土屋晃のレビュー一覧

  • 追撃の森
    人里離れた湖畔の別荘から警察への緊急電話。女性警官ブリンが様子を見にいくと夫婦の死体があり、犯人二人組の男達に狙われた。彼らから逃げる夫婦の友人と途中で合流し、森の中を逃げることに…。逃げるブリン達女性二人組と、追撃する男性二人組との駆け引きにハラハラさせられ通し。読みどころはいろいろあるけれど、一...続きを読む
  • 青い虚空
    良かった。
    さすが、ジェフリー・ディーヴァー!
    どんでん返し、来るだろうと踏んでいても、それ以上の意外性で展開。
    いいな。年に一作は読みたくなる、いい作家です。
  • 追撃の森
    ジェフリー・ディーヴァー久々のノンシリーズ作品。文庫にして550ページ越えのうち、8割以上を殺し屋対女性保安官補ブリンの一晩の戦いに費やしている。リンカーン・ライムシリーズと同様、興味深い小道具、様々などんでん返しが準備されていて一級の娯楽作品となっている。また、ブリンの家族関係、心情が綿密に描かれ...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    ナチス政権下のベルリンの閉塞感と、主人公がどう行動するのか…ドンデン返しもありで浸った。結末はびっくり。
    獣園ーティアーガルテンを散策する機会があったらこの作品を思い出して負の歴史を体感するんだろうな。
  • 青い虚空
    ハッカー vs クラッカーな物語。コンピュータの犯罪ではあるが、ウェイトを占めるのはソーシャルエンジニアリングという名の詐術。2002 年に書かれた本で、若干古い部分はあるが、骨子は古くなってない。
    カタカナの人名が多くて若干、混乱するが、慣れれば問題ない。

    本書では実在の会社名がいくつか登場する...続きを読む
  • 追撃の森
    シリーズ物以外の長編を読むのは初めてでしたが、流石はディーヴァーと言ったところか。
    最後まで隙の無い構成に見事な展開、そして得意のどんでん返しと引き付けて離してくれませんでした。
    ただ、ちょいちょい訳で気になるところがあったので、やっぱりいつもの池田さんの方がいいなぁと思ってしまったりも…
  • 青い虚空
    見えざる敵。見えているはずなのに「見えざる敵」。
    何でもありじゃん!と思ってしまう「ソーシャル・エンジニアリング」は活字で表現されてこそ恐ろしさが増す。かつてマヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』を読んで、最後の電話のシーンでぞっとしたが、見えないものを想像させることや空白を埋めさせるような想像力のかき立...続きを読む
  • 大追跡(下)
    殆んど病気の域に達している犯罪者が病気であるが故に罠に掛けられても懲りずに再犯するのだが、物語としては車と蒸気機関車の競争という結末で証拠も無くつかまえてしまってから、法廷闘争かと思いきや、まさかの地震。ここで又、今度は蒸気機関車同士の競争となるので、確かにタイトルの大追跡に偽りなし。追跡するという...続きを読む
  • 青い虚空
    シリコンヴェレーの有名女性の惨殺事件。犯人はハッカーと断定。
    コンピュータ犯罪課の刑事は、服役中の天才ハッカーに協力を要請。
    ゲームで高得点を狙うように難攻不落の対象のみを狙う連続殺人犯。
    天才ハッカー同士の息詰まる一騎打ち。。。

    題名「青い虚空」blue nowhereとは
    blue→コンピュー...続きを読む
  • 青い虚空
    小説としての完成度は高い(ストーリーが練られていて無理がなく、伏線のはり方もソツがない)と思います……が、最後まで「世界に入れない」感覚が残りました。

    最初の方で、アンディ・アンダーソンがいかにも主人公(読者の視点を共有する人物)といった風格で登場したため、彼とジレット以外の印象が薄くなってしまっ...続きを読む
  • 青い虚空
    面白かった。ディーヴァーなら当たり前かもしれないですが。
    いろいろと怖い要素がたくさんあったけれど、なにを言ってもネタバレになりそうな…一番怖かったのは作中、発売中止になり、シリアルキラーが真似たゲーム<アクセス>が、えらく面白そうだったことかもしれない。やってみたいわー<アクセス>。
  • 青い虚空
    犯人の片腕の正体について、最後までミスリーディングがつきまとう。わかってしまえば納得なのだけど、そんなシステムが構築できるのか?そんなクラッキングが本当に可能なのか? という疑念は残る。

    が、作者も後書きに残しているように、ことごとく打ち破られたコンピュータ界の常識が、疑問符を取去ってくれることだ...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    リンカーン・ライム シリーズでお馴染みのJ・ディーヴァーによる初の歴史サスペンス。
    どんでん返し職人の異名をとるディーヴァーならではの、二転三転するストーリー展開はライムシリーズと共通で楽しめた。

    1936年、オリンピック開催に沸くベルリン。アメリカ選手団に混じって、ナチス高官暗殺の使命を帯びた一...続きを読む
  • 青い虚空
    2人組の殺人鬼に対抗するため、捜査本部は在野の専門家に協力を依頼した。息詰まる頭脳戦、捜査員の死、政治の介入、愛するものに迫る危険。…そしてハッピーエンドの予感。
    と並べていくと、『悪魔の涙』とそっくりだ。同じ設定を使いまわしているのか、サスペンスの定石なのか。
    今回はハッカー同士の対決の話。誰にで...続きを読む
  • 青い虚空
    内容はちょっと古いところがあるかもしれないけれど、ジェフリー・ディーバーらしい二転三転する展開にハラハラしどおしでした。
    なんとなくハッキングに関連した小説を探していてこの本を見つけましたが、あたりでした。
  • 悪魔の涙
    ライムシリーズの、スピンオフ。スピード感や、ラストに向けてのドンデン返しはディーヴァー節。
    ラストの決着は、ちょっと微妙。
  • 悪魔の涙
    このところ、ジェフリー・ディーバーの小説を何作か続けて読んでいます。
    リンカーン・ライムシリーズはおもしろいのと興味がわかないのと半々くらいです。

    これは、ライムはちょこっと出てくるだけなのです。
    後半にむけてどんでん返しが繰り返されるのはおなじみ。
    そのテンポは心地よいのですが、肝心のトリックの...続きを読む
  • 悪魔の涙
    初めて読んだジェフリー・ディーヴァーの長編。
    登場人物に感情移入しながら読むタイプの小説ではないので、純粋に推理ものパズルものとして読むべきかも(←読み終わって気付いた)。
    最後の連続どんでん返しは秀逸。
  • 青い虚空
    シリコンバレーに住んでいる私には、おなじみの地名が次から次へと出てくる
    このミステリーは面白いと同時に空恐ろしいものだった。だからだろうか、目が離せず一気に読んでしまった。しかしこの土地を知らずとも充分に楽しめる話だろう。生活に切って離せなくなったコンピューター、そのコンピューターを自由に操り、個人...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    いよいよ夏本番。食欲が無くなり、そうめんのような口当たりのよいものばかり食べがちになる。でも、それじゃあよけい夏バテしそう。栄養バランスのとれた食事と、適度な運動、睡眠、それが必要。

    読書もそう。このところ、軽くてさっぱりした作品ばかり読んでいる。重厚でエネルギッシュで、心躍る話を読まないと。
    ...続きを読む