童門冬二のレビュー一覧
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上杉鷹山の性格、知性、度胸が小説を通して、強く伝わってくる。
政治の難しさ、改革の難しさ、大きな変化を生み出すには痛みを伴うこと等、現代でも頻繁に起こりうる状況が、200年以上前にも起こっていたことが米沢藩を見ているとよくわかる。
歴史から学ぶ面白さを教えてもらえた。Posted by ブクログ -
高校生の時に読んだものを再度読破していく。
この本自体は前半だけだが、一つの物事を達成するために自分がひたむきに変わろうとする治憲青年の姿勢に心打たれた。高校生の時は周囲を変えていくためには自分から変わるために動かなければならないということが強く印象に残った。
しかしながら働く立場の視点を持った以上...続きを読むPosted by ブクログ -
リーダーに必要な「危機に対応する力」を戦国武将や江戸時代の大名から学ぶ本。
「トップがトップらしくなければ、部下も部下の責務を果たさない(p.3)」
リーダーとしてあるべき姿は何かを、本書で取り上げられている戦国武将・大名をケーススタディとして学ぶことができます。Posted by ブクログ -
さくっと上杉鷹山を知るには最適かと思う。または復習するにも最適。でも、「小説 上杉鷹山」を読む時間が取れるなら、そっちの方がオススメ。
やはり、最高に尊敬出来る日本人。こうありたい。Posted by ブクログ -
歴史小説とビジネス本の中間のような内容です。
時折、解説の内容が入ります。
若い藩主が、古いしきたりを変革して、藩や藩民の意識改革を促し、財政を立て直していきます。
<上>巻では、20歳くらいまでのことが、書かれていますが、実際にこう言った考えで、かつ実行に移していたとするならば、本当にすごいこと...続きを読むPosted by ブクログ -
武士顔負けの発想力・決断力・行動力に秀でた商人を紹介。三大豪商や江戸時代のコンサルタントなど、これまでほとんど知らなかった人物ばかりで、企画の切り口が良いと思う。Posted by ブクログ
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吉田松陰の生き様、考え方が活きいきとわかる一冊。明治維新の夜明けに、どのように松下村塾の学友(松陰は村塾で学ぶ弟子をこう呼び、対等に扱った)と関わり、学び、また導いたかはとても勉強になる。Posted by ブクログ
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ケネディが尊敬する日本人とのことだが、恥ずかしながら名前くらいしか知らなかった。が、その生涯を通して現在のリーダーとしても十分に通用するエピソードが多数あり、むしろ日本での取り扱いの低さ(?)が不思議になった。教科書に載せるべき人物。Posted by ブクログ
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改革に対する、姿勢、心の持ち方など、見本になる大変勉強ができる本。どんなに圧力を受けても、冷静に考え、判断できること、謙虚に民の声を聞くなど、自分の行動に指針にもなる。Posted by ブクログ
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新札に登場するとのこと。
勝海舟の話を読んだばかりだったので、
非常に興味深く読めた。
一万円札の顔になるのも納得。
なぜか大人になってから歴史が楽しい。
暗記ではない歴史がこんなに楽しいことに気づけたことが幸せだ。Posted by ブクログ -
江戸城無血開城をした勝海舟という人間は非常に肝の座った人間であるなあと感心しました。
また人を見る目が優れていて幕府などという小さなところから日本をみていなかったからこそ、大きなことを成し遂げられたんだなあと思います。Posted by ブクログ -
上杉鷹山の米沢藩を見事に救った手法は現代の経営にも十分通じると実感しました。組織は人であり、そのことをよく知っていた鷹山は愛に溢れていたんだなあと思います。
彼のように民富のために尽くすような政治家が現代にもいてくれたらどんなにいいことなんだろう。。。Posted by ブクログ -
沈み行く船と知りながら、それでも幕府を再興させるべく非凡な先見性で次々に打開策を打ち出す小栗上野介だが、無能な閣僚達と徳川慶喜の腰抜けに、言わば後ろから撃たれた形で非業の、しかし従容として、最期を遂げる。
幕末の流れを俯瞰するのにこれほど最適な本もない。ビジネス指南書にもなり得る。Posted by ブクログ -
上司が部下を選ぶことは、現在においても江戸時代においても是とされる(実際には、上司は部下を選べませんが)。江戸から遡った戦国時代、つまり下剋上の時代のでは、部下が上司を選ぶことも是とされた。よって、君主が配下の武将から裏切られることも日常的に起こる。勢い、高い石高でのヘッドハンティングも定常化した(...続きを読むPosted by ブクログ
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織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、前田利家、蒲生氏郷ら戦国時代の英傑たちの危機回避事例集。 戦国時代の危機とは、生命の危機であり極めて切迫した状況である。彼らがこれを如何に切り抜け、どう対処したか、堂門視点からの解説は実に面白い。特に心の有り様で、危機も好機と捉えるような楽観的行動は、現代のビ...続きを読むPosted by ブクログ
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本書は、童門的西郷の見方といえる。通常このような本では、対象人物の良さを宗教的なほど上げ奉るが本書ではこのような姿勢は一切無い。西郷と彼のライバル大久保との対比から、西郷の良いところ、悪いところを著者独特の視点から評価する。西郷ファンのみならず、維新ファンにお勧めしたい。Posted by ブクログ
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鷹山のすごさが伝わってくる本。真の改革者とは、ここまで厚情で且つ、時として非情であるのかと感動。単純に全体最適とはなにかが良く理解できるので、”カイゼン”の意味が分からない人にもお勧め。Posted by ブクログ