土屋晃のレビュー一覧

  • 悪魔の涙
    読み終わって、しばらく目を閉じ、その余韻にうっとりと酔いしれた。

    凄惨な事件が描かれた作品だというのに、あと味がよく、希望を感じた。最高のエンターテインメント作品だ。
    昨年は<リンカーン・ライム・シリーズ>に翻弄された。脳細胞を懸命に働かさなければならない読書は、貴重な体験となった。今年は、その最...続きを読む
  • 悪魔の涙
    筆跡鑑定の専門家、キンケイドが無差別殺人犯に立ち向かうミステリー。子供達を愛し、妻と親権を巡って係争中だがその専門知識を駆使して一つずつ犯人を追いつめていく姿に夢中になって読んでしまった。途中ライムがゲスト出演するのも読者にとっては嬉しいサプライズだ。ディーヴァーも何冊か読んでくると、大体パターンが...続きを読む
  • 悪魔の涙
    フリーの文書検査士、パーカー・キンケイドは幼い子供二人を育てながら自宅で仕事をしていた。一方、世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅構内で銃乱射事件が発生。その後、市長宛てに届いた脅迫状は、"身代金を支払わないと無差別殺人を続行する”という内容だった。事件現場には証拠がほとんど残らず目撃者もい...続きを読む
  • 悪魔の涙
    さすがは、どんでん返しのジェフリー・ディーヴァー。ハラハラでした。リンカーン・ライムもちらりと出てきて。うん。満足です。キンケイド、ルーカスシリーズって、他ないのかしら?ま、私は、ライムの方が好きですが…世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅で乱射事件が発生。間もなく市長宛に2000万ドルを要...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    ディーヴァーが歴史ミステリに挑戦した異色作。
    1936年、ベルリン・オリンピックが始まろうという時、アメリカからナチス高官の暗殺のために送り込まれた男ポール・シューマン。
    記者として選手団に同行、情報部のバックアップを得て、成功した暁には前科を消してまっとうな生活に入ろうとしていました。
    殺し屋なの...続きを読む
  • 青い虚空
    ふだん本屋で背表紙を眺めていても普段は手にとることの 無いジャンル、ハッカーを題材にした殺人事件の小説だった。でも読んでみたらこれが 結構面かった。ずっと裏切られ続け、終盤やっとその意図がわかった時...
  • 獣たちの庭園
    最近のリンカーン・ライムシリーズより数段出来が良い。あらすじに『どんでん返し職人』とあるが、私は、ディーヴァーは稀代のストーリー・テラーだと位置づけている。そのファクターのひとつが「どんでん返し」であって、その部分だけでこの作者を評価したりはしない。「謎解き」とは違って本作品は「スパイもの」であるか...続きを読む
  • 追撃の森
    ドキドキ感とどんでん返しはリンカーンライムシリーズの方がある。ハートを殺したのは誰なんだろう。グレアムかブリンか。マンキウィッツか。あやしいと思ってた人はみんな案の定だった。特にミシェルは絶対普通じゃないと思った。
  • オクトーバー・リスト
    時系列が逆行するつくりのサスペンスミステリー文庫本。

    第36章から始まって第1章で終わるのだが、前半は何で追われているかがわからないイライラ感、中盤から終盤は前半に至るまでの理由解明が当たり前すぎての中だる感、最後の2章ですべてがどんでん返しされてしまう恍惚感を得ました。
    シリーズ外でもこんな長編...続きを読む
  • オクトーバー・リスト
    最後から時間を遡って物語が進む形式は斬新で新しかったけど、最後まで物語の流れがよくわからないまま進むのは自分にとっては少し読み心地が悪かった。自分は時系列通りに少しずつ全体像が明らかになっていく構成の方が好き。
  • ジョイランド
    「クリスティーン」とか「IT」とか、キングの青春ものは大好物なんだけど、本書は、主人公の失恋と友情を描いた前半部分と、後半のミステリー部分がはっきり分かれてしまって上手く融和していない気がした。

    マイクとアニー、それにエディをもっと早く表舞台に出して、彼らと主人公との交流を濃密に描いたほうがラスト...続きを読む
  • 追撃の森
    大好きなジェフリー・ディーヴァーの新刊。
    流石ディーヴァーです。面白かった。

    お話は911通報を受け人里離れた別荘地に様子を見に行った保安官補のブリンは殺し屋の襲撃を受け間一髪森に逃げ込む。
    道連れは被害者宅から逃げ出した女性。
    壮大な森の中で繰り広げられる追跡劇。
    ディーヴァー持ち味の...続きを読む
  • 獣たちの庭園
    こんな時代物も書けるのか
    それにしても上手く乗ってる
    最後は予想外でしたけどね
    彼女とチャンちゃん・・とか
    コールとどこかで再開する・・・とか
  • オクトーバー・リスト
    リンカーン・ライムシリーズを続けて読み終えた後、更にシリーズ続編を読もうと思っていたにもかかわらず気になっていた本書に手をつけました。

    なぜシリーズ続編ではなく、本書なのか?

    それは下記説明にもある通り、本書は最終章から始まり、ページが進むにつれて章を遡っていく(時間が過去へと巻き戻される)とい...続きを読む
  • オクトーバー・リスト
    最終章からさかのぼって第1章で終わるという斬新な試み。
    試みは面白かったが、整合性等を把握するためには時間を空けて読みにくく、またディーヴァー作でもあり、さかのぼるからにはある程度のトリックがあると考えながら読むと、結末(始まり)はある程度想定内であり、あまり面白くなかった。ただ、この話にするならこ...続きを読む
  • 青い虚空
    ジェフリー・ディーヴァーの単独作品。獲物のコンピューターに侵入し情報を集めてから殺す凄腕の殺人ハッカーに対抗するため警察は服役中の凄腕ハッカーを起用することに決めた。
    コンピューターの専門的なところは僕にはふわっとしかわからなかったが2人のハッカーの頭脳戦、ソーシャルエンジニアリングを活かした二転三...続きを読む
  • オクトーバー・リスト
    「逆向きに語られる長編小説」「どんでん返しの衝撃度では、史上トップクラス」と言われる本書。そうなんです!まるで、ジェットコースターが後ろ向きに走っているかのようなストーリー仕立て。構成に頭がついて行かない!ラスト2章の超ド級のどんでん返し。まさに、ジェットコースター宙返り。お試しあれ。
  • オクトーバー・リスト
    面白かったが、ちょっと期待し過ぎてしまった。か弱い女性と思った主人公が実は正反対という設定は、「その女アレックス」を思い出した。また、過去に遡っていくという展開は映画「メメント」を思い出した。。。あとがきを、読んだ。というか前書きか。やはりメメントに言及していた。確かに「特異」で技術的にすごい作品か...続きを読む
  • オクトーバー・リスト
    時間逆行ミステリ。第36章から始まり、次に35章(36章の40分前)、34章(35章の1時間50分前)と、少しずつ時間をさかのぼって事件が描写されるという変な形式です。逆行形式でも何とか話について行けたのは「逆さになってもディーヴァー」というか、書き方の巧みさなのかな、とは思いましたが、でも正直第4...続きを読む
  • オクトーバー・リスト
    はじめはよく分からず、終わりはどうなるのかと思ったけど。さすがでした。時間あれば、もう一度読み返したい。