ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
※こちらの作品は、Android端末と、他のOS端末の間でしおり同期ができません。
ゾシマの言葉にしたがって、アリョーシャは父の家に出かける。父と長男ミーチャとの確執は、激しさを増していくようだ。イリューシャとの出会い、スネギリョフ大尉の家で目にしたものなど、アリョーシャの心はさまざまに揺れ動き、イワンの「大審問官」で究極の衝撃を受ける。【光文社古典新訳文庫】
ブラウザ試し読み
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
試し読み
1~5件目 / 5件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
第2巻の有名な大審問官のくだりは一読しただけではよく解らず何度も読み返した。キリストの教えでは大多数の弱い庶民は救えないのでローマカトリックは悪魔と手を結んだと大審問官がキリストに語る。よくこんな不信心な発想できるな。でも仏教の大乗/小乗の分裂(人々の救済を目指す/自身の解脱を目指す)と似ているとも...続きを読む思った。イワンの主張は大審問官の1つ前の子ども殺しのくだりと併せてごもっとも。科学がさらに発達した現代の我々にとってはイワンの考え方が近く感じる。解説に出ていたライプニッツの楽天主義を批判するヴォルテールの小説カンディードもいつか読んでみたい。
難しい。「大審問官」に至るまで随分と時間がかかってしまった。 でも、「大審問官」を読んだときには、自分の内側にあった問に対する答えのヒントがありそうで、とても惹きつけられた。
みんなすごい作品だと言い、自分が同じ物を感じ取ってるのか確かめられないけど、しいていえば、脳みそをがんがん揺さぶられて、思考や価値観の方向性を強制的に軌道修正させられる2巻目。抵抗しようにも論破され納得せざるを得ない。信じるしか道は無いのか。
圧巻の読み応えの2巻。 めちゃくちゃひきこまれました! 有名な大審問官のパートはつきささったし、それ以外にも印象的なくだりが盛りだくさん。 スネギリョフとイリューシャの、貧しさと闘うなかでの鬱屈とプライド、それから親子愛。 若かりし日のゾシマ長老を訪ねる謎の訪問者も面白かったなあ。 あと意外だった...続きを読むのが、若いアリョーシャとリーズが想いをかよわせる場面! うそ……これ……60近いドストエフスキーが書いているんだよね? 読んでいるこちらがムズムズしてしまうくらい、甘酸っぱいんですよ。 文豪の知らない顔を垣間見た気がして、なにげに好きなところでした。 ところで、今回、読んでいる途中でちょっと失敗してしまったのですよね。 「あれ? これ前の部分でどうなってたっけ?」と気になったところがあって、軽くネット検索で調べたら、偶然、できれば本を読んでいくなかで知りたかった先の展開を見てしまい。 うわああ、やってもうたああ(泣)。 でも、横着した、自分が悪いんだよなあ。 今度からは、気になったところが出てきても、作品を読んでいる途中は楽だからと検索せず、前に戻って探すか、潔くあきらめて先へ進むことを決意した次第でした。
さらに泥沼化するかに思える複雑な人間模様のなか、兄イワンと高僧ゾシマ長老がそれぞれに神学的テーマを展開。 キリストにケンカをふっかけるイワンの創作叙事詩『大審問官』の衝撃と、ゾシマ長老の愛に満ちた談話・説教のコントラストが印象深い。いずれも難解で普遍的なテーマを含んでいるため、ざっと一読では消化不...続きを読む良に終わってしまった。とりあえずネット上にある解説や考察などを調べてみているが、ここは宗教に疎い人はつらいところかも。 とはいえ、主人公アレクセイを中心に起こるトラブルの数々は筋書きとして面白いし、各人物の魅力や思想的な深みも相まってものすごく重層的な世界が出来上がっているなぁと圧倒された。
キリスト教に馴染みのない(クリスマス程度でしか関わらないからね)大多数の日本人にとっては読み進めるにあたって鬼門となる2巻。だけれどもイワンとゾシマ、どちらのエピソードもこの物語の核、芯となる重要部材なので絶対に外せない。 「カラマーゾフの兄弟の感想を聞かせて?」と頼まれたら、8割くらいの人間がこ...続きを読むの巻の話をするんじゃねえかな? かくいう私も一読で理解しきれたとは言えないのでこれから何度も読み返すと思う。
イワンとアリョーシャの会話が難しくて頭に入らず、なかなか読むのが苦痛な巻だった。読み方のおススメとしては、とりあえず本編を頑張って読んだ後に亀山さんの後書きを読むこと。普段、後書きや解説は読まないクセがあり、さらにこの長編を読んだ後では早く本を閉じたいと思っていた。だが、後書きで噛み砕いて当時の貨幣...続きを読む価値から宗教的背景まで説明してもらうことで、頭の中にガタガタに構築されていた話の筋を見事に整理してもらえた。
まぁ圧巻でしたわ。 大審問官における「自由とパンとは両立しえない」と、人間に選ぶ自由を与えた神を責める巧みさには舌を巻く。 これはもう人間の弱さにつけ込んでくる悪魔そのものの思考だと思ったね。 ひとはパンだけで生きるものじゃないと聖書に書いてあるのは、それがどれほど難しいことか神ご自身が良くご存知だ...続きを読むからなんだよね。 ああ神についてゆける数万の強者と 悪魔について行ってしまう数百万の弱者。 門は常に狭い。 狭き門から入れ、入りたいねぇ。入れてください。 ゾシマ長老の兄さんについてのところ、前回10年程前に読んで、かなり共感共鳴したのだけれども、今回はふんふんそうだね、と当然の如く通り過ぎた感がある。 でも本当はここもとっても大事なところで、こういう兄さんみたいな人こそが狭い門を通っていけるんだと思うわけさ。
第二部第四篇〜第六篇を収録。カテリーナとグルーシェニカの口論、イワンによる物語詩「大審問官」、ゾシマ長老の回心の物語。アリョーシャを狂言廻し役としながら、「信仰」と「秩序」との関わりという物語の中心的な主題が姿をあらわす巻。 こうして見ていると、「民衆」をめぐる思考という点で、「昭和10年代」の...続きを読む青年たちがドストエフスキーに惹かれた理由がよくわかる。イワンのシニカルさも、ゾシマ長老のナイーブなまでの「民衆」への信頼も、双方ともにマルクス主義以後の青年たちの心性に近しいものだろう。日本の近現代文学とドストエフスキーとの関係は、時代の精神史という観点から再考の必要あり、と思わずにはいられない。
イワンの物語詩「大審問官」とアリョーシャの「ゾシマ長老の談話と説教」が対を成し、神は存在するのかしないのか大きな命題を突きつけられたような壮大な第2巻。 壮大な宗教の経典を読んでるような重苦しさもあったが、巻末の読者ガイドが親切で理解も深まった。 「自分の苦しみは他人にはわからない」「人間誰しも全...続きを読むての人に対して罪がある」など突き詰めて考えればそういうことだなと双方納得させられるものがあった。 ゾシマ長老の少年時代の逸話がなんとも微笑ましい。さてここから物語はどう展開してゆくのか?
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
カラマーゾフの兄弟
新刊情報をお知らせします。
亀山郁夫
ドストエフスキー
フォロー機能について
「光文社古典新訳文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
カラマーゾフの兄弟(上)
カラマーゾフの兄弟(1)
カラマーゾフの兄弟 完全版
悪霊(上)
悪霊 1
『悪霊』神になりたかった男
悪霊 別巻~「スタヴローギンの告白」異稿~
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲カラマーゾフの兄弟〈2〉 ページトップヘ