童門冬二のレビュー一覧

  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    現代の企業組織を当てはめ過ぎているきらいはあるが、それ故に歴史小説でもスラスラと読める内容。組織とその中で働く人間は、時代が変わっても変わらない、ということなのかもしれない。
    しかし、上杉鷹山は若いのに、他藩が失敗したことを成功させてみせたのは、天才的な技としか思えない。
  • 「人望力」の条件 歴史人物に学ぶ「なぜ、人がついていくか」
    歴史上の名君を取り上げて、人心を掴むにはどのような心構えが必要かを考えさせられた。
    この手の本を読むとストーリーと行動を真似しがちであるけれど、本当は一本筋の通った信念が大切なのだと思う。
    思考が行動となり、習慣がその人の人となりを形作るとすれば、それは尚更のこと。
    歴史上の名君の逸話が多数盛り込ま...続きを読む
  • 「情」の管理・「知」の管理 組織を率いる二大原則
    世代間ギャップが広がった中でわかり合うためには、情だけでも知的な管理だけでもだめ。一体感をもった管理が求められる。歴史上の例を交えながら今必要な管理の仕方、心構えを学ぶことができる。
  • 全一冊 小説 直江兼続
    面白かった。
    これを歴史小説として評価してはいけません。
    直江兼続を生き様を通じたビジネスマン向けの物語。
    すなわち、リーダとしてではなく、フォローワーとして何を行うか、どう考えるかを伝えているものと感じました。

    童門冬二の「全一冊 小説 上杉鷹山」はリーダとしてのメッセージを、これはフォローワー...続きを読む
  • 西郷隆盛 人を魅きつける力
    西郷隆盛がいつの時代も変わらぬ人気なのはなぜか。
    西郷の生涯を振り返りながら、そのリーダーシップの特性を分析する。天を相手に至誠を貫き、自らの痛みとともに相手の痛みを理解し、何をよりも誰がの情に重きを置く。また、人や出来事の中で目標を変え、必要とあれば工作活動も指図するという陰の面も垣間見ることがで...続きを読む
  • 人生を二度生きる――小説 榎本武揚

    人生を二度生きる

    幕末という時代を生きた偉人のなかでも、好きな人物として挙げられる人だと感じた。
  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    J.Fケネディが尊敬する日本人だと名前をあげた上杉鷹山。
    その人物が良くわかる。
    小説としても面白いし、ビジネス書としても面白い。

    以下、仕事への解釈。

    企業とは人である。
    改革とは人である。
    マネジメントは愛と徳で行え。 
    人への愛と徳である。
    目先の利益にとらわれず長期的で俯瞰的な思考であれ...続きを読む
  • 小説 河井継之助【完全版】
    司馬遼太郎の峠で味わった河井継之助の雰囲気は、この小説でも確認できる。一本気でありながら時代の趨勢を確かに読み、論客でかつ行動力がある。しかし、性格ゆえに引き起こす周囲との衝突は、彼自身の不器用さも表しはしないか。思えばこういうタイプは、社会に偶にいる。自身ゆえに相容れぬ性質を持ち合わせてしまうのか...続きを読む
  • 新訳 信長の言葉
    史実に基づいた言葉だけでなく、きっとこう言っただろうみたいな言葉もあるので、イマイチ、リアリティーに欠ける感じがしました。目からうろこな感じの話もなく、これまでの評価通りの評価しかないので、ちょっと物足りなかったです。
  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    江戸時代の米澤藩
    破綻した藩の財政を建て直す為、若くして藩主になった上杉治憲が藩の改革をする

    主人公の治憲は養子のうえに、17歳ぐらいで藩主になる。改革の大変さがよく伝わる内容。
  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    飫肥出身で米沢藩を立て直した名君。郷土が生んだ偉人なのに最近まで知らなかったことを恥じる。不屈の精神、民を思う気持ち、部下の使い方、家族との関係等々、すべてを尊敬する。史実をベースにしている小説で読みやすい。
  • 上杉鷹山の師 細井平洲
    童門冬二 「 細井平洲 」嚶鳴館遺草 (儒教に帝王学と財政再建を加えた思想)を物語形式でまとめた本。細井平洲は 儒教を多様化、実用化した一人だと思う

    本書で紹介された ゲオルギウ「たとえ世界の終末が明日でも〜わたしは今日リンゴの木を植える」は 上杉鷹山や細井平洲の根本思想を言い当てている
  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    組織として大きな変革を遂げるには、人の心に火を灯さなければならない。どんなに優れた法律や制度があっても、そこに関わる人のやる気がなければ何も変わらない。
    リーダーは明確なビジョン、それを実現するための施策を提示しなければならない。またそれによって、将来どうなっていくのか夢を与えなければならない。
    ...続きを読む
  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    なかなか面白かったです。改革において何が大切か、今後キャリアを積んでいくのと、人生においてとても役立つ内容でした。企業が課題図書に選ぶ理由がわかりました。
  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    一日で読み終えた。童門さんらしい、いいお話だった。
    いい人が幸せになる話。

    私も曲がったことが嫌いで、嘘がつけない。
    でも、それだけではやっていけない…というかあまりに潔癖すぎると周りにいる人間が悩むとか、うまく表現できないけれど、色々と考えさせられる話だった。

    清いことはしんどいことだ。強くな...続きを読む
  • 全一冊 小説 上杉鷹山
    上杉藩の9代藩主「上杉鷹山」の生涯を語る。最後まで展開にハラハラドキドキ。

    このひとのスゴいところは、江戸時代の封建主義の中で民主主義的な発想をしていたところ。そして世の中で最も大切なのは愛なのだよと言うところ。すごい人というのは時代や場所を選ばない人のことを言うんですね。

    あくまで資料に基づい...続きを読む
  • 小説 伊藤博文〈上〉 幕末青春児
    作者も言っているように幕末の様々な著名な人物との接点があり、さらにそれらの出逢いを活かし成長していく若い青春を書かれており、読んでいて楽しめた。
    高杉晋作、桂小五郎、来原良蔵、吉田松陰などに影響され、成長していく過程や派閥争いを巧みに泳ぎ切る伊藤俊輔の描写は、童門冬二の他の作品よりも人間ができていな...続きを読む
  • 小説 中江藤樹〈上〉
    日本の陽明学の祖,中江藤樹の話.学問とは何か?とか人間のあるべき姿勢について,いろいろ考えさせられる
  • 全一冊 小説 吉田松陰
    吉田松陰の生きざまから、教育者としてどうあるべきかを学ぶことができる。
    松下村塾の門人を共に学ぶ同志としてとらえ、何人も軽んずることなく誰でも持っている長所を引き出そうとする。
    不良の三人組が門人として入ってきた時も、一人ひとりの個性を観察し、個別に対応しようとする姿は人材育成に重要な示唆を与えてく...続きを読む
  • 小説 上杉鷹山〈上〉
    H27.1.13-H27.1.17

    (あらすじ)
    ……灰の国はいかにして甦ったか!
    九州高鍋の小藩から養子に入り、十七歳で名門上杉家の藩主の座についた治憲は、自滅か藩政返上かの瀬戸際にある米沢十五万石を再建すべく、冷飯派を登用し改革に乗り出す。
    藩主や藩のために領民がいるのではない、との考えのもと...続きを読む