個人的にはスピンオフの何森刑事シリーズの方が好きなのだが、この本編も考えさせられる。
実はこの作品で一番心に残っているのは、『聾』という漢字の成り立ち。龍の退化した耳がタツノオトシゴというのも興味深い。

この作品には緘黙症の少年が登場する。母親すら抱き締めることが出来ないデリケートな面がある一方で一度見たものは細かなところまで覚えているという驚異的な記憶力もある。
特性を掴むまで大変だが、その特性に合わせた対応が出来れば彼の能力を存分に伸ばすことが出来そうだ。
だがそれは他人であるから簡単に言えることかも知れない。

このシリーズを読んでいると障害とは何ぞやという疑問にも突き当たりそうだ。誰しも何かしら抱えているものがあるし、そこを社会生活と何とか折り合いを付けている。しかし折り合いの付け方が分からない人もいて、そこが過剰になるとトラブルが起こったり本作のような事件に発展したりもする。

聴者と聾者の壁を越えるのは手話だけなのか。美和が手話を覚えた結果、みゆきが疎外感を感じてしまう皮肉が描かれるように、誰かが疎外感を感じることのない何かが出来ないものか。これ程さまざまな技術革新が起きている中で、いまだにそうした技術が進まないのは歯痒い気がする。

荒井とみゆき母子の物語はまだ続く。正直荒井とみゆきのキャラクターよりも美和の明るさと聡明さに惹かれる。
美和こそが二人を繋ぐかけはしになっているし、二人の希望になっている。

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2024年01月06日

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「デフ・ヴォイス」の続編。
表紙を開いた後のページにあった短い紹介文に『手話を教えている場面緘黙症の少年が殺人事件を目撃したと伝えてきた』とあり、その少年の話が最初からずっと出てくるので一つの長編のように思って読んでいたが、3つの話からなる連作短編だったということに作者のあとがきを読んで気が付かされた…。

第一話、荒井が司法通訳を依頼された、強盗容疑で逮捕されたろう者の裁判。
そこで証言される、ろう学校や家庭における「聴覚口話法」の教育の、なんとまあ壮絶なこと。
それでも喋ることが出来るようにはならず、「普通」でないことを改めて思い知らされるだけというのはあまりにも酷。

第二話、被疑者の取り調べ通訳を依頼された、ろう者がろう者に対して詐欺行為を行った事件。
色んな人が諫めてくれるのに、相変わらず人のことになると通訳の職域を超えて一生懸命になる荒井にやきもき。

第三話、場面緘黙症の少年が、向かいの家であった殺人事件について手話で話し出す。
同じく紹介文に『話せない少年の手話は、果たして証言として認められるのか!?』あったので、これはと思っていたが、意外とあっさり収束していった…。
色々あった出来事と犯人の結び付きに荒井がやや鈍いのではないかということもあって、謎解きとしてはちょっと薄味。

緘黙症に関連して発達障害や接触過敏、聴覚過敏まで語られ、「通級学級」に触れては『そういうことが、特別じゃなくなればいいのに』と書かれているが、本当にそう思う。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

場面緘黙の少年が、日本手話を学んで活き活きと「話し出す」様子が描かれていました。実際にもそういうことがあるのかと気になりました。

場面緘黙について詳しいことは知りませんが、自分の想いを伝えるのに手話が有効なのであれば、活用も視野に入れればいいのではないかと思いました。

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2023年02月03日

Posted by ブクログ

私の父は難聴だったが補聴器で日常生活を送れるくらいの程度だったため、手話が触れたことがほとんどないため、日本語対応手話と日本手話という種類があることなども知らなかった。
そのためろう者の方の苦労や生活を初めて知り、初めはその知識を読んで捉えるのに時間がかかってしまったが、とてもいい機会になったように思う。
その後、同じシリーズを続けて読んでいるうちに読みやすくなり楽しかった。

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2022年12月13日

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