宮部みゆきのレビュー一覧
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数年ぶりに再読。宮部先生の時代小説の江戸の雰囲気が懐かしい。時代に沿った問題提起には考えさせられるところがあり、赤穂浪士に新たな解釈を加えたているのも興味深い…歴史は視点によって捉え方が変わるものなんだなあ、と再認識した。特殊な力を持つお初さんのキャラクターも良い。このシリーズも再開しないかなあ…Posted by ブクログ
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傑作ホラーを集めたアンソロジー。1993年以降に発表された全8編を収録する。「七つのカップ」の姉妹編。
浮遊する水(鈴木 光司)
猿祈願(坂東 眞砂子)
影牢(宮部 みゆき)
集まった四人(三津田 信三)
山荘奇譚(小池 真理子)
バースデー・プレゼント(綾辻 行人)
迷い子(加門 七海)...続きを読むPosted by ブクログ -
441ページ
1700円
5月25日〜6月1日
人の悪事を見抜いて泣く童子。童子に悪事を見抜かれた娘は、階段から突き落として殺してしまう。そして娘にも子が生まれ三つになった時、その子は自分の母を見て泣きわめいた。
不思議な話、怪談話、怖い話、色々あった。今までの変調百物語と違い、なかなか読み進め...続きを読むPosted by ブクログ -
ワタルの心の動きがとても丁寧にわかりやすく表現されているので感情移入しやすい。幻界での仲間とのやり取りの中にもストーリーがしっかり作り込んであってのめり込み要素抜群。Posted by ブクログ
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同じ祭りをテーマにしたアンソロジー。
同じ天下祭の説明の部分を比較しても面白いです。
もしかしたら一つの祭りに色々なエピソードが組み込まれていたのではと想像しても楽しめます。Posted by ブクログ -
【2024年54冊目】
変調百物語――通常の百物語は人々が一堂に会して行うが、三島屋で行われているそれは、語り部がやってきて、話が済めば帰ってしまう、まさに変調の百物語だ。とある事情で三島屋に身を寄せている「おちか」は、叔父の伊兵衛の依頼でその百物語の聞き手となるのだが…。
外れなしの宮部みゆきさ...続きを読むPosted by ブクログ -
語って語り捨て。
聞いて聞き捨て。
三島屋変調百物語の第3弾。
おちかの聞き役としての様子も段々と慣れてきた本作は、スケールアップ(?!)してきたというか「何でもあり」になってきた。なんせ怪獣が出るし、殺人犯も出てくる。怪獣ともなれば「日本むかし話」と「もののけ姫」を合わせたようなおどろおどろしく...続きを読むPosted by ブクログ -
「宮部みゆき」さんと言えば、言わずと知れた人気作家ですが、作品を読んだのは本書が初めてです。
初めて読む作品が小説(数えきれないほどの名作がありますね)ではなく、本書(書評エッセイ)というのも我ながら”どうか”とは思いましたが、
・あの「宮部みゆき」さんが選んだ本とは?
・それらの本に対する書評(文...続きを読むPosted by ブクログ -
『おそろし』に続く、三島屋変調百物語の2冊目です。今回も三島屋の姪おちかさんが不思議な物語を聞き集めます。
『逃げ水』
ある男の子の周りでは甕や花器の中の水が消えてしまい、、、この子のその後が気になるな。
『藪から千本』
とあるおうちの長男夫婦に双子の姉妹が生まれたけれど、姑は縁起が悪いと嫌がり...続きを読むPosted by ブクログ -
三島屋怪談語りの百物語、第5作。禍々しい話からほんわかする話まで、常に優しさを持つ宮部節は変わらず、ずっと読み続けたいシリーズ。
おちかが新しい門出を迎え、次作から百物語の聞き手は富次郎へ。はてさて、次はどんな話が待っている?
今回で累計27話(文庫版最後に、これまでの一覧と簡単な粗筋が掲載されて...続きを読むPosted by ブクログ -
長いシリーズになっているから、今から読み始めるのに抵抗があったが、なんのことはない。
この巻でちゃんと広げた風呂敷がとりあえず畳まれている(大団円がちゃんとある)。そして次巻以降を読む価値もある、と思わせる面白さもある。なので、とりあえず一巻だけ…で全然よいのでした。
どの話にも、語り手が「わざわざ...続きを読むPosted by ブクログ -
辛い経験をきっかけに心を閉ざしてしまった17才のおちかは、袋物屋「三島屋」の主人である叔父の元に身を寄せる。
叔父はおちかに三島屋を訪れる客から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。
三島屋を訪れる客達から辛く不思議な話を聞くうちに、おちかの心境にも変化が、、、。
三島屋シリーズ第一弾。
第...続きを読むPosted by ブクログ -
これだけ書くためには、この何倍もは読んでなければいけない。
沢山の作品を書き、沢山の本を読む。
確か、宮部さんはゲーマーでもあった気がする。
自分だったら1日24時間では足りないですね。
たまには人がおすすめする本を読んでみるのもいい。
自分では思いつかなかった新しいジャンルが開ける。Posted by ブクログ -
江戸の袋物屋で働く娘が、店に訪れる客から不思議な話を1話ずつ聞いていく、という形で進むホラー歴史小説。
ホラーといいつつ、ただ怖いという話ではなく、人の心の機微が丁寧に描かれていて、気づくとあらゆる人物に感情移入しながら読んでしまいました。
怪異譚としての肌触りは、創作怪談や都市伝説ホラーとはまた...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに宮部みゆきの『震える岩』を再読。忘れているところも多く、楽しく読んだ。
新潮文庫の『かまいたち』におさめられているお初のシリーズ、『迷い鳩』などとは、登場人物も若干違う。別のシリーズとのことで、お初の性格も少し勝気である。不思議な力を通しての、事件への関わり方も、より積極的。
少し描写...続きを読むPosted by ブクログ -
遂に三島屋百物語も3冊目。怖い話が苦手なので大好きな宮部みゆきさんの江戸物でありながら読まずに来ましたが読めてよかった!本文に百物語を聴いてすす払いとありましたが、本当に同感。道ならぬ事、人の想念、あの世この世の不思議の中に感じることが多く、登場人物にも段々と親しみが出てきて面白くなってきました。Posted by ブクログ