土屋晃のレビュー一覧

  • 大追跡(上)
    ふるき良き時代の西部劇の様な冒険活劇。それが故に話が非常に単純で、何故に主人公が追った途端に犯人があっけなく見つかるかとか、何故に必要も無い筈なのに、わざわざ墓穴を掘るような犯人の妹とか、あまりに足がつきやすい殺し屋とか、こういう展開は現代のミステリーではありえないはずだが、古き良き時代で狭い世界と...続きを読む
  • 悪魔の涙
    ライムシリーズを読んできた人にはちょっと物足りないかもしれない。エンジンのかかりが遅く、ディーヴァーらしい展開になってくるのは後半のさらに中盤から。

    キャサリン・ダンスがメインの「スリーピング・ドール」を読んだ後だからかもしれないが、マーガレット・ルーカスといっつも印象がかぶりそうになる。
  • 悪魔の涙
    J・ディーヴァーのライムシリーズじゃない本。

    結論、おもしろかった。でも、「ディーヴァーの作品は面白いのが当たり前」と自分で勝手に決めつけてしまっているので、二転三転の展開には正直驚きがなかった。

    筆跡鑑定のプロが銃乱射犯の次のターゲットはどこ?とたった一通の脅迫状から読み取っていく過程を読ませ...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    ディーヴァーにしてはあっさりと終わった。ところどころに仕掛けがあるが、小粒な印象。歴史ものとして捉えればまあまあいいかな。
  • 悪魔の涙
    まずまず。
    必ず大どんでん返しがあると分かってるので、事件がおおまかに解決したとこで想像してみたけど……分からなかったわ(笑)。
    リンカーン・ライムがちょこっと出てきて嬉しかった。ライムシリーズの新作が読みたい!
  • 悪魔の涙
    ディーヴァーらしくどんでん返しやら各所の仕掛けやらが満載、なのでもうお腹一杯よ!になる人も決して少なくないんじゃないかと思う。ディーヴァーといえば何と言ってもリンカーン・ライムシリーズが有名だけど、その世界とも今後とも関わってくる筆跡鑑定の第一人者、パーカー・キンケイドが主人公。ライムはゲストでちょ...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    刊行当時に購入していたものの、長い間積読にしていた一冊。オリンピック開催に沸くベルリンで、ナチスの高官暗殺のために潜入したアメリカの殺し屋ポール・シューマンのスリリングな活躍を描く。今度、ディーヴァーはジェイムズ・ボンドものの新作を発表するそうだが、この作品を読むと、なぜ著者に指名されたかが分かるよ...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    歴史物ミステリーなのでちょっと敬遠していた。読んでみれば、面白かった。ディーヴァーの書く主人公は、いつも正義感が強い。アメリカの昔の映画みたいだけど、そういうの嫌いじゃない。
  • 獣たちの庭園
    ナチスが政権を握る、ベルリンオリンピック直前。アメリカから下っ端の殺し屋ポールが要人暗殺のためドイツへ向かう。当時のドイツの様子を丹念に描き出す。この本を読むと、すべてのドイツ人が当時ヒットラーの思想に傾倒していたのではないのかなと思う。話の本筋とは関係ないが、教育の力は大きい。たった12年間のナチ...続きを読む
  • 悪魔の涙
    ワシントンDCで大量殺人が起きる。そして、市長宛に2000万ドルが要求され、応じなければ4時間ごとに殺人を繰り返すとの脅迫状が・・・。元FBI特別捜査官で文書検査官のキンケイドが捜査に加わる。裏のストーリーは、キンケイドのクレイマークレイマー。とにかく、息をつかせないスピーディーな展開。そして、、あ...続きを読む
  • 獣たちの庭園
     ディーヴァー初の歴史サスペンスということだが、どちらかというとスパイ小説或いは冒険小説な味わい。それはそれで構わないし、とってもよく出来た小説なんだけど、わざわざディーヴァーが書かなくても良いのにって思ってしまう。もちろん、そこここにディーヴァーらしさもあり、やられちまうところもあるのだけどね。
    ...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    う〜〜ん。何か物足りないっていうか深みがない。いつものジェフリー・ディーヴァーの。期待してたのですが。
    主人公ポールの人物像はとっても魅力的なのですが、なんとなく物語全体が浅いと感じました。ストーリーのひねり具合いは
    いいと思うのですが。