亀山郁夫のレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟〈4〉
    ここまで読んできた内容が全て回収されて行く爽快さと、二転三転する展開のジレンマで、読む楽しさを味わえる4冊目だった。
    余りにも細かく、記憶の片隅にあった、今までの事柄も引っ張り出され、証言され、論告される。読み返したくなった。
  • 罪と罰 3
    太宰治もそうですが、世間が言うほど別にさほど暗くはない。
    大学の授業で「ドストエフスキーなんて読んでいる学生はこの中にいないと思いますが...」とか教授が言っているのを聞きながら読んでいました。
    翻訳本に不慣れなときに読んだため、当時大分骨を折って休み休み読みましたが、ラスコーリニコフの心理描写は面...続きを読む
  • 罪と罰 2
    最後の方のラスコーリニコフと予審判事との腹の探り合いがなんとも面白かった。おかした罪から仮に事実上逃れられたとしても、心理的にはどこにも逃げ場がないというポルフィーリの一言に戦々恐々とするラスコーリニコフの青ざめた感じが目に浮かぶ。一旦は罪から逃れられたように見えても、さらに嘘に嘘を重ねることで、こ...続きを読む
  • 罪と罰 2

    前半は個人的に心理描写系の場面が多くてちょっとつまらなかったけど、後半からはストーリーが大きく動いて面白かった。特に最後の方のポルフィーリによるラスコリーニコフの尋問はハラハラして面白かった。

    ルージンさん、確かに嫌な奴だしウザい場面もあるけど、そこまで結婚反対するもんなのかな?一応は金持ちだし...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻
    何が起きたのかは何とか理解できたが、そこから宗教や心理学、哲学に繋げることは非常に難しかった。もう一度読んだらもう少し深く理解できるのかもしれないが、そんな元気はもうない…(゚∀゚)
  • 罪と罰 1
    罪と罰と聞くと今まで何やら堅苦しい感じがして敬遠していたが、思っていたよりは簡単に読め、ハラハラしながら読む事が出来た。

    ただリザヴェーダを殺すところがピークで、その後は若干眠くなった。細かい心理描写とか古典作品が好きな人は面白いんだろうけど、、、
    ブリヘーリヤならレベシャートニコフやら人の名前が...続きを読む
  • 罪と罰 1
    罪と罰に苦手意識を持っていたけどこの訳は良くわかるし、ペテルブルグの陰鬱な雰囲気をなんとなくコミカルに描いているのでクスッと笑ってしまうところもある。ドストエフスキーで笑える自分、
    成長したな、と思う反面やはり訳が素晴らしいのだなとも思う。
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉
    ロシアがウクライナ侵攻しているタイミングです。特に最後の章が面白かった。当時の宗教や社会制度に対する著者自身の葛藤を代弁している作品とも言われますが、現在のロシア政権やその問題と重なって見えてくるところがありました。
  • 悪霊 3
    俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。
  • 悪霊 1
    俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。
  • 悪霊 2
    俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。
  • 罪と罰 1
    先日の『悪霊』に続いて『罪と罰』も亀山郁夫氏の新訳で読んでみたくなり。
    『罪と罰』は高校生の頃に読んだ新潮文庫の工藤精一郎訳、数年前に読んだ岩波文庫の江川卓訳に続いて3回目となります。
  • 罪と罰 2
    相変わらず好き。
    何が好きなのかわからないけど好きなんだ。
    ドストエフスキーは、このラスコリーニコフの犯した罪に罰を与えるのか、それとも救いを与えるのか。結末をどう描いているのか、それだけがとても気になる。
  • 罪と罰 2
    みんみん激推しの『罪と罰を読まない』を読むにあたり、『罪と罰』を知らなくてもめっちゃ面白いとのことでしたが、みんみんと同じじゃつまらないじゃないかねワトソン君
    というわけで読まない言うてるのにあえて読むという天のジャッキーなスタンスで読み始めた『罪と罰』ですが思いのほか面白くてなんか得した気分
    たま...続きを読む
  • 罪と罰 1
    興奮した

    面白いのだ!遠い昔の少年時代に読んだときはちんぷんかんぷんだった記憶が薄らとある
    途中で投げ出してしまったような気もする
    国語のテストの問題文でしかない物語だった気がする

    しかし今回は分かる、分かるというかちゃんと面白い
    すばらしい新訳のおかげなのか、自分が人生経験を重ね渋みのある大人...続きを読む
  • 万葉集の詩性 令和時代の心を読む
    ネットでHeveneseのラストトークを見ていて、本書に言及があったので購入。令和の語源である万葉集をほとんど知らなかったので、とても興味深く読んだ。8人の著者の、改元をきっかけに書かれた万葉集に関するエッセイ集。

    鈴木大拙は「日本人の霊性」の中で万葉集を「稚拙」だとか「幼稚だ」とか、あまり良い評...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉
    2巻と比べて話の展開が早く、分かりやすかった。ミーチャ視点の話が大半で、事件が起きた日のことが詳しく書かれており、彼の焦ってる様子がよく伝わった。
  • 未成年3
    草稿段階でのタイトルが「混沌」だったというのが納得できるような大ドタバタ劇。

    娘が父親を禁治産者にしようとする企みを書いた手紙の行方が一貫して重要なのだが、その肝の手紙をコートに縫い付けた後、ちっとも現物確認をしない主人公が、案の定悪友に騙されすり替えに遭う。

    父親が女中に手を出し主人公を産ませ...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉
    イワンがアリョーシャに話をする内容が特に難解でした。この後に続くゾシマ長老の過去の話が簡単に感じられるほどです。
  • 罪と罰 1
    『同志少女よ敵を撃て』を読んで、久々にロシアふに触れたくなり10年以上ぶりに再読
    光文社の新訳版は初めて
    訳が良いせいか、この作品はこんなに読みやすくて面白いストーリー展開だったかと認識を改めた