宮部みゆきのレビュー一覧
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宮部みゆきファンには必読本。でなくても、世のレビュアーには教科書になるような本です。
人は人を評しながら多くは自分を語っているという。本書も他人の書物を語りながら、自分の著作世界を語っている様な気がしてならない。時代小説、推理小説、SF小説作家としての宮部みゆきの創作の源泉のひとつは、類稀なる好奇...続きを読むPosted by ブクログ -
原作に忠実だけど、屋敷の描写は文字を読んで自分がイメージしたものの方が鮮やかで豪華だった。漫画や実写は描写に限界があるから、自分のイマジネーションが勝った感じかな。Posted by ブクログ
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心の闇、あやかし、どちらもおそろしい。
枠物語は枠でなく存在感あるメインストーリー。
ふくよかでこまやかな文章に、ええもん読んでる気分になれます。
事情あり他者と接したぁあらへんおちかに叔父の染物屋三島屋伊兵衛は、松田屋藤兵衛と曼珠沙華のできごとののち、変わり百物語を集めたいと言い出し訪ねてくる人...続きを読むPosted by ブクログ -
ただでさえ読みたい本がたくさんあるのに、この本を読んだら更に倍増。
こんなにも世の中は読むたい本で溢れている。
幸せなことだ。ともすれば偏りがちな私の読書範囲も著者おすすめによって違うジャンルのも手にとれる喜び。
まずはS・キングの「ドクター・スリープ上下巻」と
宮沢章夫の爆笑エッセイ「長くなるので...続きを読むPosted by ブクログ -
宮部みゆきさんのホラー時代小説
すでに8巻まで出版済みの三島屋シリーズ
初めて、「事始」の1巻を読んだ。
怪異を描いているけれど、関係する人々の心情、
事情を深いところまで、掘って掘って、掘り下げて描く。
人間の気持ちそのものが怪異なのか!
宮部みゆきさんの文章は読みやすくて奥深く、そして美しい...続きを読むPosted by ブクログ -
『拝み屋横丁顛末記』の宮本福助が、
『おそろし 三島屋変調百物語事始』をコミカライズ。
心に傷を負った、おちか。
彼女が聴くのは、人が心に密かに抱えている、もの語り。
恐ろしいのは怪異、霊か、それとも人か?
第五話 凶宅 中編 第六話 凶宅 後編
第七話 邪恋 前編 第八話 邪恋 後編
あとがき...続きを読むPosted by ブクログ -
小説と音楽が同時に楽しめるなんて、なんだか良いね。それぞれの小説はおもしろいし、YOASOBIのMVがまた素晴らしい。
個人的には『ユーレイ』と『ヒカリノタネ』が好きだった。ファンタジーでも世界観が現実に近いほうが想像しやすいからかな…?曲を聴いたらまた読んでみよう。Posted by ブクログ -
ひさしぶりに読んだ小説。
「『私だけの所有者』ーはじめて人を好きになったときに読む物語ー」と、「『色違いのトランプ』ーはじめて容疑者になったときに読む物語ー」のふたつがとくに好きだった。Posted by ブクログ -
第2巻、どのエピソードがくるのかと思っていたら、どうやら原作どおりの順番で漫画化されて安心しました。
このシリーズでは、震えるほど怖い話からちょっとクスリと笑える話や哀しい話などいろいろなエピソードがあります。
今回はその中でも主人公のおちかの過去に関わる哀しいエピソードが入っていました。
原作を読...続きを読む -
宮部みゆきは単なるミステリ作家ではない。当代きっての天才作家だ。どんなジャンルでも質が高くて面白い。その中でも時代物のファンは割と多いのではないだろうか。
私は特に「ぼんくら」シリーズが好きだ。ミステリと人情、江戸の庶民の暮らしを生き生きと描いた細かい描写。かなり江戸文化についても研究しているのだな...続きを読むPosted by ブクログ -
緊迫感も悲壮感も漂う一作目から一転して、前向きな明るさを取り戻したおちかさんと愉快な仲間たち。
新たな仲間を迎えて、美しく四季が移ろいゆく。
人情ものとしても、怪談としても、江戸風俗史としても楽しめる。一噛みで何度も美味しい。
あんじゅう、くろすけの話が切なくも面白かった。Posted by ブクログ -
世にも奇妙な9篇の怪談集。どの物語も面白くて読み始めると止まらない。短編で良かった。また睡眠不足になるところだ。
人間が一番こわい。鬼にならないよう心して生きていかねばならぬ。Posted by ブクログ -
ネットで見かけて。
そりゃ、読むでしょ。
「宮部みゆき」が読んで面白いと思った本なら。
とりあえず興味を持ったのは、
「絶対に行けない世界の非公開区域99」とか、
「スポットライト 世紀のスクープ カトリック教会の大罪」とか。
好きな作家さんの読んだことのある本が出て来たのには、
ちょっとガッ...続きを読むPosted by ブクログ -
初読。好きな作家さんがおすすめする本は読みたいといつも思うのだが、どうしてだか実際に読むまでに到達できない。でも今回はとりあえず購入までたどり着きました。『インソムニア』と『誰そ彼の殺人』。さていつ読めることか・・・。すべての本のおすすめ内容が見開き2ページにおさめられていて、簡潔さもよい。その中か...続きを読むPosted by ブクログ
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「三鬼 三島屋変調百物語四之続」(宮部 みゆき)を読んだ。
第二話の「食客ひだる神」がとても良い味わいだな。
第四話の「おくらさま」に関しては少し込み入ったむずかしいところがあってさ、『うーむ・・・』と暫し固まる。
わたし的には《そろそろおちかさんを放免してあげてもいいのでは?》なんて思うんだ...続きを読むPosted by ブクログ -
宮部みゆきさんの仲間の俳句を題材に派生し広がっていく物語。
俳句って知識がないと内容を読み解けない。
こんな風に物語がつくと改めて内容を理解し感じることができて楽しい。Posted by ブクログ -
俳句を種に描いた短編12作。
短編が先でそれを詠んだのかと思うくらいどれも見事にハマっていてかつ面白いのがさすが。
鶏頭、月、薔薇を詠んだ句の話が特に好み。
この先も続きそうで楽しみ。
Posted by ブクログ