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11月初め。フョードル殺害犯として逮捕されたミーチャのまわりで、さまざまな人々が動きだす。アリョーシャと少年たちは病気の友だちを見舞い、イワンはスメルジャコフと会って事件の「真相」を究明しようとする。そして裁判で下された驚愕の判決。ロシアの民衆の真意とは何か!【光文社古典新訳文庫】
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Posted by ブクログ
父殺しの謎が明らかにされてゆく第4巻。カテリーナの本心、イワンとスメルジャコフの3度の対決、圧倒的な法廷シーン。長さを感じさせない700ページ。続きが気になり、そのまま5巻に突入。 読んで良かったと思う絶対的傑作です
「カラマーゾフの兄弟4」 「カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻」 ※4.5の感想です これで、亀山郁夫訳のカラマーゾフの兄弟全巻を読み終えた。 長くて苦しくて楽しくて、、今まで読んだどの本にも無い読後感だった。 それはこれが、未完の大作であるからということも大きいのかと思う。 ドストエフスキ...続きを読むーは、このエピローグまでを第一の小説とし、その13年後を描く第二の小説を念頭に置いて書いていたが、亡くなってしまったから。 にもかかわらず、この完結性の高さという、他に比べようがない(少なくとも自分が読んだ中では。)「人類の奇跡のような」作品。←訳者、亀山郁夫氏の言葉 まずは、第4巻から。 第4巻は、第10編「少年たち」という話から始まるのだけど、これが個人的に素晴らしく良くて、ドストエフスキーの、反抗的でありながらも、少年のもつ純真さや繊細さ、故の暴力性を台詞回しや出来事によって描き切る才に驚愕した。特に、後々まで重要になるコーリャという少年の描写が本当に良くて、、どことなく、スティーブン・ミルハウザーの「エドウィン・マルハウス」の世界観を思い出させた。(これも傑作中の傑作) イワンの内面が徐々に浮かび上がる中盤、スメルジャコフとの対話のシーンは不穏で不気味、グロテスクで、なんだか自分自身の内面を暴かれているようでどきどきした。 その流れからのミーチャの裁判。 世の中の残酷な事件や、戦争、虐待。 「父殺し」という作中での直接的表現にそれらをあてはめてみると、更に先ほどのイワンの内面描写が他人事ではなく思えて今度はゾッとするのである。 そしてそれらを見つめる「わたし」の俯瞰的目線、それによって台詞の意味が補完される。 5巻にある訳者による解題での「ポリフォニー(多声)性」という手法の巧みさ!読み手により如何様にも読めるという面白味に加えて、最大の主題「神はあるのか」についてもまた、登場人物の言動や行動や、それに伴う結果のそれぞれの違いによって複雑に絡み合って、決して白か黒かでは分つことができない。 その「複雑さ」がリアルで惹きつけられる要因のひとつなのかもしれない。 またしても「二項対立の脱構築」的思考だなと、、 第5巻エピローグは、僅か63ページ。 これで本編自体は完結する。 最後のアリョーシャのスピーチを読んだとき、本当に自然に、ハラハラ涙が出て、心が動くということは多分これのことなんだなと実感した。 これまで積み上げてきた長い物語世界の、一つの側面であり大きな主題でもある、先述した「神はあるか」についての、人間としての最適解というか、本当は全ての人間がこうありたいと願っていると「思いたい」と思える、素晴らしいものだった。 143年前のロシア古典文学が、今もずっと読み継がれている理由が身に染みてよくわかった。 訳者違いで、また何度も読みたい。 素晴らしい読書体験だった。
可愛いペレズヴォンからスタートし、ドアに指を挟んで怪我をするリーザ、悪魔と会話するイワン兄さん『ホザナ!』 アッという間に読み進んでしまいました。 続きが気になるけど、もう読めないのが悔しいです。 もっとキリスト教を知りたくなる本になりました。
ミーチャの運命はどうなってしまうのだろう? 弁護人が定義している神秘主義でなく、神の教えをちゃんと実践するべきらしいけど、難しい。 コーリャ「秩序のために神は必要」アリョーシャ「みんなと同じ」は2巻目を読んだ時に持った感想。 「みんなと同じでも同じ人間になっちゃいけない」神の教えを実践することともに...続きを読む、難しい。
凄まじいカタルシス。物理的にはいちばん分厚いけれど、体感時間はいちばん短いと思う。散りばめられた細かいサイドストーリーが思わぬところでつながり、異様な説得力を伴って胸に迫る。この物語に賑やかしのモブなんていないことがよくわかる。
