おそろし 三島屋変調百物語事始

おそろし 三島屋変調百物語事始

792円 (税込)

3pt

ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。

...続きを読む

三島屋変調百物語 のシリーズ作品

1~5巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~5件目 / 5件
  • おそろし 三島屋変調百物語事始
    792円 (税込)
    ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続
    900円 (税込)
    一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。ある事件を境に心を閉ざしていたおちかだったが、訪れる人々の不思議な話を聞くうちに、徐々にその心は溶け始めていた。ある日おちかは、深考塾の若先生・青野利一郎から「紫陽花屋敷」の話を聞く。それは、暗獣“くろすけ”にまつわる切ない物語であった。人を恋いながら人のそばでは生きられない“くろすけ”とは―。三島屋シリーズ第二弾!
  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続
    836円 (税込)
    三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。幼なじみとの祝言をひかえた娘や田舎から江戸へ来た武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちかの心の傷も癒えつつあった。ある日、三島屋を骸骨のように痩せた男が訪れ「話が終わったら人を呼んでほしい」と願う。男が語り始めたのは、ある人物の前でだけ泣きやまぬ童子の話。童子に隠された恐ろしき秘密とは―三島屋シリーズ第三弾!
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続
    1,056円 (税込)
    三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨てていく。十三歳の少女は亡者の集う家の哀しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中でおちかにも新たな出逢いと別れがあり―恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾!
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
    1,056円 (税込)
    三島屋の主人伊兵衛は、傷ついた姪の心を癒やすため、語り捨ての変わり百物語を始めた。悲しみを乗り越えたおちかが迎える新たな語り手は、なじみの貸本屋「瓢箪古堂」の若旦那勘一。彼が語ったのは、読む者の寿命を教える不思議な冊子と、それに翻弄された浪人の物語だった。勘一の話を引き金に、おちかは自身の運命を変える重大な決断を下すが……。怖いけれども癖になる。三島屋シリーズ第五弾にして、第一期の完結編!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

おそろし 三島屋変調百物語事始 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    読んでからずいぶんたつ。宮部みゆき初体験であり、時代物とホラーにはまるきっかけとなった。

    自身の辛い体験から心を閉ざし、江戸で袋物屋を営む叔父のもとに身を寄せたおちか。叔父の代わりに相手をした客から、不思議な体験談を聞く。
    その後、訪れた客の不可思議な話を聞くことになり、おちか自身が抱える心の闇と...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月06日

    再読だが、改めておちかの壮絶な経験に心が痛む。齢17歳にして、一番多感なお年頃にする経験にしては重すぎる。これから聞く「変わり物語」がおちかちゃんの心を解してくれることを願います。禍福は糾える縄の如しという言葉があるように、悪いことばかりではないでしょう。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月05日

    実家でのある事件をきっかけに心を閉ざした17歳のおちかは、叔父である伊兵衛が営む三島屋で女中仕事をしながら過ごしていた。
    ある日、伊兵衛の代わりに応対した来客から曼珠沙華に関わる不思議な話を聞くことになり……。シリーズ一作目→

    宮部みゆき版百物語。一作目では5篇の怪談が語られている。
    といっても、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月31日

    おそろしい、でも怖いわけじゃない

    辛い目にあい、自分の感情自分の存在を肯定出来なくなってしまったおちかさんが
    預かり先となっている叔父のお店三島屋にて、人が話す奇妙な話を百物語として収集する
    その聞き手を担うことで話は始まる

    話をして話を聞いて荷が解けていく、取り残されてしまった人も登場人物...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月30日

    宮部みゆき先生の歴史小説大好きです。
    心に傷がある少女が百物語の聞き手になることで、誰もが抱える心温まる傷や苦悩に向き合いながら、自分の心の傷に向き合い、少しずつ前を向いていく再生と成長の物語。宮部みゆき先生の描く江戸時代の情緒を感じるのがまた楽しい作品。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月10日

    17歳の”おちか”がお店を訪れる人々の不思議な話を聞いていきます。不思議な話とはおばけや霊といった話だけど、どれも面白かった!そして、意外な最後の結末やおちかの変化なども面白く良かった\(^o^)/

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月22日

    ずっと避けてきた時代モノ。怖い話読みたさに、手を出した。

    結果、ビックリするくらい、するする読めた!ほぼ一気読み。昔は今より、妖怪とかもののけとかいそうなので、話がすっと入ってきた。人ってなんか、哀しい

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月20日

    短編でありながら、大きな流れの連作である本。
    誰しもが持つ心の陰。若い者の過ち、年寄りの懐の深さ。怪談話の底に流れる人情話に涙しました。
    何度読んでも胸に沁みます。

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月19日

    今日、曼珠沙華を見て、自分が体験したかのように、「思い出した」。ぞくぞくぞくぞく。思い出した、んじゃなくて、本で読んだんだ、とわかるまで、3秒ぐらいなのかな。
    これぞ読書の醍醐味。

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月06日

    素晴らしい。
    シリーズの大ファンになりました。
    季節に合わせたお菓子や客人の着物の気かたや柄などすべてが鮮明に映るようできれいだった。そしてやっぱり宮部さんの人描写、心の書き方が上手い

    0

おそろし 三島屋変調百物語事始 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

宮部みゆき のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す