土屋晃のレビュー一覧
-
洋書は物語に入るまでに時間がかかるものが多いけれど、すぐに物語に入ることができるのは、さすがはキングの小説でした。
キング得意のノスタルジーな雰囲気にミステリーと、幽霊を掛け合わせたようなお話。楽しめました。Posted by ブクログ -
【あらすじ】
本書は最終章で始まる。(中略)真相が明かされるのはラスト2章!前人未踏の超絶技巧サスペンス。
なるほど、真相がこうならばこれは最終章から始めないといかんよね。第2章で「ああ、ガブリエルの正体ってこういう……」と納得しつつ大丈夫1章を読むと「ああ、あのシーンは全部仕組まれたことだったの...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりのディーヴァー。よく考えられた作品で、少しも飽きることなく読めました。最後の2章(最初?)で「おぉ。そんな事だったのか」となりますよ。ディーヴァーのあざとさに辟易して暫く読んでなかったが、これくらいの作品なら偶にはいいか。Posted by ブクログ
-
最終章から始まって、時間を遡っていくという手法。真相がわかるのは2章になってから。そうだったのね、と
初めのページを読み直したりPosted by ブクログ -
「次から次へと」
まさにジェットコースターだ
そしてこのジェットコースターが長い
ぐったりするぐらい長い
ようやくスピードが収まってやっと終わりかと思った途端に急加速「次から次へと」どころじゃない「次から次から次から次からあーもういい加減にせい!」だ
追いつ追われつ、追うものを追うもの現れ、追う...続きを読むPosted by ブクログ -
泡坂妻夫もかくやと思わせる構成の大仕掛けが、作者のテクニックで破綻なく、さらには作者の持ち味であるどんでん返しまで加えて仕上げられている。
一流のコース料理を味わったような気分。
お見事。Posted by ブクログ -
結末から始まる物語なんて、大傑作の映画『メメント』に対する挑戦みたいなものだと思ってたら、負けず劣らずの名作となりました!
正直めちゃくちゃ読みにくくて、「これ、誰だっけ?」「この人、さっき何してたっけ? いや、時系列で言えば『この後』どうなることになったっけ?」と、何度も読み返したりしながら進め...続きを読むPosted by ブクログ -
オクトーバーリストという重要な顧客リスト。ファンドの社長の高跳び、そして怪しげなチンピラ、娘を誘拐されたガブリエルは、なぜ血まみれなのか。一緒にいるダニエルが支え、逃走する。娘を救い出せるのか、大金の行方は、そしてオクトーバーリストとは何なのか。
時間を遡るかたちで進んでいく真実にうまい!の一言。ニ...続きを読むPosted by ブクログ -
物語をさかのぼっていく、という手法のミステリー。
子供を誘拐された女性が、大金と「オクトーバーリスト」を要求される。
「オクトーバーリスト」がなになのか、女性はわからない。
つか、なんか追われてるんですけど。
なんか、やばいんですけど。
もうわけわからない感じで進んでいく。
いや...続きを読むPosted by ブクログ -
2013年刊。
ジャンルは「ミステリー」ということらしい。が、半ばほど読んでもなかなかミステリーらしさは無い。60代の筆者が21歳の頃の夏から秋にかけての体験を回想し、叙述していく内容は「青春小説」である。大学生の彼がジョイランドという遊園地で働くのだが、その遊園地の中の幽霊屋敷には本物の幽霊が...続きを読むPosted by ブクログ -
ハッキングで得た情報を素に殺人を犯す天才ハッカー『フェイト』と協力者『ショーン』、対抗の手段として警察は服役中の天才ハッカージレットを捜査に加えた。彼らはお互いの先を読み、更にその先を読み、更にその先を…パソコンさえあれば、そんな事やこんな事、あんな事までやってのける。出版された20年も前からすでに...続きを読むPosted by ブクログ
-
筆跡鑑定士のパーカー・キンケイドとFBI捜査官マーガレット・ルーカスが「完全犯罪」に挑む
予想の上を行く完全さで2度びっくりPosted by ブクログ -
大学生時代の遊園地バイトでの甘酸っぱい青春、そこで起きた恐ろしい事件を回想形式で振り返るという、フォーマットこそスタンドバイミーと似通ってはいるが、焼き直し感は感じずウェルメイドな一級品の青春ミステリに仕上がっている。恋愛要素が特に最初の不安感を孕んだ失恋のくだりから、沢山の大人に囲まれて働いて、周...続きを読むPosted by ブクログ
-
いつも思うのだが
スティーヴン・キングの描く青春は
甘酸っぱく愛らしく、そしてじーんと切ない。
余韻がずっと残っている。
アメリカでドラマ化するらしい。
出来栄えはともあれ見たい!Posted by ブクログ -
ディーヴァーのノンシリーズ。
殺しのプロと擁護のプロの戦い。
珍しく一人称です。
これがすごい閉塞感を生む。
狙っている殺し屋が誰か、わかっているけれど、それだけ。守る方も守られる方も、一体なぜ狙われるのかわからない。で、一人称だから、主人公が知り得ないことは絶対わからない。
なんか...続きを読むPosted by ブクログ -
ディーヴァーのノンシリーズ。
殺しのプロと擁護のプロの戦い。
珍しく一人称です。
これがすごい閉塞感を生む。
狙っている殺し屋が誰か、わかっているけれど、それだけ。守る方も守られる方も、一体なぜ狙われるのかわからない。で、一人称だから、主人公が知り得ないことは絶対わからない。
なんか...続きを読むPosted by ブクログ -
傑作!キングの本なので反射的に購入してしまったけれど、正直なんの期待もなかった。
いや、面白いではないか、泣けるではないか!
女の子としたい盛りの大学生の主人公は冒頭で振られてしまう。夏のバイト先として選んだ遊園地で不気味な体験と素敵な経験をする。筋ジストロフィーにかかった男の子とのふれあいは泣かせ...続きを読むPosted by ブクログ -
序盤これは何の話だろうと思っていたが、まさか中盤以降毎日読むたびに泣かされそうになるなんて。たまらなくロマンチックな時のキング筆による過ぎ去りしきらきらした青春の日々。ラストシーンも染みる(息子さんジョー・ヒルの『ポップ・アート』もちょっぴり思い出した)。Posted by ブクログ
-
ロンドンの空港でペーパーバックを購入して読んでいたがそのうちに日本語版が出版されこちらに切り替えた。テイスト的には『スタンド・バイ・ミー』に近いか。個性的で魅力的な登場人物の中で古めいた遊園地を舞台に物語が紡がれていく。ホラー主軸ではないがそれがロマンスの周辺にスパイス的にちりばめられて飽きさせない...続きを読むPosted by ブクログ