父親=ロシア=フョードル、と恐らくたとえが置き換えられており、かつ、フョードルは「父親ではない」として、ロシアの国としての態度を批判している構図。そもそもこの父親は生物学上の父親ではあるが、父親たる行動はとれていないため、その子供には権利と自由が生まれる、としている。 その偽父親を国民の8割を占め...続きを読むる「農民」としてのスメルジャコフ(偽父親の私生児)が、自身の境遇を呪って殺し(状況を誘導してその状況を作り出し)、その罪をロシア貴族階級に負わせようとし、それらを農民たちが支持し(誤審し、または分かっていても罪を着せ)、目論見は成功してしまう。農奴解放がなされ平等化が進むように見えるが、内面的な階級分断は続く、という予言? ミーチェは恐らく「新生ロシアの人民(またはあるべきロシアの人民)」の象徴として描かれており、それらは神秘主義のようなもので覆われてもおり、誤解され、追放されてしまう。内在する良心が「神」として言及されているようにも見え、スメルジャコフの自殺もこの良心の呵責(イワンの影響での無神論者の否定?)が原因と推察した。 それらを見抜いているアリョーシャは、第三者視点として「神」のような位置づけで描かれているようにも見え、一方で「新たな父=あるべきロシア」として、「子供たち」と対比されているようにも見える。 イワンは旧ロシアから新ロシアの移行過程での歪や痛み、移行そのものの象徴であり、苦しみながらも、精神を病みながらも「真実」に辿り着くことを表現している?今後の人民の姿の予言的表現? その他大量の属性は消化できていない。裁判が終わった際にほっとした男性陣、無罪を確信する女性陣、その中での貴賤の違い。当時の性別観が分かっていないため、意図をくみ取れない。など大量の積み残しはあるので、上記の解釈も網羅的ではない。 描かれていない後半パートでは、ロシアの行く末を悲観的に見ているとした場合、シベリア送りの新生ロシア人民に救いもなく、新ロシアとしてのアリョーシャが子どもたちなどに殺されるような構図なのだろうか。 前半パートでは、実は貴族階級だったが生まれの違いにより身分が低くなってしまったスメルジャコフによる、偽父親の殺しであり、農奴解放された農民自身が自分で自分を罰してしまうような形になっているように見えるが、ドストエフスキー自身がロシア人民に何を言いたかったのか?皮肉にもこうなってしまっている、ということなのか、農民自身が変わらないといけないというメッセージなのか。 小説内部に盛り込まれている当時の世相を表す大量の情報の引用など、書く内容の壮大さとともにそれを表現する技法も壮大であり、全てがすべてに意味を持たせているところが、良い意味でのいくつもの解釈をもたらし作品の深さと幅を持たせている。 年表に載せ当時の世相をくみ取る傑作でもあるうえ(詳細な心理描写と全体構造の提示ということで、国家を網羅的に”表現”したと感じる。網羅的に文章化することはほぼ不可能だが、それを”表現”にしてしまうことで小説という単位に落とし込めた)、ドストエフスキーという機構を通じた将来的な予測、研究の対象や錨として参照されることに耐えうる大著だとこの4部を通じて思い知らされた。
すごく面白いミステリだった。明瞭な真実が晒されることはないから、正確にはミステリじゃないかもしれないけど、意外な結末だった。第二部が書かれなかったのが残念でならない……
しんどすぎたけど、達成感がすごい。ちなみに5巻のエピローグも読んだ。 再生される映像がモノクロだった。 宗教、哲学、近代思想、サスペンス、恋愛、家族愛、兄弟愛、友情など一つのジャンルに絞れない。 不朽の名作を読むことができて嬉しい。いい経験になった。 暇な大学生は良い春休みの幕開けをした!
ついに4巻終わった!引き続き、精神病、読んでいる方が精神を病んできそうなハイな発言、信仰やロシア的なものについての見解批判…となかなか難しい議論が続く。いやほんとうにロシア人というのは、あの固い感じのするロシア語で侃侃諤諤とこういう議論をしているのか、ロシア語を理解して聞いてみたいなあと思った。米原...続きを読む万理さんはカラマーゾフの兄弟を読んだだろうか。もしどこかに感想や解説を書かれていたら読んでみたいなあ。
19世紀にこの小説が完成しているというのがすごいと思った。同じ人物が作り上げたと思えないほど多彩なキャラクターが様々な哲学を持っており、作者自身が事件の目撃者として登場しているのも面白いし、物語がリアルに感じられる。 社会制度、基本的人権、宗教、科学、司法制度、家族愛、教育、心理描写など、テーマも多...続きを読む岐に渡っている。 状況証拠だけで有罪を問うこと自体、未熟な司法制度と言わざるを得ないが、現代の日本でも起きてることは由々しき事実。 物質と物質を媒介するエーテルの存在が引き合いに出されるなど、アリストテレスの古典的な化学が信じられている時代というのも面白い背景。ロシアの葛藤を伝える点においても作品の魅力の1つとなっている
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