亀山郁夫のレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻
    4冊+エピローグと長い小説であったが、内容が濃く、飽きることなく読み通すことができた。
    未完の物語というのが惜しい。
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉
    3巻を読み出してすぐ
    これがドストエフスキーの凄さだなと思った。
    他の古典的名著とは一線を画している。
    長老の腐臭の話だ。
    人間のこのあざとさをここで書くとは…。
    凄まじいことだ。
  • 罪と罰 3
    『罪と罰』に関して備忘録的に箇条書きで残すこととする。

    ・この小説にはモデルとなったゲラシム・チストフ事件というものがある。

    ・主人公ロジオーン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ(POIMOH POMaHOBHY PACKONBHMKOB)は頭文字がPに揃えられており、3つのPを反転させると66...続きを読む
  • 罪と罰 1
    ラスコーリニコフの慢性的な憂鬱感が作品を通して感じられ、現在は大学生でもなく、貧乏で何者でもないという立ち場の危うさと闘っているのが妙に生々しい。

    『カラマーゾフの兄弟』が長編であり、ドストエフスキーの作品は「難解」で「文学上級者向け」というイメージがあったため、現段階でかなり読みやすく、楽しめて...続きを読む
  • 罪と罰 2
     1を読んだときもそうだったが、物語の流れはわかっても、登場人物の心境や意図はガイドがないと自分にはまだ難易度高いなと思う。だけど色んな人が出てきてたくさん展開があっておもしろいとは感じるし、当時の農奴解放や貧困、"生きる"だけの日々はひしひしと伝わってくる。
     
     頭が冴えている朝読書におすすめの...続きを読む
  • 罪と罰 1
     旧訳版を古本屋で見つけて読んでいたのだけど、上巻の終盤になって自分が話をまったく整理できてないことに気づいてよくわからなくなってしまったので、新訳版を買い直した。

     旧訳は上下巻だけど新訳は3巻に分かれていて、最近の「100分で名著」のアンコール放送で、同じくドストエフスキー著の『カラマーゾフの...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻
    なんて膨大な知識と緻密な構想で作られた小説なのだろう

    19刷を読んだのですが、誤植の多さが気になりました。
  • カラマーゾフの兄弟〈1〉
    学生の頃に手をつけた時は、よく分からなくて一巻も読み切らなかった。改めて読んでみたら、場面をイメージできるという意味で読みやすく、先が気になって全巻読むことになった。とくに4巻が面白かった。5巻のエピローグは、これでもう終わってしまったのかと、第二の小説が執筆されなかったことが残念に思った。イワンと...続きを読む
  • 罪と罰 1
     あの時代のロシアの社会が違うのか、ラスコーリニコフやソーニャが違うのか。ドストエフスキーが変なのか。俺の人生観が狭いのか。本を読み進めるたびに異様な世界に入らなければならなかった。
     でも、“腐っても鯛”。へんな例えで申し訳ないけど、とんでもない登場人物たちは見事にロシア社会を描いているし、想像さ...続きを読む
  • 罪と罰 1
     翻訳を変え、これにて三読目。新潮文庫、旺文社文庫はいずれも全2巻だったはず。光文社古典新訳文庫では全3巻。文字が大きいせいだろう。
     親友ラズミーヒンが出てくると物語を覆う暗雲が切れ、晴れ間が覗く。女中のナスターシャを初め、世話焼きが多い。ラスコーリニコフには放っておけない魅力があるのか。
     巻末...続きを読む
  • 罪と罰 2
     1巻(第2部7)初登場で「かなり美しいブロンド娘で、青い目がとくにすばらしかった」と描写されたソーニャが、2巻(第3部4)の再登場では「美人とはとても呼べない顔だちだったが」となっている。同室にドゥーニャがいたので、格を下げたのだろうか。
     新潮文庫版では第3部6、スヴィドリガイロフとの初対面で上...続きを読む
  • 罪と罰 3
     ソーニャを陥れようとしたルージンの負けっぷりに喝采する。もっとやれ。
     ソーニャの義母カテリーナの発狂の描写が凄まじい。巻末読書ガイド3「年金制度のモチーフに隠された何か」を読むと、悲しみは疾走し、涙はそれに追いつけない。
     ラスコーリニコフの母プリへーリヤも静かに発狂する。わが子への盲愛が胸を打...続きを読む
  • 罪と罰 2
    ついにスベが出てきた!何この人!!怪しすぎるし、1人だけホラー小説のキャラのよう。ラスコとの掛け合いもおもしろい。

    ドゥーニャがルージンをばっさり言うシーンが大好き。ドゥーニャ、もっといろんなことをばっさり斬ってくれ。ご意見版番になってくれ…

    こんなにおもしろいものをなんで今まで読まなかったんだ...続きを読む
  • 罪と罰 2
    2巻は母と妹が上京(ではないのか)してくるところからスタート。私のイチオシラズミーヒン大活躍。そして妹の婚約者ルージンの小物感もすごい(笑)今でいうモラ夫だよな。
    ポルフィーリーがラスコーリニコフの論文の話をするところは手に汗握る展開!うぉぉぉっ!ってなった(笑)やっとここでラスコーリニコフがなにを...続きを読む
  • 罪と罰 3
    最終巻。もう出だしからめちゃくちゃ面白い。ルージンがうまく立ち回ろうとして逆にやられちゃうという。レベジャートニコフグッジョブ!気持ち良かった!!
    その後はカテリーナの場面でしんみりして、推しのスヴィドリガイロフの退場シーンでは息をのんだわ。やっぱりドゥーニャが忘れられなかったのか……。

    もう、め...続きを読む
  • 罪と罰 1
    ドストエフスキーが読みたくて、どれから行こうかなーと悩んでいてコレ。ミステリー好きなら外せないとどこかで見かけたので。

    新薬古典文庫の亀山訳はとにかく読みやすくていいよねー。賛否両論だけど、個人的にはミステリー小説として楽しめたので良かった。
    1ではラスコーリニコフの脳内駄々洩れ回とラズミーヒング...続きを読む
  • 罪と罰 3
    エピローグの最後の段落を何度も読み返してしまった。
    世界的名作。読み応えがとてつもなかった。
    余韻がすごい

    「読書ガイド」・「訳者あとがき」も良かった
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻
    何度も挫折し、何年か越しに完読
    これ程までに壮大な物語だったのか…
    今までに味わったことのない充実感と処理しきれないざわざわとした気持ち
    ドストエフスキーの頭の中に描かれていたその後の物語とはどのようなものだったのだろうか

    この本を超える本には、今後出会えないかもしれない 圧巻の一冊

    最後に
    ...続きを読む
  • 罪と罰 3
    初のロシア文学。やはり世界に名だたる最高文学だけあって読み応えが半端じゃなかった。困窮した生活や屈折した感情が起爆剤となり殺しに手を出してしまう主人公。時間が経てば経つほど罪の意識が重圧となり正常な状態ではいられなくなっていく。個性激しい数多くの登場人物との交際を通じて変転しゆく精神の有り様。しかし...続きを読む
  • カラマーゾフの兄弟〈4〉
    しんどすぎたけど、達成感がすごい。ちなみに5巻のエピローグも読んだ。
    再生される映像がモノクロだった。
    宗教、哲学、近代思想、サスペンス、恋愛、家族愛、兄弟愛、友情など一つのジャンルに絞れない。
    不朽の名作を読むことができて嬉しい。いい経験になった。
    暇な大学生は良い春休みの幕開けをした!